しつけ 記事一覧
-
しつけ4 トイレ
こんにちは。看護士の大澤です。
今回は【トイレのしつけ】についてご紹介させていただきます。まず、トイレトレーニングは焦らず気長に行うことが大切です。
わんちゃんには、排泄する時間や前兆がありますので行動をよく観察していきます。★排泄しやすい時間→寝起き・食後・興奮時(遊びなどでテンションがあがった後)
★排泄する前兆→地面の匂いを嗅ぐ・くるくる回る「対処法」
1.ゲージ内全体にペットシーツを敷く
2.排泄しやすい時間を見計らってトイレへ誘導していく
3.その後、排泄する前兆が見られたら『トイレ・トイレ』『1・2・1・2』などの声をかける
4.うまく出来た時はたくさん誉めてあげる
5.確実に出来るようになったら徐々に範囲を狭くしていく
→ペットシーツを換える際、少し匂いをつけておくと次でする場所が分かりやすくなります「注意点」
※1度トイレの場所を決めたら変えないでください
※トイレを失敗しても叱らないでください→トイレを我慢したりヒトが見ていないところでしてしまっ
たり排泄物を食べてしまったりすることがあります
※失敗したらわんちゃんのいないところで片付けます
※粗相してしまったところの匂いを消す以上がトイレのしつけ方になります。
ちなみにハリーはペットシーツの上でトイレ出来ません・・・
時々おしっこ踏んじゃいます・・・
トイレしたら近くにきて教えて(?)くれます☆ -
しつけ3 分離不安症
明けましておめでとうございます。看護士の大澤です。
今年も少ない知識ではありますがしつけについてのブログを頑張って書きたいと思いますのでよろしくお願い致します。今年1回目のしつけは【分離不安】についてです。
《分離不安症》
飼い主さんがいないと不安で問題行動を起こすことを言います。
わんちゃんは元々ある程度長い時間過ごすことに適応できますので生まれつき【分離不安症】ということは滅多にありません。
分離不安症は、軽度であればしつけの行動のみで治すことができますが過度な分離不安症の場合は行動療法と薬療法(精神安定剤)の併用が必要になります。この行動は年がいっていればいるほど治すのに時間のかかる問題行動ですが必ず治るものです。「原因」
1.仔犬の時期に一人で過ごすことを学んでいない(社会化不足)
2.常に放し飼い
3.飼い主さんが過度に可愛がることと必要以上の接触によりわんちゃんが自立できていない
→本来わんちゃんは離乳し始めた頃から母犬は仔犬に対して母乳を与えることを嫌がり近づくと唸ったりして突き放します。そうすることで仔犬は自立していきます。「症状」
1.飼い主さんが出掛けようとすると異常にそわそわし落ち着きがなくなり、吠え始める
2.飼い主さんの留守中に限って物を破壊したりトイレを失敗する
3.一人になったとき飼い主さんがいないことでパニックになり自分の体の一部を舐めたり咬んだりする(自傷行為)
4.食欲がなくなる・下痢・嘔吐
5.必要以上に飼い主さんの後をついて歩く
6.飼い主さんが帰宅すると過剰に出迎える【対処法】
1. 出かける予定がなくても鍵(音だけ鳴らして慣れさせる)やカバンを持って出かけるフリをして
ドアを閉めてすぐに戻ってきます
→この行動を最初は数秒から始めて少しずつ戻る時間を延ばしていきます。2.出かける15分前からわんちゃんに構わない(触らない・話かけない・見ない)
出掛ける振りして出掛けず、知らないうちに出掛けたり帰ってきたりする。
→帰ってきてからも15分以上は構わず無視をします。3.ゲージ内におもちゃやわんちゃんの安心できるものを入れておく
→帰ってきたら取り上げてください。そうすることでその物があれば飼い主さんは帰ってくると
学習します。4.テレビやラジオをつけて外出する
→家に誰かいると思わせる「してはいけないこと」
※おうちの方が帰ってきたときに、家がぐちゃぐちゃになっていても決してわんちゃんを叱らないでください。その時叱ってもなぜ怒られているのかわんちゃんには分かりません。ちなみにマミー動物病院のハリーくんは犬舎内以外の場所で1人になると小さい声でピーピー鳴きます。。。
あとはヒトの会話中にも自分が構ってもらえない時もピーピー言ってます☆
常に構ってもらっていた環境にいたのでほっとかれると寂しいようです笑) -
しつけ2 食糞について
こんにちは。看護師の大澤です。
第2回目は仔犬の時に多く見られる【食糞】についてのしつけをご紹介させていただきたいと思います。まず【食糞とは何か?】
これは文字通り自分の排泄物を食べてしまうことを言います。この行動を異常なのではないかと心配される飼い主さまが多くいらっしゃいますが、わんちゃんにとっては正常な行動です。
この食糞はわんちゃんにとっては栄養補助食品的なもので仔犬や若犬に多く見られます。
その他にも食べる理由として退屈だというサインともいわれています。だいたいのわんちゃんは、成犬になるにつれて食べることをしなくなりますが稀に大きくなっても食べ続ける子もいます。しかし、いくら正常な行動と言われても見てる方は嫌悪感を感じてしまいますし、この食糞を許してしまうと自分のだけではなく外でお散歩している時などに他の子の排泄物まで食べてしまう可能性があります。
もし他のわんちゃんの排泄物を食べてしまって1番恐いのは【寄生虫に感染してしまうこと】です。
そういったことを予防するためにも食糞行動が見られたときにきちんとしつけておくことが大切です。なので食糞行動を止めるようにしつけていきたいと思うのですが、この行動を止めさせるのは他のしつけより少し難しいと言われていますので根気よく続けていただきたいと思います。《対処法》
1.排便したらわんちゃんの見ていない間に片付ける→見ている前で片付けてしまうと、取られたと思い込み次から隠したりひどい時は排便を我慢してしまう子もいるのでフードなどで気をそらせておいてその間に片付けてしまいましょう。2.刺激物・苦味成分の商品を使用→排泄物が食べたフードの味がするから食べるということもいわれています。なのでわさび・七味・水で薄めたお酢などの刺激物(少量)を排泄物につけて学習させます。
※刺激物は長く使いたくはありませんので数回試していただいて効果が見られなければ別の方法を試してみてください。
3.遊んであげる→わんちゃんが食糞行動をする理由として上記でもあげましたが【退屈】していておもちゃ感覚で食べる子もいます。なので退屈することがないよう・ストレスが溜まらない為にもたくさん遊んであげることも対処法の1つです。以上が食糞についてのしつけ方になります。
-
しつけについて 1
こんにちは。動物看護師の大澤です。
今週から躾(しつけ)について書かせていただくことになりました。
わんちゃんにとっては正常な行動でもおうちの方にとっては困る行動が問題行動になります。
ここではいろいろな問題行動(噛みつき・ムダ吠え・食糞・マウンティングなど)の対処方法や
おうちで出来るケア(歯みがき・爪きり・耳掃除など)の方法をご紹介させていただきたいと思います。始めに《なぜ、しつけが必要なのか》
わんちゃんの祖先は狼です。狼は群れをつくって行動し、その群れには必ずリーダーがいます。
家庭で飼われているわんちゃんも家族を群れとして見ていますのでしつけをしていないと、自分がリーダーと思い込んで問題行動を起こして飼い主さんを困らせる結果になってしまいます。これを権勢症候群(アルファーシンドローム)と言います。
リーダーは自分より下と見た仲間を守るために常に周りを警戒しているのでとても疲れてしまう役割です。
家庭のわんちゃんも同じです。なので飼い主さまがリーダーとなりその必要がないことを教えてあげているとわんちゃんは安心して生活することができます。
わんちゃんのしつけは楽しく時間をかけてのんびり教えていくこと・普段の生活でわんちゃんに飼い主さまが上であると教えていっていただくこと・お散歩や遊び(有酸素運動)を十分に行うことで
しつけはずっと楽なものになります。《誉め方と叱り方》
割合→誉め9:叱り1と考えてしつけをしていきます。
わんちゃんを誉める時と叱るとき注意していただきたいのがタイミングです。
・2~3秒以内→理解することができる
・10秒以上→何を叱られているのか分からないいろいろな方法がありますのでその中で一番効果があるものを見つけて固定してください。
誉) 声 ・・・ 明るく高い声+楽しそうな表情
なでる ・・・胸の辺りをなでる
(※注意※興奮しやすいわんちゃんを撫ですぎると逆効果になるので、その場は声のみでほめてあげてください。)
食べ物・・・指示に従ったらごほうびとして。普段食べているフード・おやつ(与えすぎなように注意が必要です)
最終的には食べ物がなくてもできるようにしていきたいので、徐々に与える回数を減らしてください。叱) 声 ・・・低い声(あ゛・NO・いけない)+険しい表情 ※「あ゛」は母犬が子犬を怒るときに出す声です。
天罰 ・・・①わんちゃんの見えないところで大きな音を立てる
空き缶に砂利を入れる→金属音が嫌い・スローチェーン(床に滑らせて壁に当てて音を出す商品)
②いたずら中に、水鉄砲で後ろから水をかける
③お酢と水を5:5の割合で混ぜて霧吹きに入れて空中にまく
無視 ・・・悪いことをしたら、何も言わずにゲージに戻して一切無視をする→1番効果があると思います。
無視することでわんちゃんは自分のしたことは悪い=これをすると楽しくないと覚えていきます。
リードショック・・・主に外で使う方法で、リードを自分のほうに一瞬だけ引いて戻すことで
わんちゃんの首が一瞬絞まり飼い主さんに気を向かせることができます。この方法はお散歩中の引っ張り行動にも使います。第1回目は、【ムダ吠え】の対処方法についてご説明させていただきます。
まず、なぜ吠えるのか原因を考えてみます→その原因によって対処法は変わってきます。原因①ヒト・生き物(他のわんちゃん・ねこちゃんなど)・乗り物に対して吠える
対処法:見せたり触ってもらうことで吠えるものに対しての慣れる訓練をします。
どうしても吠えてしまう場合:リードショック+声での制止。
原因②ヒトに対しての要求
対処法:徹底的に無視をする(触らない・目線をあわせない)→言うことを聞いてしまうとわんちゃんは吠えればいいと学習します。
声での制止
天罰・・・大きな音を出すとびっくりするので吠えるのを止めたら誉めてあげます。原因③チャイムなどの音に吠える
対処法:音に慣れさせる
チャイムがなって吠えたらゲージに入れておとなしくなった時に出して誉めてあげます。
→それでも変わらなければゲージにタオルをかけて大きな音を出す方法もあります。
天罰・・・玄関マットを引いて驚かせる以上がムダ吠えのしつけ方になります。