獣医師の萩原です。私は9月26日(金)の午後から28日(日)までお休みを頂き、第11回日本臨床獣医学フォーラム年次大会という学会に参加してまいりました。
セミナーは朝から晩までに及び、内科学、外科学、腫瘍学、循環器病学、泌尿器病学など各分野の有名な講師の先生方が講演をしてくださいました。
特に慢性腎臓病の講義は勉強になりました。高齢になると、わんちゃんもねこちゃんも腎臓病になる確率が高くなってきます。腎臓病の早期発見には尿検査、血液検査が重要になります。腎臓病の症状として、多飲多尿(おしっこをたくさんして、お水をたくさんのむ)、食欲不振、嘔吐、下痢、便秘などがありますが、症状がでて来院する頃にはすでに手遅れになっていることも少なくはありません。ですから、早期発見・早期治療のためには、特に中高齢になったら定期的に診察させて頂き、身体検査・尿検査・血液検査などさせて頂くことが重要になってきます。治療法にはACE阻害薬といわれる血管拡張薬の内服、腎臓用療法食、点滴などがあるのですが、今回の講義ではACE阻害薬による内科治療の重要性について再認識いたしました。
獣医学は日進月歩で、常に勉強し続け、新しい知識をいれていかなければいけないと再認識しました。
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