本日は夜から東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズに参加してまいりました。今回は「腫瘍学」についての講義でした。
わんちゃん・ねこちゃん共に昔は感染症などで死亡することが多かったのですが、現在では予防医学の発達により人間と同様に高齢化が進み、腫瘍疾患が非常に増えています。1998年のデータではわんちゃんの死因の半分は悪性腫瘍で、ねこちゃんの死因のトップは悪性腫瘍といわれています。
悪性腫瘍を疑う症状として、腫瘤(おでき)の急速な腫大、再発性・難治性の膀胱炎・血尿(膀胱腫瘍の可能性)、鼻出血(鼻腫瘍の可能性)、治療への反応が悪い跛行(びっこ)(骨・関節の腫瘍の可能性)、口の潰瘍性病変(口腔腫瘍の可能性)などがありますが、その他、慢性的な体重減少、消化器症状、多飲多尿、慢性の嘔吐・下痢など非特異的な症状(どんな病気でもおこるような症状)がみられることもあります。このような症状がみられた場合にはお気軽にご相談ください。
当院も開業して7ヵ月たちましたが、皮膚腫瘍、乳腺腫瘍、口腔腫瘍、リンパ腫などになってしまい、治療をしているわんちゃん・ねこちゃんがおります。
人間と同様、わんちゃん・ねこちゃんも早期診断・治療することによって、根治する腫瘍もありますので、定期的に健康診断されることをお勧めします。
悪性腫瘍について
2009年11月11日(水)20:46 投稿者 hagiwara | 勉強会, 腫瘍科
■東京都立川市のマミー動物病院/対応エリア
<東京都> 立川市、武蔵村山市、昭島市、福生市、瑞穂町
コメント:0