こんにちは。獣医師の萩原です。11月17日(日)は診察終了後、院長と呼吸器病のセミナーに参加してまいりました。講師はイギリスの先生で、様々な呼吸器病の症例をみることができ非常に勉強になりました。
今回は呼吸器病の治療に用いる「ネブライザー」という機械についてご説明させて頂きます。
【ネブライザー】
水や薬液を霧状に変え、気道内の加湿や薬液投与のために用いる吸入器具です。主に呼吸器病の治療時に用います。
今回の患者さんは、柴犬の小太郎ちゃんです。まだお家に来たばかりですが、だいぶ慣れてきてお家の猫ちゃんたちを追いかけ回しているそうです。咳が続くため、当院を受診されました。ケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)と診断し、治療を開始致しました。
【小太郎ちゃん(柴犬・男の子・2ヵ月齢)】
座り方がかわいいです。大人しく座っていましたが、お家ではすごくやんちゃだそうです。
毛がふかふかです。
薬液(抗生剤・気管支拡張剤など)と生理食塩水を用意します。
これらをネブライザーにいれて、セット完了です。
ホースの先から霧状の水分と薬液がでてきます。
くんくん
少し楽になったかな?
今ではだいぶ咳も落ち着いたようです。
私も数日前からカゼをひいてしまいました。喉が痛くて咳がでて声もガラガラです。私も今日からネブライザーを開始しました。ネブライザーをした後は喉がすっきりして気持ちがよいです。
咳などの呼吸器症状がみられた場合は、ネブライザー療法でだいぶ呼吸が楽になるかもしれないので、一度ご相談ください。
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