先週は都内で開催された「疼痛管理」についての講義に参加してまいりました。
本日は鎮痛剤の1つである非ステロイド性消炎鎮痛剤についてお話しいたします。
【非ステロイド性消炎鎮痛剤】
非ステロイド性消炎鎮痛剤はNSAIDs(エヌセイド)と呼ばれ、ステロイドではない抗炎症剤で、鎮痛・消炎・解熱作用があります。
<特徴>
術後の痛みや外傷のような急性の痛みと、関節炎のような慢性の痛みのいずれにも使用でき、ある程度作用時間が長いため1日1回の投与で鎮痛効果が得られます。また単独でコントロールできない痛みに対しても、他の鎮痛剤と併用することにより相乗的に作用し、痛みを抑えることができます。NSAIDsは様々な痛みに対して有効かつ手軽に使うことができる鎮痛剤になります。
剤型は注射薬と経口薬の2種類があり、特に経口薬の種類は豊富でチュアブルや液剤タイプがあります。
<副作用・禁忌>
まれに消化器症状(食欲不振・嘔吐・下痢・胃潰瘍など)がみられるため、空腹時の投与を避け食事とともにまたは食後に与えるようにします。
【当院で使用している非ステロイド性消炎鎮痛剤】
他にもたくさんの種類の薬があります。
私は12歳の時からしばしば偏頭痛があり、非ステロイド性消炎鎮痛剤には大変お世話になっています。頭が痛いと何もする気がなくなり夜も眠れなくなりますが、鎮痛剤を内服することによって痛みがとれ楽になります。
ここ数年間で動物用の非ステロイド性消炎鎮痛剤が新たに販売されており、動物医療においても鎮痛剤は重要視されてきているのだなと感じています。
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