2012年6月の記事一覧
-
7月の診察時間の変更と臨時休診日のお知らせ2日(月)・・・萩原先生が午前中のみ不在となります。7日(土)・8日(日)・・・日本獣医がん学会参加の為、萩原先生が不在となります。26日(木) ・・・勉強会参加の為、診察時間が6時までとなります。
大変ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
2012年06月30日(土) 投稿者 osawa | お知らせ, 立川市マミー動物病院ブログ, 臨時休診日・診察時間変更
-
喉頭麻痺
先日は日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの呼吸器疾患についての講義を受けました。本日は喉頭麻痺についてお話し致します。
【喉頭麻痺】
<好発犬種>
①未成熟犬
シベリアン・ハスキー・ダルメシアン・コッカースパニエル・ダックスフンド・ミニチュア・ピンシャーなど②老齢犬(好発年齢9.5~12.2歳)
ラブラドール・レトリーバー・セントバーナード・アフガンハウンドなど
<原因>
①先天性
②後天性
ほとんどが特発性(原因不明)
他、腫瘍、外傷、感染症、全身性の末梢性神経障害など
<臨床徴候>
発声の質または音量の変化
吸気性雑音、運動不耐性、肺水腫、チアノーゼ、発咳、高体温、呼吸困難、失神など
<治療>
①内科療法
緩和目的
興奮・低酸素症→酸素吸入+鎮静療法
高体温→体を冷やす
咽喉頭部の炎症病変→抗炎症剤私も以前、喉頭麻痺の症例を診たことがありますが、息をうまく吸えず苦しそうで、すぐ高体温になってしまい本当に辛そうでした。まれな病気ですが、呼吸困難時の鑑別診断の1つになりますので各種検査をして除外しなければなりません。
-
ワクチンDay☆★
こんにちは、看護士の大澤です☆
今日は、ハリーのワクチンDayだったのでプスッと打ってもらいました´∀`
他の子たちと同じように体重*体温*聴診…体脂肪も測ってもらい健康体でしたー^^♪
ただ、体重が昨日計ったら12.14kgだったので
これなら少しくらいゴハンの量を増やしてもいいかなーと甘やかしたら…今日は12.26kg!!!〇д〇!!!!
1日でこんな増えちゃって…やっぱ増量やめようかと思います笑
久しぶりにハリー撮ったんですけど。。。なんか緊張顔です´д`;
全然笑ってくれなかった。。。悲
お口の方は今日も開いております`・∀・b!!!笑
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました*_ _)
2012年06月26日(火) 投稿者 osawa | ハリー君日記, 立川市マミー動物病院ブログ
-
肺腫瘍
先日はハイパージョイントセミナーの胸腔疾患についてのセミナーに行ってきました。本日は肺腫瘍についてお話し致します。
【犬の肺腫瘍】
*全腫瘍中約1% 平均年齢10歳
*短頭種・都会・喫煙家庭犬に多発傾向
*組織学的種類:腺癌・扁平上皮癌など
*転移性:リンパ節転移12%
*予後
腺癌(11ヵ月)vs 扁平上皮癌(8ヵ月)
大きさ 100cm3以下(20ヵ月)vs 100cm3以上(8ヵ月)
リンパ節転移 なし(345日)vs あり(60日)
*臨床症状
診断時25~30%は無症状
咳(52%)・呼吸困難(24%)・無気力(18%)・体重減少(12%)
発熱(6.4%)・呼吸速拍(5%)
肺腫瘍は診断時に25~30%の症例で無症状なので、早期発見のために定期的に胸部X線検査をされることをお勧め致します。
-
肥満細胞腫
【肥満細胞腫】
犬・猫ともによくみられる悪性腫瘍で、細胞内から放出される顆粒内物質によって局所の炎症、消化管潰瘍、血液凝固障害、手術創の治癒遅延、術後肺水腫などをおこすことがあります。
【犬の肥満細胞腫】
*発生頻度:皮膚腫瘍の約11%を占めているといわれています。
*好発犬種:ボクサー・ボストンテリア・パグ・ラブラドール・レトリーバーなど
*好発部位:皮膚約90%(体幹50%・四肢40%)・内臓約10%
*発生型:孤立性90% 多発性10%
【猫の肥満細胞腫】
*発生頻度:皮膚腫瘍の約20%を占めるといわれています。
*発生部位:内臓型50%(脾臓・腸など)・皮膚型
*頭部に多く、次に体幹と四肢に多い【治療】
外科療法・放射線療法・化学療法・分子標的薬・H1・2ブロッカー・ステロイドなど
今回は特に今注目されつつある「分子標的薬」について詳しくお話しを聴くことができ、非常に勉強になりました。 -
糞便検査
先日は日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの慢性下痢についての講義に参加してまいりました。今回は糞便検査についてお話し致します。
【糞便検査】
糞便検査は下痢などの腸疾患の診断に有益な検査で、肉眼検査、顕微鏡検査、遺伝子検査などがあります。
<肉眼検査>
糞便量、固さ、色、臭気、粘液付着、血液成分の混入・付着、寄生虫の有無などを確認します。
<顕微鏡検査(直接法+浮遊法)>
寄生虫、細菌、赤血球、白血球、細胞、未消化物の有無などを確認します。
下痢・軟便がみられた時はまずは人差し指の頭大の新鮮便をご持参頂ければと思います。
-
シャンプーの方法
先日は皮膚病の外用療法についてのセミナーに行ってきました。
今回は外用療法の1つであるシャンプーの方法についてご説明致します。
【シャンプーの方法】
①30℃以下の水で肌をよくぬらします。(約5分間)
特に長毛種、下毛や抜け毛の豊富な犬種では、シャンプー前に毛刈りをすると非常に効果的な場合があります。
皮膚の上に直接シャンプーをつけて泡だてるより、大型スポンジなどで事前に泡立てて使用した方が刺激が少なく経済的だそうです。
薬用シャンプーは症状の目立つところから開始すると、より長く肌に薬用成分を付着させることができます。
皮膚病の子はシャンプーを併用すると飲み薬の量を減らせる場合がありうまくコントロールできることがあります。飲み薬と違いほとんど副作用がないため、良い治療法だと思います。
現在、わんちゃん用のシャンプーは多数販売されており、皮膚の状態によってシャンプーを使い分けています。皮膚病でお悩みの方はまずはご相談頂ければと思います。
-
麻酔外科学会に参加してまいりました
6月9日(土)は病院を休診にさせて頂いて、大宮で開催された獣医麻酔外科学会に参加してまいりました。
この学会には去年も参加しましたが、特に外科に関するセミナーが多いのが特徴です。
今回は主に副腎腫瘍と避妊手術に関するセミナーを受講しました。
避妊手術は一般病院でよく行う手術になりますが奥の深い手術です。
基本を見直すことができてよかったです。【セミナーででたお弁当】
大きな学会では「ランチョンセミナー」が開催されることが多く、配布されたお弁当を食べながらセミナーをうけることができます。今回は量が多く豪勢でした。2012年06月14日(木) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 立川市マミー動物病院ブログ
-
マミー通信が出来ました☆彡
こんにちは、看護士の大澤です^^
今日はお知らせです!
今年から【マミー通信】を作ることになりました☆彡
マミー通信とは、その季節に起きやすい病気や、
よくオーナー様にご質問いただくことなどを簡単にまとめたリーフレットです^^
春・夏・秋・冬に発行していきますのでご来院の際はぜひ見てみてください*’∀`*今回第1号は、わたくし大澤が担当しました`・v・)ノ*゜
内容はこれからの季節に多い【熱中症】についてです☆
先生方にチェックしてもらったり看護士さんに意見を聞いたりして出来上がりました’∀`♪
チラっとでも見てもらえると喜びます゜∀゜笑
持って帰ってもらえるとさらに喜びますのでよろしくお願いします^^今回も最後まで読んで頂きありがとうございました*_ _)ペコ
2012年06月14日(木) 投稿者 osawa | お知らせ, 立川市マミー動物病院ブログ
-
ヒルズ社の療法食値上げのお知らせ
原材料価格の高騰により、6月より以下の療法食が値上げとなります。
御迷惑をおかけしますがよろしくお願致します。≪対象フード≫
犬用療法食 7.5kg全療法食、w/d(1kg・3kg) -
腎臓摘出術
先日はハイパージョイントセミナーの腎臓摘出術についてのセミナーに行ってきました。
【腎臓摘出術】
腎臓摘出術の適応疾患は腎腫瘍、重度の外傷、回復不能の疾患、水腎症、腎嚢胞などになります。
このセミナーは毎回手術の動画をみながら講義を受けることができるため非常に勉強になります。
【ブラッシングされているハリー君】
最近石黒さんが毎日入念にブラッシングしてくれるので、毛がサラサラです。
ハリー君もすごく嬉しそうです。
-
ハリー君の歯磨き(^皿^)
こんにちは。休みの日は寝てばかりいる看護師の石黒です。
最近、ハリー君の歯磨きを始めました。
歯磨きが嫌いになって欲しくないので少しずつ慣れさせていきます。
最初は「なんだろう?」と不思議がっています。
ほっぺたのお肉を軽く持ち上げ、歯ブラシを優しく当てて動かします。
ハリー君、いい子です♪
いつも半開きの口から覗かせる、前歯もきれいに磨きます。
ガンバれ、ハリー君!!!
お口がきれいになってルンルンなハリー君ヽ(*´∀`)ノよっ!色男!!!
…と思わせてからの変顔ハリー君。
せっかくお口がきれいになってかっこよくなったのに残念すぎる顔(-_-;)
これまた変顔(-_-;)鼻の穴が目みたいです。
「ボクを笑いものにしないで~!!!」
ごめんね、ハリー君。やっぱりハリー君はこの顔でなきゃ!
これからも毎日、歯磨き頑張ります! -
麻酔
先日はハイパージョイントセミナーの呼吸器疾患の手術と麻酔管理についてのセミナーに行ってまいりました。今日は麻酔についてお話し致します。
【麻酔】
①麻酔をかける際はまず導入薬を静脈内投与します。
当院では「プロポフォール」という導入薬を使うことが多いです。②麻酔が効いてきたら「喉頭鏡」を用いて喉の奥をのぞきます。
<喉頭鏡>
先端からあかりがでて喉の奥がのぞきやすいようになっています。
③喉の奥に気管チューブをいれます。
<気管チューブ>
猫・小型犬~大型犬まで対応できるように様々な太さのチューブを揃えています。
気管チューブを入れておけば呼吸数や呼気中二酸化炭素濃度を機械でモニターでき、万が一の時にすぐ対応することができるため安全に手術をすることができます。
-
腫瘍になりやすい犬種
5月24日(木)は診察を6時までに短縮させて頂き、日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの腫瘍診断についての講義に参加してまいりました。
2011年に過去20年間にアメリカの病院に来院した犬74556例の死因について調べた論文がでたそうです。
若齢犬は消化器疾患と感染症で、高齢犬は神経疾患と腫瘍疾患で死亡することが多いとの記載がありました。
またこの論文には悪性腫瘍で死亡する可能性が高い犬種トップ5がでています。
【悪性腫瘍で死亡する可能性が高い犬種トップ5】
①バーニーズ・マウンテンドック
②ゴールデン・レトリーバー
③スコティッシュ・テリア
④ブービエ・デ・フランダース
⑤ボクサー
上記の犬種は他の犬種に比べ腫瘍で死亡する可能性が高くなりますので、特に中高齢になりましたら定期的に健康診断を受けることをお勧め致します。