Skip to content


肉芽腫性脂腺炎

肉芽腫性脂腺炎

投稿者 hagiwara | 勉強会, 皮膚科

先月の出来事になりますが、日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの皮膚病の講義に参加してまいりました。今回は「肉芽腫性脂腺炎」という珍しい皮膚病についてご説明致します。

p1080706

【肉芽腫性脂腺炎】
脂腺の消失と炎症性細胞の浸潤により発生する疾患で、その原因には免疫介在性の脂腺破壊、角化異常に伴う脂腺導管の閉塞による脂腺炎、脂腺代謝異常に伴う角化および皮脂の産生異常など様々な可能性が推測されています。

<症状>
大量の大型で光沢のある落屑とびまん性の鱗屑、脱毛

p1080718

<好発犬種>
秋田犬・スタンダードプードル(どの犬種にも起きる可能性)

<初発年齢>
中齢(若齢でも老齢でもない)

p1080720

<予後>
治癒は期待できず徐々に悪化することが多い。

<治療>
ビタミンA
シクロスポリン
シャンプー(角質溶解性シャンプー)
保湿剤

p1090212

この皮膚病は私も院長も大学病院では診たことがあるのですが、当院ではまだ診たことがありません。珍しい病気で、かつ好発犬種である秋田犬を飼っていらっしゃる方が少ないからでしょうか。

p1090217

お問い合わせ:TEL 042-531-3912

■東京都立川市のマミー動物病院/対応エリア

<東京都> 立川市、武蔵村山市、昭島市、福生市、瑞穂町

コメント:0