少し前の話になりますが、当院の院長が日本獣医皮膚科学会認定医試験に合格いたしました。試験は毎年1回実施されておりますが、今年は9人合格したそうです。
日本獣医皮膚科学会認定医試験を受験するには以下の条件が必要になります。
(1)本邦の獣医師免許を有すること
(2)申請期限の日を含めて、3年以上継続して日本獣医皮膚科学会正会員であること
(3)認定医講習会研修18科目を6年以内に受講すること
(4)毎年開催される本会学術大会および他の学術事業1回以上(生涯教育セミナー、アジア獣医皮膚科専門医協会主催セミナー等)に出席して得られる修了証を6カ年以内に3カ年分取得すること
(5)海外獣医皮膚科学術会議に6年以内に1回以上参加すること
(6)過去6年以内に獣医皮膚科に関する筆頭学会発表が1報以上、さらに筆頭論文発表が1編以上あること
(7)3年以上の獣医一般診療の臨床経験を有し、過去3年間に主治医として皮膚科600症例(初診100症例含む)の診療実績を有すこと
簡単にまとめると、国内・海外で開催される学会やセミナーに数多く参加し、皮膚病に関する学会+論文発表を行い、多数の皮膚科症例をみていないと試験を受けることができません。
上記条件を満たすと日本獣医皮膚科学会認定医試験を受けることができ、試験は筆記テスト+面接になります。受験資格が厳しいため、受験するまで何年もかかってしまい、難易度の高い試験になります。
院長は数年前より皮膚科認定医を目指しており、試験の数ヵ月前からは休日や仕事がある日も早朝や夜中に受験勉強をしていました。私も近くで努力している姿をみていたため晴れて合格することができてとても嬉しかったです。
認定医の更新には一定数の学会参加が必要になるため、今後も年に何回か院長が不在になることがありご迷惑をおかけいたしますが、皆様に質の高い医療を提供できるよう努力していきますのでよろしくお願いいたします。
コメント:0