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試験開腹

試験開腹

投稿者 hagiwara | 勉強会, 外科

本日は昼から東京都内で開催された試験開腹についての講義に参加してまいりました。試験開腹とは診断や治療を目的に行う開腹手術です。

【試験開腹の手順】
術前に出来る限り多くの情報を集めて手術の計画をたてるよう努めなければならないため、視診・触診・血液検査(CBC+生化学検査)・超音波検査・レントゲン検査・造影レントゲン検査・尿検査・便検査などの一通りの術前検査をおこないます。しこりがあった場合、その大きさ・位置・形・(可能ならしこりの種類)などを把握します。また同時に転移所見がないか、切除不能な所見はないか、手術に耐えられる体力があるかどうかを把握します。

腹腔内臓器には胃・小腸(十二指腸・空腸・回腸)・大腸(盲腸・結腸・直腸)・肝臓・胆嚢・膵臓・副腎・腎臓・膀胱・卵巣/子宮(メス)などがあり、試験開腹によってこれら全ての臓器を確認します。臓器を視診や触診によって詳細に観察し、得られた所見に基づいて手術又は診断目的の生検をおこないます。

術前検査で大体病変がどこにあるか、どんな術式になるか予想はできますが、おなかの中は開腹してからではないと目視はできないため、絶対にそこだけに病変があると断言するのは危険です。予想していた場所とは異なる場所に病変があったり、病変が2箇所以上あることも考えられるからです。よって「病変が腸でこんな病変だったらこの術式。」「病変が肝臓だったら・・・」「病変が脾臓だったら・・・」とあらゆる腹腔内臓器に病変があっても対応ができるようイメージしておかなければいけません。

今回の講義は腹腔内臓器の正常像、手術の写真などたくさんみることができて勉強になりました。当院でもつい先日試験開腹をした症例がいたため、講義終了後に講義内容に関しての質問と症例の相談をさせて頂いたところ、詳しく答えてくださり大変ためになりました。

お問い合わせ:TEL 042-531-3912

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