9月15日は東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの「猫の眼科疾患」についての講義に参加してまいりました。今回は猫の結膜炎についてお話させて頂きます。
【猫の結膜炎】
猫の結膜炎はウィルス又は細菌などによる感染性結膜炎が多いといわれています。
<症状>
流涙,眼瞼痙攣,結膜浮腫,結膜充血,角膜潰瘍
(結膜浮腫がひどいと閉眼できずに角膜潰瘍になってしまうパターンが多いそうです)
<原因>
③クラミジア
④マイコプラズマなど
①と②は以前お話しさせて頂いたことのある猫のカゼの代表になるウィルスです。ワクチンを接種していても完全に防御できる訳ではありませんが、接種していれば感染しても軽い症状ですむ事が多いです。
ひどいくしゃみ,咳,鼻炎などカゼ症状をおこしている猫の目をみると,同時に結膜炎になっている事が多いです。特に①猫ヘルペスウィルス感染症は一旦よくなったようにみえてもウィルスが神経節に潜伏し,ストレスなどにより再度発症することがありますので,できるだけストレスのかからない環境で飼育して頂ければと思います。
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