2月27日(日)は診察を10時までにさせて頂いて、院長と心臓の超音波研修を受講してきました。(研修日の診察時間の変更はこちらになります。)
今回は、猫の心筋症についての研修をうけてまいりました。
心筋症は心臓の筋肉の厚さや働きの状態によって以下の5つに分類されます
①肥大型心筋症 (HCM)
②拘束型心筋症 (RCM)
③拡張型心筋症 (DCM)
④不整脈源性右室心筋症 (ARVC)
⑤分類不能型心筋症 (UCM)
猫では①肥大型心筋症が最も多く発生するといわれています。
【肥大型心筋症について】
左心室が狭くなることによってその上にある左心房に血液がたまって大きくなり、レントゲンでは「バレンタインハート」とよばれる特徴的な心臓の形をみることができます。このような状態では心臓の働きは急激に低下し、同時に肺水腫を起こしていることが多いです。
超音波検査では左室壁の求心性肥大(6mm以上)、左室内腔の狭小化などが認められます。
さらに突然の痛みと同時におこる後肢の麻痺もこの病気の1つの特徴とされています。(大動脈血栓塞栓症)
これらの症状は進行が早く、ある日突然おこり1~3日以内に急激に悪化することがあります。
このような症状がでてから治療を開始しても、死亡率が高いといわれています。
よって、健康な時から健康診断によって定期的に超音波検査を行い、早期に心筋症を発見することが大切です。
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