先日は都内で開催された心臓病と腎臓病のセミナーに参加してまいりました。
今回は腎性蛋白尿についてご説明いたします。
【腎性蛋白尿】
腎臓病によって蛋白が尿にでてしまうことを腎性蛋白尿といいます。
蛋白尿があるか調べるにはまずは尿検査をした後、追加で尿蛋白/クレアチニン比(UPC)という検査が必要になります。
こちらの検査で異常値がでてしまった場合、蛋白尿がでる他の病気を除外し腎性蛋白尿と診断します。
腎臓病で蛋白尿がでていた場合、腎臓病が進行しやすいといわれています。よって腎臓病の子は定期的に尿検査をして蛋白尿がでていないか確認しておくことをお勧めいたします。
(*尿蛋白/クレアチニン比(UPC)が0.1上昇した場合、慢性腎臓病の進行リスクは24%上昇するといわれています)
【腎性蛋白尿に対する治療】
①腎臓病用療法食:蛋白・リン含有量制限
②レニン・アンギオテンシン系抑制薬
③原因療法(腎生検が必要)
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