10月20日(水)は東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの歯科セミナーに参加してまいりました。今回は「乳歯遺残」についてお話させて頂きます。
まず、乳歯と永久歯が生えてくる時期は以下の表のようになります。
|
乳歯 |
永久歯 |
||
|
子犬 |
子猫 |
犬 |
猫 |
切歯 |
3~4週 |
2~3週 |
3~4ヵ月 |
3~4ヵ月 |
犬歯 |
3週 |
3~4週 |
4~6ヵ月 |
4~5ヵ月 |
前臼歯 |
4~12週 |
3~6週 |
4~6ヵ月 |
4~6ヵ月 |
後臼歯 |
|
|
5~7ヵ月 |
4~5ヵ月 |
「乳歯遺残」とは永久歯との交代の時期を過ぎても、乳歯が歯列内に残留することです。乳歯が残存すると永久歯の萌出が遅れたり、不整咬合の原因となります。また歯垢や歯石が付着しやすくなり歯周病の原因にもなります。
よって、自然に抜ける様子がなければ抜歯を行う必要があります。すべての永久歯は6~7ヵ月齢までには萌出が完了し、この時点で乳歯があれば自然に抜ける可能性は少ないです。また、7ヵ月齢に満たない場合でも、永久歯の萌出が始まったにも関わらず乳歯が動揺しなければ抜歯を行った方がよいといわれています。
ゴンちゃんも若い頃、乳歯(犬歯)が抜けなかったため抜歯しました。
コメント:0