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腫瘍科(がんの診断・治療)

※現在 腫瘍科は診療を行っておりません。

腫瘍科(がんの診断・治療)

腫瘍科は予約制になっております。
診察日は月・火・木・金曜の午前中になります。
上記曜日でも学会などで担当獣医師が不在のこともありますので、事前にお電話にてお問い合わせ下さい。

わんちゃん・ねこちゃん共に現在では予防医学の発展により人間と同様に高齢化が進み、腫瘍疾患が非常に増えています。
1998年のデータではわんちゃんの死因の半分は悪性腫瘍で、ねこちゃんの死因のトップは悪性腫瘍であると報告されています。
当院では腫瘍科(がんの診断・治療)に力をいれております。

長年可愛がっているわんちゃん・ねこちゃんが「がん」であると知った時のオーナー様の精神的苦痛は計り知れません。もう治らないと思い、治療をあきらめてしまうオーナー様もいらっしゃると思います。しかし、がん(悪性腫瘍)といってもその進行度によって治るがんもあります。また治らないがんでも、治療することにより症状が緩和されることがあります。

がん(悪性腫瘍)を疑う症状として、しこりの急速な増大、再発性・難治性の膀胱炎・血尿【膀胱腫瘍の可能性】、鼻出血【鼻腫瘍の可能性】、治療への反応が悪い跛行(足をかばっている)【骨・関節の腫瘍の可能性】、口の潰瘍性病変【口腔腫瘍の可能性】などがありますが、その他、慢性的な体重減少、消化器症状、多飲多尿、慢性の嘔吐・下痢など非特異的な症状(どんな病気でもおこるような症状)がみられることもあります。
このような症状がみられた場合にはお気軽にご相談ください。

腫瘍とは?

炎症・嚢胞などの良性病変以外のしこり(別名:腫瘤・マス)を主に腫瘍と呼びます。
(正確には「本来自己の体内に存在する細胞が、自立的に無意味にかつ過剰に増殖する状態」を腫瘍と呼びます)
腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍があります。
良性腫瘍は通常転移することはなく、発育速度は遅いです。
しかし、悪性腫瘍は周囲組織に浸潤しながら増殖し、増大速度が速く、転移することもあります。

腫瘍診断の進め方

がんの進行度と部位・症例の全身状態を十分に把握することが重要です。以下のように診断を進めていきます。
1. 問診:年齢・病歴・しこりの発現時期・増大傾向・過去の治療歴の有無と反応などについて詳しくお話しを伺います。
2. 視診・触診など五感による診察:しこりの大きさ・色調・周囲への浸潤性・所属リンパ節の大きさ・硬さ・固着の有無などを調べます。周囲組織への浸潤やリンパ節に異常が認められる場合には悪性腫瘍が疑われます。
3. 細胞診:細い針で腫瘤を刺し、採取された細胞を顕微鏡で観察します。院内で良性悪性の判定、腫瘍の種類がわかることがあります。この検査で悪性が疑われたり診断がつかない場合には少し太い針などを使って4.病理組織検査を行うことがあります。

【細胞診(針生検)】

4. 病理組織検査:細胞診に比べて精度の高い検査になります。検査の方法として、tru-cut生検・パンチ生検・結紮離断・切除生検などがあります。

細胞診・病理組織検査についての詳細はこちらをご覧ください。

【組織生検(tru-cut生検)】

【組織生検(パンチ生検)】

5. 画像診断(レントゲン・超音波検査・CT・MRIなど):しこりの構造や周囲組織への影響・肺や肝臓などへの遠隔転移の有無を調べます。他、心臓、肺、肝臓、腎臓、骨などの併発疾患の読影も行います。

【レントゲン検査】

【超音波検査】

6. 血液検査:重要諸臓器機能や全身状態を評価するとともに、腫瘍随伴症候群の有無も調べます。

*腫瘍診断はがんの進行度と部位・症例の全身状態を十分に把握することが重要であるため、レントゲン・超音波検査・血液検査など、一通りの検査が必要になります。
*診断によって治療法が異なってくるため、治療を開始する前に系統だった検査を行い、正確な診断を行うことが重要です。

腫瘍治療

腫瘍に対する治療法には、1.外科療法、2.放射線療法、3.化学療法、4.免疫療法などがあり、現在のところがんに対する治療効果もこの順番にほぼ準じています。
それぞれの治療法にも利点・欠点があります。また、腫瘍の種類によって効果のある治療法が異なってきます。腫瘍の種類や進行度に応じて様々な治療法をご提案させて頂きます。
主に下記の3つの治療が腫瘍治療の3本柱になります。

1. 外科療法
手術によって腫瘍を摘出する方法になります。腫瘍の根治を目指すために第一に考慮する治療法です。根治ができなくても症状を緩和し、苦痛を軽減できることもあります。

2. 放射線療法
高エネルギーX線治療装置を用いて治療する方法です。
外科療法に次いで効果的な悪性腫瘍の治療法です。
外科療法が困難な場合・外科療法で不完全切除だった場合・抗癌剤の効果が期待できない場合など放射線療法が適切と判断した場合は、放射線療法を提示させて頂き、放射線治療装置の設備のある高度医療施設にご紹介いたします。

3. 化学療法(抗がん剤)
抗がん剤を使用し、治療する方法です。
抗癌剤の効果が期待できるがん(リンパ腫などは通常化学療法が治療の第一選択になります)の場合・外科療法で不完全切除だった場合・術後の病理組織検査でがんの脈管内浸潤がみられた場合などに提示させて頂いております。
腫瘍の種類によって使用する抗癌剤を選んでいます。

【当院で使用している抗がん剤】

*何種類かの治療オプションを提示させて頂き、オーナー様とのご相談の上で治療に進んでいきます。
*途中わからない点がありましたら、ご納得頂くまでご説明させて頂きますのでお気軽にご相談下さい。

»治療例・各種腫瘍の説明などについてはこちらをご覧下さい。

お問い合わせ:TEL 042-531-3912

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