先日は日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの腎臓病の講義を聴講しました。今回は尿検査についてお話し致します。
【尿検査】
①比重
屈折計を用いて比重を測定します。
*正常値
犬:1.030以上 猫:1.035以上
②尿スティック検査
尿糖、ケトン体、ビリルビン、潜血、蛋白の有無、pHなどを調べます。
③尿沈渣
白血球、赤血球、細菌、結晶、細胞、円柱の有無などを顕微鏡で調べます。
④尿蛋白クレアチニン比(UPC)(外注検査)
蛋白の量はスティック検査で正確な値がわからないため、尿蛋白クレアチニン比を測定することをお勧めしています。
⑤尿培養・抗生物質感受性検査(外注検査)
主に細菌性膀胱炎を疑う時にお勧めしています。
特に腎臓病や膀胱炎の診断を行う際は尿検査をお勧めしています。その他様々な情報を得ることができるため、健康診断としても非常に有用な検査になります。
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