こんにちは。マミー動物病院の獣医師の萩原です。
当院では手術は基本的に12時から4時までのお昼休みに行っております。
現在、計画停電が実施されているため、お昼休みが停電になっている日には手術をお受けすることができません。その場合は別の日に手術をお受けしております。
手術を行う際にも電気が必要になります。手術中は麻酔モニターでバイタル(心拍数・呼吸数など)を確認しながら行い、照明も必要になるからです。
今回は麻酔についてご説明させて頂きます。
【麻酔器】
当院で使用している麻酔器になります。こちらでイソフルラン(ガス麻酔)と酸素を調整します。
【麻酔モニター】
当院で使用している麻酔モニターになります。
心拍数、血圧(最高・最低・平均血圧)、SpO2(血中酸素飽和度)・体温・呼吸数・CO2(呼気中の二酸化炭素濃度)をモニターすることができます。
【ドップラー血圧計】
血圧は麻酔モニターで測定すると同時に、ドップラー法でも測定しております。
こちらでは麻酔モニターより正確に血圧を測定することができるといわれています。
【各々のバイタルの正常値】
<心拍数>
犬:70~140回/分猫:100~200回/分
<SpO2(血中酸素飽和度)>
95~100%
<安静時呼吸数>
猫・子犬:20~40回/分 成犬:20~30回/分
<ETCO2(呼気中二酸化炭素)>
35~45mmHg (PaCO2) (25以下・60以上は特に危険)
<体温>
37~38度
<血圧>
最高血圧(SYS) 100~160(100以上にする・80以下は特に危険)
最低血圧(DIA) 60~100
平均血圧(MEAN) 80~120(80以上にする・60以下は特に危険)
上記の値の範囲外になった時には異常値とみなし、原因を探り対処します。
手術中は5分ごとに麻酔記録をとっており、万が一、異常値がでた場合にはアラームがなるようにもなっているため、異常がでた際には早期に発見することができます。
このように万全な状態でモニターすることによって安心して麻酔を維持することができるのです。
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