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リンパ形質細胞性鼻炎

勉強会 記事一覧

  1. リンパ形質細胞性鼻炎

    先週はオンラインセミナーでミニチュア・ダックスフンドに多い病気である「リンパ形質細胞性鼻炎」についての講義をうけました。

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    【リンパ形質細胞性鼻炎】

    <病因>

    吸引性の刺激物質・アレルゲン・免疫介在性などが疑われていますが、明確な原因は不明。


    <好発>

    若齢から中年齢の小型動物。猫よりも犬が多い。ウィペットやダックスフンドに多い。

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    <臨床症状>

    くしゃみ・逆くしゃみ・鼻をならす

    透明な漿液性または粘液性の鼻汁(主に両側性)

    二次感染が起こると膿瘍粘液性

    ひどい鼻出血はみられないが、鼻汁が血様になることはある

    過度の後鼻漏があると誤嚥して咳や肺炎をおこすことがある

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    <診断>

    CTMRI検査にて他疾患の除外

    確定診断は内視鏡検査にて鼻腔粘膜の生検


    <治療>

    内科療法(ステロイド・免疫抑制剤・抗生物質・ネブライザーなど)

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    今回講義をされた先生が経験している症例のうち99%がロングヘアーのミニチュア・ダックスフンドだそうです。特に7歳以上のロングヘアーのミニチュアダックスフンドの子でなかなか鼻汁がとまらない場合はこの病気である可能性も考えられます。まずは他疾患の除外が必要になりますのでお早めにご来院ください。

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    2011年09月12日(月) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 呼吸器疾患

  2. 皮膚糸状菌症(カビ)

    先日は東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズ の「皮膚糸状菌症」についての講義に参加してまいりました。

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    【皮膚糸状菌症】

    <原因>

    犬・猫で皮膚糸状菌症の原因となる病原体は、主に以下の3つの菌種になります。

    Microsporum canis

    犬で70%・猫で90%の原因菌。ヒトにも感染することが多いです。

    Microsporum gypseum

    犬で20%の原因菌。土壌生息菌のため、口・肢端などに好発します。

    Trichophyton mentagrophytes


    <症状>

    多様な病変を示します。

    好発部位は顔面・耳介・前肢・頚部・背側・尾・後肢など幅広いです。

    紅斑・丘疹・膿疱・脱毛はみられますが、痒みは少ないか全くありません。


    <診断・検査>

    ①ウッドライト試験:M.canis50%が陽性になります。

    ②被毛・角質の直接鏡検

    ③培養

    DTM培地

    毛を抜いて培地に置きます。糸状菌に感染していた場合、黄色い培地が赤色に変わり、白綿毛状のコロニーがでてきます。

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    <治療>

    ①患者への治療

    (1) 抗真菌剤(ケトコナゾール・イトラコナゾールなど)の投与

    (2) 毛刈り(特に長毛種)

    (3) 外用療法(マラセブシャンプーなど)

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    ②同居動物・人間の治療

    ヒトにもうつることがあるため、注意が必要です。


    ③環境の改善

    動物の寝具の廃棄・消毒



    【実際の症例】

    子猫ちゃんです。

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    両耳が脱毛しているとの主訴で来院されました。

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    診察台の上では皮膚が痒いのか、ずっと掻いたりなめたりしていました。

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    毛を培養したところ、培地が赤くなり白綿毛状のコロニーがはえてきました。

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    顕微鏡で検査したところ大分生子がみられたため、皮膚糸状菌症と診断し治療を開始いたしました。

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    <治療後>

    だいぶ毛が生えてきました。

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    皮膚糸状菌症は典型的な皮膚症状がないため、見逃されがちです。皮膚炎がみられた場合、一度は除外しておくべきだと思われます。

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    生後半年がたちました。

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    大きくなりました。小顔で、顔がシャープできりっとしてます。男らしいです。

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    2011年08月05日(金) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 治療例, 皮膚科

  3. 学会発表 in 相模原 (2011年がん学会)

    79日(土)・10日(日)はお休みを頂き、母校の麻布大学で開催された「第5回日本獣医がん学会」に参加してまいりました。がん学会は年に2回、東京と大阪で開催されますが、東京の学会には卒業してから毎年かかさず参加しています。


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    今回のシンポジウムのテーマは「肺腫瘍」でした。同級生2人がシンポジウムで発表し、アドバイザーをしていました。何百人もの聴講者の前で自分の意見をはっきり言っていて、2人ともすごいな~と思いました。

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    1日目に私も発表してきました。「上顎下顎に発生した悪性黒色腫に対し外科療法・放射線療法・化学療法を行った犬の1例」と、今回も長い題名をつけてしまいました。聴講者が少ないせいか、あまり緊張しなくてよかったです。

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    今回は春から少しずつ発表の準備をしていました。発表することによって、再度カルテを見直したり、論文を読んだりしてこの病気に対する知識が増えました。

    機会があったら、また学会発表したいです。

    2011年07月18日(月) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 学会・論文発表, 腫瘍科

  4. ヘルニア

    623日は診察が終わってから東京農工大学のセミナーに参加してまいりました。

    今回は「ヘルニア」についての講義でした。

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    【ヘルニアとは?】

    臓器やその一部分が体腔壁の欠損を介して突出することをいいます。

    できる場所によって、鼠径ヘルニア、臍ヘルニア、腹壁ヘルニア、陰嚢ヘルニア、横隔膜ヘルニア、会陰ヘルニアなど様々な名前で呼ばれています。

    わんちゃんは、特に鼠径ヘルニアと臍ヘルニアが多いです。

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    【臍ヘルニア(=でべそ)】

    臍から腹腔内の臓器の一部(脂肪や内臓)が外へ飛び出してしまっている状態を「臍ヘルニア」といいます。臍ヘルニアは生後6ヵ月までに自然となくなってしまうこともありますが、なくならない場合は避妊手術などの時に一緒に手術することをお勧めしております。


    【実家のゴンちゃん】

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    もうすぐ14歳になりますが、すごく元気です。

    2011年06月23日(木) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 外科

  5. 麻酔外科学会

    おしらせにも告知しておりましたが、昨日は大宮で開催された「獣医麻酔外科学会」に参加してまいりました。


    大宮はビルがたくさん建っていて都会的でした。

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    抄録が分厚くて立派です。

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    この学会は他の学会に比べ、参加者の年齢層が高く男性が多かったです。「外科」に興味がある先生方が集まるせいでしょうか。学会によって特徴があるのだなと思いました。

    2011年06月13日(月) 投稿者 hagiwara | ブログ, 勉強会

  6. オンラインセミナー(心臓病・腎臓病の勉強会)

    この前の日曜日は、当院で院長とオンラインセミナーを聴講しました。

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    入院患者がいたり、忙しい時にはVMNという獣医のサイトなどで勉強しています。セミナーや手術の動画をネットで配信しているすごく便利なサイトです。


    オンラインセミナーは会場まで行く必要がなく、自宅や病院でのんびり受講できますが、勉強会のような緊張感が全くありません。


    しかし、自分のペースで勉強することができ、眠くなってしまった時には声をかけあったり、お菓子を食べながら聴くことができるので、なかなかよいです。便利な世の中になったな~と思います。


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    ちなみにオンラインセミナーの時は毎回ポテトチップスのり塩味を食べています。今回もいけないと思いつつ、11袋食べてしまいました。

    2011年06月09日(木) 投稿者 hagiwara | ブログ, 勉強会

  7. 6月の臨時休診日&診察時間変更のおしらせ

    612日(日)

    獣医麻酔外科学会参加のため臨時休診


    630日(木)

    心臓疾患の勉強会のため診察時間は6時までとなります。


    ご迷惑おかけいたしますがよろしくお願いいたします。

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    2011年06月01日(水) 投稿者 hagiwara | お知らせ, 勉強会

  8. 聴診

    526日(木)は以前、告知しましたように、診察を午後6時までに短縮して院長と二人で日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの「聴診」についての講義に参加してまいりました。


    【聴診】

    私たちは診察時必ずといっていいほど聴診器で聴診しますが、主に心音と呼吸音を聴いています。

    心音は特に①心拍数②リズム(不整脈の有無)③雑音の有無に注意して聴診します。

    呼吸音は特に呼吸数とラッセル音(肺炎や肺水腫など呼吸器疾患の時にでる音)に注意して聴診します。

    当院にある聴診器をいろいろ集めてみましたのでご紹介致します。


    【リットマンクラシックⅡ S.E.(一般診療用聴診器)】

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    最も一般的な聴診器で、私が学生の時に購入しました。

    学生や新人獣医師はまずこの聴診器を購入する人が多いです。


    「リットマン」とは獣医の中で最も人気がある海外メーカーの名前になります。

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    チューブには様々な色があります。

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    【リットマンカーディオロジーS.T.C.

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    こちらは心臓病診療に特化した聴診器です。


    【ステレオ・フォネット】

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    国産のステレオ聴診器になります。私が勤務医3年目の時に購入しました。当初、聴診に自信がなく悩んでいたところ、この聴診器を勧められました。驚くほど心雑音や呼吸音が大きく立体的に聴こえる素晴らしい聴診器です。

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    チェストピース(動物の体にあてる部分)が2つにわかれていることによって、音をステレオで聴取でき、左右の耳に別々に聞こえるのです。


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    今回、講演した先生の大学病院に、心雑音を主訴に紹介された症例の8割は心雑音がないそうです。すなわち、心雑音がないにも関わらず、心雑音があると誤診してしまう獣医が非常に多いそうです。このような誤診をしないように、日々聴診を鍛えなければならないなと思いました。

    2011年05月30日(月) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 呼吸器疾患, 循環器疾患

  9. 感染性下痢におけるPCR検査(遺伝子検査)

    本日は東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズ の「消化器病」についての講義に参加してまいりました。

    本日は感染性下痢におけるPCR検査(遺伝子検査)についてご説明致します。


    【感染性下痢におけるPCR検査(遺伝子検査)】

    下痢の原因は、感染性(細菌・原虫・寄生虫・ウィルスなど)・食事性・炎症性腸疾患・腫瘍性・膵外分泌不全・ストレスなど多岐にわたります。

    なかでも感染性下痢はよくみられますが、今まで迅速かつ正確性が高くお手頃な料金で利用できる検査はありませんでした。


    IDEXX RealPCRの下痢パネルはリアルタイムPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)(遺伝子検査)を利用しており、ひとつの検体から犬で7種類、猫では8種類のもっともよく見られる病原体を検出することができます。ウイルス・細菌・原虫など異なる種類の病原体を一度に検査できることも大きなメリットです。


    <以下の症状がでている子にお勧めします>

    ①頻回の水様便が認められる

    ②下痢・嘔吐

    ③便に血液や粘液,未消化のフードが混ざっている

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    犬下痢パネルを実施した検体では、7種類のうち1つ以上の病原体が陽性だったものは62%,猫下痢パネルを実施した検体では、8種類のうち1つ以上の病原体が陽性だったものは63%でした。


    以下の表は、IDEXX RealPCRにおける発生頻度を示したものです。 (IDEXX Laboratories Inc.で8週間の間に受けつけた検体で、それぞれの病原体について発生頻度を算出)


    <犬下痢パネル>

    1. C. perfringens Enterotoxin A(クロストリジウム・エンテロトキシン) 44.7%

    2. 犬腸管コロナウイルス 14.4%

    3. Giardia sp.(ジアルジア) 9.1%

    4. Cryptosporidium sp.(クリプトスポリジウム) 8.7%

    5. 犬パルボウイルス 26.3%

    6. 犬ジステンパーウイルス 2.9%

    7. Salmonella sp.(サルモネラ) 0.5%


    <猫下痢パネル>

    1. 猫コロナウイルス 46.2%

    2. C. perfringens Enterotoxin A(クロストリジウム・エンテロトキシン) 31.6%

    3. Tritrichomonas foetus(トリコモナス) 12.0%

    4. 猫汎白血球減少症ウイルス 6.0%

    5. Cryptosporidium sp.(クリプトスポリジウム) 5.1%

    6. Giardia sp.(ジアルジア) 4.3%

    7. Toxoplasma gondii (トキソプラズマ) 1.7%

    8. Salmonella sp.(サルモネラ) 0.5%

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    この検査がでる前までは、各々の感染症を別々に検査しなければならなかったため、全部調べるとなると相当手間と時間がかかりました。

    感染性下痢の原因をまとめて・正確に・比較的安価に調べることができ、便利になったなと思います。

    2011年05月18日(水) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 消化器疾患

  10. 胸部レントゲン検査

    511日(水)は東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの「胸部レントゲン検査」についての講義に参加してまいりました。

    【胸部レントゲン検査】

    以前にもお話ししましたが、

    ★レントゲン検査では、液体・骨は白く、空気は黒くうつります

    よって心臓は血液が溜まっているため白くうつります。

    肺は空気が入っているため黒くうつります。

    【正常猫のレントゲン】

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    肺はわんちゃん・ねこちゃんともに下図のように

    ①左前葉前部

    ②左前葉後部

    ③左後葉

    ④右前葉

    ⑤右中葉

    ⑥右後葉

    ⑦副葉

    の合計7葉にわかれています。

    (ちなみに牛は8葉、豚は7葉、馬は5葉になります)

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    レントゲンでみると、このようになります。


    *ラテラル像(横向き)

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    VD像(仰向け)

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    このように、各肺葉の位置を考えながらレントゲンを読影します。

    2011年05月12日(木) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 呼吸器疾患, 画像診断

  11. 5月26日(木)の診察は6時までとなります

    526日(木)は心臓疾患の勉強会のため、診察は6時までとさせて頂きます。

    ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願い致します。

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    2011年05月08日(日) 投稿者 hagiwara | お知らせ, 勉強会

  12. 院内セミナーで「しつけ」について勉強しました。

    今日はお昼休みに、院内セミナーを行いました。

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    内容は「しつけ(問題行動)」についてです。以前、看護士の大澤さんがしつけのセミナーを受講してきましたので、復習を兼ねてセミナー内容を大澤さんに説明してもらいました。


    【大澤さんのノート】

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    書き込みだらけで、とても勉強したのが伝わってきます。このノートを作成するために、休診日にも出勤して勉強をしていました。


    ハリー君も一緒に聴いてました。

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    おとなしくしていました。

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    看護士の加藤さんがまたお茶菓子を持ってきてくれました。「萩の月」という有名なお菓子です。

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    物産展で買ってきてくれたそうです。外がフワフワで中がしっとりクリームでおいしいです。加藤さんはおいしいものをよく知っていて、よく当院にもってきてくれます。皆でおいしく頂きました。

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    ハリー君もうらやましそうにみていました。

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    ちょっと見つめ過ぎです。

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    当院ではしつけについて聞かれた場合、看護士の大澤さんが一番勉強しているので、大澤さんに説明してもらっています。しつけについてお困りの際は、まず大澤さんにご相談頂ければと思います。大澤さんは定期的に子犬のしつけ教室を開催しておりますので、ご希望の際はご連絡ください。

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    2011年05月02日(月) 投稿者 hagiwara | しつけ, 勉強会

  13. 犬のキシリトール中毒

    昨日は東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズ の「肝疾患の治療とモニター」についての講義に参加してまいりました。

    今回は肝不全の原因となるキシリトールについてお話させて頂きます。


    【犬のキシリトール中毒】

    キシリトールは砂糖不使用のガムや歯磨きなどに含有されている甘味料です。ヒトはキシリトールを摂取しても無害ですが、犬では命にかかわるような中毒をひき起こすことがあるといわれています。

    体重10kgのワンちゃんが、1g摂取すると低血糖になり、5g摂取すると急性肝不全になるリスクがあるため、15g摂取した場合には入院下でモニタリングが必要になり、5g以上摂取した場合には入院治療が必要になるといわれています。

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    大きいボトルに入ったガムが販売されるようになってから、ワンちゃんのキシリトール中毒が増えたそうです。150g入りの大きいボトルに入ったガムの中には64.3gのキシリトールが含まれているといわれています。よって、ワンちゃんがいたずらしてボトル1本分のガムを食べてしまった場合かなり危険です。万が一、摂取してしまった場合は、どのくらい摂取したかを確認してから病院にご来院ください。

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    だいぶ減ってはきましたが、今でもキシリトール入りのガムがワンちゃん用に販売されています。ヒトではキシリトールの摂取によって虫歯ができにくくなるといわれておりますが、犬はヒトとは違い虫歯は極めて少なく、キシリトールを積極的に摂取した方がよいとは思えません。


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    ワンちゃんはヒトとは違い虫歯は極めてまれですが、歯周病は多いので歯磨きを心がけましょう。

    歯磨きの方法はビルバック社のホームページ大澤さんが書いたブログをご覧下さい。

    2011年04月14日(木) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 歯科, 消化器疾患

  14. 疥癬(カイセン)

    先週は久しぶりに東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズ の「皮膚病(皮膚の解剖と機能・疥癬(カイセン)・毛包虫)」についての講義に参加してまいりました。

    本日は疥癬(カイセン)についてお話させて頂きます。

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    【疥癬(カイセン)】

    <原因>

    犬:イヌセンコウヒゼンダニ

    猫:ネコショウセンコウヒゼンダニ

    いずれのダニも宿主特異性が強いですが、ネコショウセンコウヒゼンダニは犬に感染することがあり、ヒトに対して一時的な病変をつくることがあります。


    <症状>

    感染してから発症まで1~3週間であるといわれており、感染した動物は重度の掻痒性皮膚炎を呈し、紅斑性丘疹、脱毛、フケが認められます。

    病変の好発部位は耳介辺縁・肘部・膝・腹側胸部・腹部になります。


    <診断>

    類似する疾患には膿皮症、ノミアレルギー、マラセチア性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどがあります。

    確定診断は皮膚掻爬検査(スクレーピング検査)によりヒゼンダニを検出することになります。

    広範囲にわたる皮膚掻爬検査(スクレーピング検査)を行ってもヒゼンダニが検出されないことが多いことから、病変や問診により本疾患が疑われる場合にはヒゼンダニの駆虫を試験的に開始します。

    40%がステロイドに反応するため、アトピー性皮膚炎と誤診しやすいので注意が必要です。


    <治療>

    最も一般的な治療はイベルメクチンの投与になります。その他、様々な薬がでており、各々メリット・デメリットがございますのでご相談しながら治療をしていきます。


    【爪を切ってもらっているハリー君】

    ハリー君はおとなしく爪を切らせてくれます。ハリー君はどこを触っても嫌がらず、されるがままです。

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    ハリー君も子犬の時、疥癬にかかり痒みが強くでたそうです。治療したらすぐによくなりました。

    2011年04月10日(日) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 皮膚科

  15. 心臓超音波研修6回目~先天性心疾患~

    36日(日)は診察を10時までにさせて頂いて、院長と心臓の超音波研修に行ってまいりました。この研修は10月~3月にかけ毎月1回、合計6回開催され、今回は6回目つまり最後の研修でした。今回は先天性心疾患についての研修でした。

    若いわんちゃん・ねこちゃんで特に強い心雑音を聴取した時には先天性心疾患を疑います。(弱い心雑音は正常なわんちゃん・ねこちゃんにもみられることもあります)

    <犬でみられる先天性心疾患>

    ①動脈管開存症

    ②心室中隔欠損症

    ③肺動脈狭窄症

    ④大動脈狭窄症

    ⑤心房中隔欠損症

    ⑥ファロー四徴症

    <猫でみられる先天性心疾患>

    ①左室形成異常

    ②大動脈狭窄症

    ③心室中隔欠損症

    ④心房中隔欠損症

    ⑤ファロー四徴症

    上記の先天性心疾患における超音波検査(エコー)での診断方法を勉強してきました。

    先天性心疾患はわんちゃん・ねこちゃんともにそんなに多い病気ではないですが、もし来院された時には診断できなければいけないなと思いました。

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    10月~3月にかけ、毎月1回、日曜日に診察時間を短縮させて頂き、皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。今回の研修は実際にわんちゃん・ねこちゃんに自分でエコーをあてて行う実習形式だったので、より実践的で勉強になりました。

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    今回の実習で得た知識を生かして、これからも心エコー検査をより積極的に行っていこうと思っております。

    2011年03月09日(水) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 循環器疾患, 画像診断

  16. 心臓超音波研修5回目~猫の心筋症~

    227日(日)は診察を10時までにさせて頂いて、院長と心臓の超音波研修を受講してきました。(研修日の診察時間の変更はこちらになります。)

    今回は、猫の心筋症についての研修をうけてまいりました。

    心筋症は心臓の筋肉の厚さや働きの状態によって以下の5つに分類されます

    ①肥大型心筋症 (HCM)

    ②拘束型心筋症 (RCM)

    ③拡張型心筋症 (DCM)

    ④不整脈源性右室心筋症 (ARVC)

    ⑤分類不能型心筋症 (UCM)

    猫では①肥大型心筋症が最も多く発生するといわれています。

    【肥大型心筋症について】

    左心室が狭くなることによってその上にある左心房に血液がたまって大きくなり、レントゲンでは「バレンタインハート」とよばれる特徴的な心臓の形をみることができます。このような状態では心臓の働きは急激に低下し、同時に肺水腫を起こしていることが多いです。


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    超音波検査では左室壁の求心性肥大(6mm以上)、左室内腔の狭小化などが認められます。

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    さらに突然の痛みと同時におこる後肢の麻痺もこの病気の1つの特徴とされています。(大動脈血栓塞栓症)

    これらの症状は進行が早く、ある日突然おこり13日以内に急激に悪化することがあります。

    このような症状がでてから治療を開始しても、死亡率が高いといわれています。

    よって、健康な時から健康診断によって定期的に超音波検査を行い、早期に心筋症を発見することが大切です。

    2011年03月05日(土) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 循環器疾患, 画像診断

  17. 肝疾患

    32日は東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの「肝臓の検査」についての講義に院長と参加してまいりました。


    【肝疾患の徴候】

    特異的徴候

    非特異的徴候

    肝腫大

    沈鬱

    肝萎縮

    体重減少

    黄疸

    食欲低下

    食後肝性脳症

    嘔吐

    腹水

    上記のように肝疾患の症状には特徴的な症状と特徴的ではない症状があります。体重減少や食欲低下などは肝臓以外の病気でもみられます。

    肝臓が悪いかどうかは血液検査などの各種検査を行うことによってわかります。

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    2011年03月04日(金) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 消化器疾患

  18. 胸水・胸腔内腫瘍の画像診断(レントゲン・超音波診断)

    216日は東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの「リンパ節、胸腔、腹腔の超音波診断、超音波ガイド下生検」についての講義に院長と参加してまいりました。今回は胸水・胸腔内腫瘍の画像診断(レントゲン・超音波診断)についてお話させて頂きます。

    【胸水・胸腔内腫瘍の画像診断(レントゲン・超音波診断)】

    ★レントゲン検査→液体は白く空気は黒くうつります。

    ★超音波検査(エコー検査)→液体は黒くうつりますが、空気はよくうつりません。肺は酸素を交換するところで空気がたくさんある臓器なので、基本的にはよくうつらない臓器になります。しかし、胸腔内に液体が溜まっていると液体が黒くうつるため、肺や胸腔内の腫瘍などがよくみえるようになります。

    【実際の症例】

    ★正常猫★

    <胸部レントゲン検査>

    心臓は血液が溜まっているため白くうつります。肺は空気が入っているため黒くうつります。

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    ★胸水が貯留している猫★

    <胸部レントゲン検査>

    レントゲンで黒いはずの肺が白くうつっています。このような時は胸腔内に水が溜まっている(胸水)か、腫瘍の存在を疑います。

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    <超音波(エコー)検査>

    胸水が貯留している時は、より詳しい精査のために胸腔の超音波検査を行います。エコーでは液体は黒くうつるので胸水は黒くうつります。超音波検査では、胸水貯留の程度や場所、腫瘍の有無などを確認します。

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    腫瘍がみつかりました。

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    超音波下で針生検したところ、「縦隔型リンパ腫」という悪性腫瘍でした。

    ★胸腔内に腫瘍がある猫★

    <胸部レントゲン検査>

    心臓の頭側に腫瘍が存在しています。

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    <超音波(エコー)検査>

    超音波検査では内部に嚢胞を含んでいることがわかります。

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    超音波下で針生検したところ、胸腺腫疑いでした。

    胸腔内のしこりや胸水の生検は超音波下で行うとより安全に行うことができます。画像診断(レントゲン・エコー)のみではしこりの診断名はつかないため、まずは針生検をお勧めしています。

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    ここ1年、胸水が貯留していたり、胸腔内に腫瘍がある子が立て続けに来院なさいました。呼吸困難に陥っている子が多いため、興奮させないように慎重に検査を行わなければなりません。

    2011年02月25日(金) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 呼吸器疾患, 治療例, 画像診断, 腫瘍科

  19. 猫の痒い皮膚病

    217日は東京農工大学のセミナーに参加してまいりました。勉強会は都内で行われることが多いため、いつもは電車で1~2時間くらいかけていくことが多いのですが、農工大学へは車で40分くらいで行くことができるので行き帰りの運転が楽でした。

    今回は「猫の掻痒(=痒い)性皮膚疾患」についての講義に参加してまいりました。


    【猫の痒い皮膚病に対するアプローチ】

    まずは、

    ①感染症(外部寄生虫(猫疥癬・耳疥癬・ツメダニ・ノミ)・皮膚糸状菌、マラセチアなど)を除外します。

    その次に、

    ②アレルギー性皮膚炎(食物アレルギー・アトピー性皮膚炎)

    または

    ③その他の皮膚疾患(自己免疫性皮膚疾患、ウィルス性皮膚疾患、深在性真菌症など)を除外します。

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    わんちゃんも、猫ちゃんも「痒い=アレルギー」だと思われがちですが、実はアレルギーではなくて感染症であるケースが非常に多いです。よって、感染症はまず最初に除外しなければなりません。

    感染症を除外するには以下の検査が必要になります。

    ①皮膚掻爬検査(スクレーピング検査)

    皮膚をけずりとって顕微鏡でみる検査になります。

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    ②スタンプ検査

    セロハンテープなどで皮膚の表面の細胞をペタペタとって、染色して顕微鏡で観察します。

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    ③真菌培養

    毛を抜いて培地に置きます。糸状菌に感染していた場合、黄色い培地が赤色に変わります。

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    ④細菌培養・同定・抗生物質感受性試験

    中に入っている滅菌綿棒で患部をぬぐい、どんな菌が増えているか、菌が増えていた場合どんな抗生物質に対して反応があるかどうかを調べる検査です。

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    これらの検査は時間がかからず、動物にも負担もかからず簡単に行うことができるので、皮膚が痒いときにはまずこれらの検査をして感染症を除外することをお勧めします。

    2011年02月21日(月) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 皮膚科

  20. 吐出と嘔吐

    26日(日)は診察終了後、院長と横浜の勉強会に行ってまいりました。横浜までは片道2時間もかかり、移動ですっかり疲れてしまいました。


    講義は内科と外科が1時間半ずつで、内科は消化器疾患についてのお話でした。今回は吐出と嘔吐についてご説明させて頂きます。


    【吐出と嘔吐について】

    *吐出

    胃に到達する以前の食物が逆流して吐き出されること。

    →食道に異常がみられることが多いです。(ただし胃腸の異常による嘔吐の後、二次的に食道炎になり、吐出がおこることもあります。)

    *嘔吐

    胃・十二指腸の内容物が口から吐き出されること。

    →胃・十二指腸以降に異常がみられることが多いです。


    吐出

    嘔吐

    吐物の内容

    食べたもの

    食物および胃液(±胆汁)

    消化の程度

    未消化物

    一部消化~消化

    吐物のpH

    >4

    <3

    食後の経過時間

    食後まもなく

    様々

    異常部位

    咽喉頭・食道に多い

    胃・十二指腸以降

    上の表をみれば吐出か嘔吐か簡単に区別がつきそうですが、実際なかなか区別しにくいことも多く、同時におこっていることもあります。

    吐いてしまった時は、食後すぐなのか、食べたものなのか、胃液は混ざっていないか、胆汁(黄色です)は混ざっていないかなどを確認して頂くことが大切です。万が一、吐いてしまった時は、吐物をお持ち頂ければ何かわかるかもしれません。


    【下からみたハリー君】

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    いつも口があいてます。

    2011年02月07日(月) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 消化器疾患

  21. 慢性腎臓病と食事療法

    22日は東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの「慢性腎臓病」についての講義に院長と参加してまいりました。今回は慢性腎臓病についてお話させて頂きます。


    慢性腎臓病の治療は多岐にわたりますが、今回は主に食事療法についてご説明させて頂きます。腎臓病の療法食の有効性についての論文を以下の表に記載いたします。


    【慢性腎臓病の犬における食事療法】(Jacob 2002)

    生存日数中央値

    腎不全による死亡

    食事変更なし

    188

    65%

    腎臓病療法食

    594

    33%

    *療法食を食べたわんちゃんの方が、余命が約3倍に延長しました。

    *わんちゃんは12週間かけてフードを変更していくと、ほぼ100%成功するといわれています。


    【慢性腎臓病の猫における食事療法】(Elliot 2000)

    生存日数中央値

    腎不全による死亡

    食事変更なし

    264

    69

    腎臓病療法食

    633

    48

    *ねこちゃんも、療法食を食べた方が余命が延長します。

    *ねこちゃんは数週間から12ヵ月間でフードを変更すると、9095%程度で成功するといわれています。わんちゃんに比べ、ねこちゃんの方が食事を変更するのは大変です。ねこちゃんはわんちゃんに比べ、ごはんを少し変えただけで食べなくなってしまうことが多いからです。よって時間をかけて少しずつ変更していくことが大切です。

    ★まとめ★

    慢性腎臓病のわんちゃん・ねこちゃんは、腎臓病用療法食をできるだけ早期から開始した方が長生きできます。


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    【慢性腎臓病と飲水について】

    慢性腎臓病の子は脱水しやすいため、十分に飲水してもらうことが大切です。ねこちゃんは水に対する嗜好がはっきりしており、好みの水や好みの飲み方にこだわりがある場合が多いので、自宅で十分な量の水を常に飲めるように配慮することが重要です

    慢性腎臓病の症状は多飲多尿、食欲不振、体重減少、嘔吐など多岐にわたります。高齢の猫ちゃんに多くみられる病気で、血液検査・尿検査などによって比較的診断しやすい病気になりますので、中高齢の猫ちゃんは定期的に血液検査・尿検査をすると早期発見ができるかもしれません。


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    2011年02月07日(月) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 泌尿器疾患

  22. 甲状腺機能亢進症

    こんにちは。獣医師の萩原です。ご報告が遅れましたが、先月中旬に今年初めての勉強会に参加してまいりました。様々な「猫の疾患」についての講義だったのですが、その中でも比較的中高齢の猫ちゃんに多くみられる「甲状腺機能亢進症」という病気について講義を受けてきたのでご説明させて頂きます。

    【甲状腺機能亢進症】

    <臨床症状>

    体重減少・多食・食欲不振・脱毛・多飲多尿・下痢・嘔吐・活動亢進・元気消失・呼吸速迫・落ち着きがない・攻撃的・疲労など

    *以上のように様々な症状がみられることがあります。「体重減少・多食」が比較的多くみられますが、実際、「多食」を主訴で来院される飼い主様はほとんどいらっしゃいません。高齢になってから食欲が増した猫ちゃんは、まずこの病気を除外しておいた方がよろしいかと思います。逆に「食欲不振」という症状もみられるため注意が必要です。

    <身体検査>

    削痩、脱毛、皮膚脱水、頻脈、心雑音、パンティング

    *この中で飼い主様が一番気づきやすいのは「削痩」だと思います。ハーハーしてしている(=パンティング)場合すでに循環器・呼吸器にも異常が出始めている可能性があるため要注意です。

    <血液検査>

    肝酵素の上昇が認められることがある。

    *血液検査では何も異常がみられないこともあります。

    <画像診断>

    心肥大が認められることがある。

    *心肥大の症状がなくても、画像診断上(胸部レントゲン・心エコー検査)ではすでに異常がみられることがありますので、検査をお勧めしております。

    <診断>

    甲状腺ホルモンの測定

    *外注検査になります。検査結果は23日ででます。

    <治療>

    内科治療:抗甲状腺薬の投与

    外科的手術:甲状腺の摘出

    *各々、メリット・デメリットがありますので、ご相談の上決定させて頂きます。

    <予後>

    併発疾患によって大きく左右されます。慢性腎不全(これも中高齢の猫ちゃんに多い病気です)が併発している場合、甲状腺機能亢進症を治療することで慢性腎不全が悪化することがあります。このような場合には慢性腎不全に対する維持治療をしっかりと行います。

    *この病気になった猫ちゃんは痩せていて目がぎらついていることが多いといわれています。下の猫ちゃんは甲状腺機能亢進症の猫ちゃんです。

    【メイちゃん・19歳・女の子】

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    この子は治療を開始してから1年半になります。頑張ってお薬を飲んでいるため、甲状腺ホルモンはある程度落ち着いてくれています。

    ちなみにこの病気は1979年に初めて報告されました。今では猫ちゃんの内分泌疾患の中で発生頻度の高い疾患になっています。現在のように一般的な病気になった原因は、診断技術の進歩、猫ちゃんの高齢化など様々な要因が関与しているといわれています。獣医学の進歩によって、昔は診断されなかった病気が診断できるようになってきているのです。獣医学は日進月歩なので、いつまでも勉強し続けないと知識が遅れてしまうのだろうなと思う今日この頃です。

    2011年02月05日(土) 投稿者 hagiwara | 内分泌疾患, 勉強会, 治療例

  23. 1月23日(日) 診察時間は9時から10時までとなります

    以前のおしらせにも告知させて頂いておりましたが、123日(日)は心臓疾患の超音波研修のため、診察時間は午前9時から10時までとさせて頂きます。

    ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願い致します。


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    2011年01月22日(土) 投稿者 hagiwara | お知らせ, ブログ, 勉強会, 画像診断

  24. 学会発表 in 大阪 (2010年動物臨床医学会)

    こんにちは。獣医師の萩原です。以前、お知らせにも告知させて頂いておりましたが、1119日(金)~21日(日)は私の診察をお休みにさせて頂き、大阪で開催された31回動物臨床医学会年次大会で発表してきました。


    この学会は毎年大阪で開催され、今年で31回目になる歴史のある学会です。私自身、こちらの学会で発表したのは今回で3回目になります。

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    今回は大学病院で診ている症例を発表しました。「レフルノミドが奏効した非再生性免疫介在性貧血の犬の1例」と、舌をかみそうな題名です。「非再生性免疫介在性貧血」という病気は最近になって診断名が確立されたもので、治療や予後に関する報告が少ない珍しい病気です。

    何度も練習していきましたが、やはり本番でも舌が回らず何度かつっかえてしまいました・・・でもなんとか無事終わり、安心しました。

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    発表が終わった日の夜は、大阪で開業している友人夫婦がもつ煮を食べに連れて行ってくれました。すごくおいしかったです。

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    その後、テレビでよくみる「えびす橋」に連れて行ってくれました。

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    有名なかに道楽の看板。リアルです。大阪は派手な看板が多いそうです。

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    最後、たこ焼きをごちそうになりました。

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    大阪の人はたこ焼きをご飯のおかずにできるそうです。ちょっとうらやましいです。

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    なんだかグルメ日記みたいになってしまいました。

    今回、学会の準備は夏からコツコツしていたため途中までは余裕があったのですが、11月に入りかぜをひいてしまい咳がでて苦しくて夜眠れなくなったり、重症患者さんが続いたり・・・と、予想外のことがおき、いつものように直前は準備でいっぱいいっぱいになってしまいました・・・

    最近では学会準備で休みの日は大学に行きスライド作りや調べ物をしていたため、ゆっくり休む日がなかったので、今は休養をとって長引いているかぜを治したいです。

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    学会発表は正直ストレスですが、準備段階でその病気について再度調べてより深く勉強するため、非常に自分のためになり成長できる良い機会だと思っています。今後も定期的に学会に参加し、発表できたらと思います。

    2010年11月24日(水) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 友人・知人, 学会・論文発表, 血液・骨髄疾患

  25. ネブライザー

    こんにちは。獣医師の萩原です。1117日(日)は診察終了後、院長と呼吸器病のセミナーに参加してまいりました。講師はイギリスの先生で、様々な呼吸器病の症例をみることができ非常に勉強になりました。

    今回は呼吸器病の治療に用いる「ネブライザー」という機械についてご説明させて頂きます。

    【ネブライザー】

    水や薬液を霧状に変え、気道内の加湿や薬液投与のために用いる吸入器具です。主に呼吸器病の治療時に用います。

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    今回の患者さんは、柴犬の小太郎ちゃんです。まだお家に来たばかりですが、だいぶ慣れてきてお家の猫ちゃんたちを追いかけ回しているそうです。咳が続くため、当院を受診されました。ケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)と診断し、治療を開始致しました。


    【小太郎ちゃん(柴犬・男の子・2ヵ月齢)】

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    座り方がかわいいです。大人しく座っていましたが、お家ではすごくやんちゃだそうです。

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    毛がふかふかです。

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    薬液(抗生剤・気管支拡張剤など)と生理食塩水を用意します。

    これらをネブライザーにいれて、セット完了です。

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    ホースの先から霧状の水分と薬液がでてきます。

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    くんくん

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    少し楽になったかな?

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    今ではだいぶ咳も落ち着いたようです。

    私も数日前からカゼをひいてしまいました。喉が痛くて咳がでて声もガラガラです。私も今日からネブライザーを開始しました。ネブライザーをした後は喉がすっきりして気持ちがよいです。

    咳などの呼吸器症状がみられた場合は、ネブライザー療法でだいぶ呼吸が楽になるかもしれないので、一度ご相談ください。

    2010年11月11日(木) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 呼吸器疾患, 治療例, 病院・設備