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播種性血管内凝固(DIC)

播種性血管内凝固(DIC)

投稿者 hagiwara | 勉強会, 腫瘍科, 血液・骨髄疾患

先週は腫瘍のセミナーに参加してきました。今回のセミナーはチャリティーレクチャー といって定期的に開催されており、参加費は東日本大震災の被災地の方への義援金になるそうです。
今回はDIC(播種性血管内凝固)についてご説明いたします。
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DIC(播種性血管内凝固)】
様々な基礎疾患に合併する全身の微小血栓を特徴とする病態です。
血栓の形成による臓器不全がもっとも大きな問題となり、しばしば出血傾向が認められます。
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DICの基礎疾患>
敗血症・急性白血病・固形癌・重症感染症・ショック・産科疾患・外傷・熱傷・急性膵炎・子宮蓄膿症など
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DICの臨床症状>
2大症状は臓器症状と出血症状
①臓器症状:虚血性変化によって引き起こされる様々な症状
腎臓→血尿、乏尿、無尿
中枢神経→意識障害、局所的な神経症状
消化管→急性潰瘍による下血、腹痛
肺→肺梗塞のための呼吸困難など
②出血症状
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DICの予後>
DICと診断された犬の死亡率は54%との報告がある
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DICが確定してから治療をするのでは遅すぎるといわれており、できるだけ早期にDICを診断し、基礎疾患に対する治療を行うことが大切です。

お問い合わせ:TEL 042-531-3912

■東京都立川市のマミー動物病院/対応エリア

<東京都> 立川市、武蔵村山市、昭島市、福生市、瑞穂町

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