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脳腫瘍

脳腫瘍

投稿者 hagiwara | 勉強会, 脳・神経科

本日は夜から東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズに参加してまいりました。10月28日に受講した「脳疾患」の続きでした。

前回もブログに書かせて頂きましたが、脳疾患は原因により大まかに7つに分類されます。その頭文字をとって、「DAMNIT-V」と呼ばれています。
D (degenerative) 変性性:蓄積病・てんかんなど
A (anomaious) 先天奇形:水頭症・小脳形成不全・キアリ奇形・脊髄空洞症など
M (metabolic) 代謝性:肝性脳症・低酸素脳症・尿毒症・低血糖脳症など
N (neoplastic) 腫瘍性:脳腫瘍・脊髄腫瘍・転移性腫瘍・末梢神経腫瘍など
I (inflammatory) 炎症性:肉芽腫性髄膜脳脊髄炎など
(infectious) 感染性:ジステンパーウィルス脳炎・細菌性髄膜炎など
(idiopathic) 特発性:てんかん・特発性三叉神経炎など
(iatrogenic) 医原性:医原性クッシング症候群など
T (traumatic) 外傷性:頭部外傷・脊髄損傷など
(toxic) 中毒性:殺虫剤など
V (vascular) 血管性:脳梗塞・脳出血・脊髄梗塞など
に分類されます。一口に脳疾患といっても様々な原因があるのです。

わんちゃん・ねこちゃんでは、昔はこれらのうち、感染性(ジステンパーウィルス脳炎など)・外傷性(交通事故などで頭を打ってしまう)が多かったのですが、現在は高齢化や飼育環境の改善に伴い、脳腫瘍や脳梗塞なども増えていると言われています。今回は脳腫瘍についてお話させて頂きます。
脳腫瘍は7歳以上のボクサー、ボストンテリア、ゴールデン・レトリーバー、ヨーキー、フレンチブルドック、W.コーギーなどに好発するといわれています。特に、ボクサーには脳腫瘍が多いといわれています。症状は徐々に進行しますが、時に急性に進行することがあります。症状は比較的、片側性に神経学的異常がみられますが、病変の部位により様々で、まれにてんかん発作のみのこともあります。診断は主にMRIになり、治療は大きく分けて外科手術、放射線治療、化学療法、内科療法になります。
脳腫瘍は原発性脳腫瘍(原発腫瘍が脳:髄膜種・星状膠腫・希突起膠腫・上衣腫・下垂体腫瘍・リンパ腫など)と転移性腫瘍(原発腫瘍が脳以外にあって、それが脳に転移をおこすもの:血管肉腫転移・乳腺癌転移など)に大まかにわけられます。種類がたくさんあって、診断するのは難しそうですが、MRI画像の特徴によっておおよそ診断できる腫瘍もあるそうです。今回は多くのMRI画像をみることができて、すごく勉強になりました。

お問い合わせ:TEL 042-531-3912

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