2011年9月の記事一覧
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先天性心疾患
9月29日(木)は以前、告知しましたように、診察を午後5時半までに短縮して日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの「先天性心疾患」についての講義に参加してまいりました。
【わんちゃんの代表的な先天性心疾患】
①動脈管開存症(PDA)
わんちゃんで最も多発する心疾患です。出生後に動脈管の閉鎖が起こらず、下行大動脈と主肺動脈の間に血液の短絡を生じます。病態は初期・中期・末期にわけられ、初期には症状がみられませんが、最終的に両心不全に移行します。
②大動脈弁狭窄症(AS)
一般的に大型犬にみられる先天性心疾患です。三大徴候は低血圧・失神・突然死であるといわれています。
③肺動脈弁狭窄症(PS)
動脈管開存症に次いで犬に多発する先天性心疾患で、頻呼吸など肺炎に類似した症状が認められるともいわれています。
上記の先天性心疾患は初期のうちは症状がほとんど認められないため、ワクチンなどで病院に来院された時にたまたまみつかることが多いです。特に動脈管開存症においては早期に発見出来れば手術適応になりますが、末期では手術不適応となります。心臓病を早期に発見できるように、診察時は聴診するよう心がけております。
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鎮痛剤
先週は都内で開催された「疼痛管理」についての講義に参加してまいりました。
本日は鎮痛剤の1つである非ステロイド性消炎鎮痛剤についてお話しいたします。【非ステロイド性消炎鎮痛剤】
非ステロイド性消炎鎮痛剤はNSAIDs(エヌセイド)と呼ばれ、ステロイドではない抗炎症剤で、鎮痛・消炎・解熱作用があります。
<特徴>
術後の痛みや外傷のような急性の痛みと、関節炎のような慢性の痛みのいずれにも使用でき、ある程度作用時間が長いため1日1回の投与で鎮痛効果が得られます。また単独でコントロールできない痛みに対しても、他の鎮痛剤と併用することにより相乗的に作用し、痛みを抑えることができます。NSAIDsは様々な痛みに対して有効かつ手軽に使うことができる鎮痛剤になります。剤型は注射薬と経口薬の2種類があり、特に経口薬の種類は豊富でチュアブルや液剤タイプがあります。
<副作用・禁忌>
まれに消化器症状(食欲不振・嘔吐・下痢・胃潰瘍など)がみられるため、空腹時の投与を避け食事とともにまたは食後に与えるようにします。【当院で使用している非ステロイド性消炎鎮痛剤】
他にもたくさんの種類の薬があります。
私は12歳の時からしばしば偏頭痛があり、非ステロイド性消炎鎮痛剤には大変お世話になっています。頭が痛いと何もする気がなくなり夜も眠れなくなりますが、鎮痛剤を内服することによって痛みがとれ楽になります。
ここ数年間で動物用の非ステロイド性消炎鎮痛剤が新たに販売されており、動物医療においても鎮痛剤は重要視されてきているのだなと感じています。 -
骨のX線検査
先日は東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズ の「骨・関節のX線検査」についての講義に参加してまいりました。
X線写真は以下の5種類の物質の濃淡の差によって読影します。
①が一番白くみえ、⑤にいくにつれ黒くうつります。
①金属
②骨または鉱質
③液体
④脂肪
⑤ガス(空気)
【わんちゃんの胸部X線】
①金属(マイクロチップと首輪の金属)が一番白くうつっています。
②骨→③液体(心臓)→⑤空気(肺)の順に黒くうつります。
【太ったねこちゃんの腹部X線検査】
太ったねこちゃんでは肝臓の下に④脂肪がよくみえます。
今回の講義でも知らないことが多々あり、とても勉強になりました。
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9月18日(日)~21日(水)はお休みとなります
以前のお知らせにも記載したように、18日(日)・20日(火)は臨時休診になるため、18日(日)~21日(水)の4日間、病院は休診となります。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
2011年09月17日(土) 投稿者 hagiwara | お知らせ, 臨時休診日・診察時間変更
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今日のハリー☆彡
こんにちは、看護士の大澤です^^
今日は、『今日のハリー』を載せます♫
ばっちりカメラ目線です(*´∀`*)
今日はたくさん病院内をウロウロできてご機嫌です(n‘∀‘)η
おもちゃでも遊んだもんねヽ(*´∀`)ノ私が受付でこのブログを書いていたら、
彼が何かをねだりにやってきました(゜д゜){何もないよ;
あ、最近またハリーが肥えました(つд⊂);;
今回も最後まで読んでいだきありがとうございました*__)
2011年09月13日(火) 投稿者 osawa | ハリー君日記, 立川市マミー動物病院ブログ
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リンパ形質細胞性鼻炎
先週はオンラインセミナーでミニチュア・ダックスフンドに多い病気である「リンパ形質細胞性鼻炎」についての講義をうけました。
【リンパ形質細胞性鼻炎】
<病因>
吸引性の刺激物質・アレルゲン・免疫介在性などが疑われていますが、明確な原因は不明。
<好発>
若齢から中年齢の小型動物。猫よりも犬が多い。ウィペットやダックスフンドに多い。
<臨床症状>
くしゃみ・逆くしゃみ・鼻をならす
透明な漿液性または粘液性の鼻汁(主に両側性)
二次感染が起こると膿瘍粘液性
ひどい鼻出血はみられないが、鼻汁が血様になることはある
過度の後鼻漏があると誤嚥して咳や肺炎をおこすことがある
<診断>
CT・MRI検査にて他疾患の除外
確定診断は内視鏡検査にて鼻腔粘膜の生検
<治療>
内科療法(ステロイド・免疫抑制剤・抗生物質・ネブライザーなど)
今回講義をされた先生が経験している症例のうち99%がロングヘアーのミニチュア・ダックスフンドだそうです。特に7歳以上のロングヘアーのミニチュアダックスフンドの子でなかなか鼻汁がとまらない場合はこの病気である可能性も考えられます。まずは他疾患の除外が必要になりますのでお早めにご来院ください。
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獣医大の学生さんが実習にきました(2011年9月9日~12日)
9月9日から12日まで獣医大の2年生の学生さん2人が実習にきていました。
お二人は大学の同級生だそうで、板橋区と新宿区に住んでいるそうです。都内からわざわざ当院に実習にきてくれました。都会的なお二人でした。
院長が肛門腺のしぼり方を教えていました。私も慣れない頃はなかなかしぼれず、分泌物が顔にとんできたこともあります。なかなか臭いがとれず辛かったです。
ハリー君の耳掃除もしてもらいました。
ハリー君もすっきりしたようです。
ハリー君は大変人見知りですがすぐにお二人のことを気に入ったようで、体をこすりつけたりおひざにのったりしていました。やはりハリー君は若い女性が好きみたいです。ハリー君は男性と女性をどこで見分けているのだろうかといつも疑問に思います。
ハリー君にお薬を投与してもらいました。
まだ2年生なのに実習にくるなんてまじめだなと感心しています。若い女性に囲まれてハリー君も幸せそうでした。
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しつけセミナー発表会☆
こんにちは、看護士の大澤です^^
先日、病院内で前に参加した『しつけセミナー』で学んだことの発表をしました☆
しつけセミナーに行った後は毎回行っているのですが、あまり人前で話すことや説明というものが得意ではないので普段話している先生たちや看護士さんの前で発表するのもとっても緊張しました゜д゜;
途中で自分でも何を話しているのかよく分からなくなりました笑;自分で聴いて理解はしているのですがそれを相手に分かるように『説明』するのは難しくていまだに慣れません・・・
また発表することがあると思うのでなるべく伝わるように頑張ろうと思っています`・∀・
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました*_ _)〃
2011年09月06日(火) 投稿者 osawa | できごと, 立川市マミー動物病院ブログ
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9月・10月の臨時休診日&診察時間変更のおしらせ【9月】
10日(土)・・・院長不在
18日(日)・・・臨時休診
20日(火)・・・臨時休診
【10月】2日(日)・・・院長不在8日(土)・・・院長不在(午前のみ)
ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。
2011年09月01日(木) 投稿者 osawa | お知らせ, 臨時休診日・診察時間変更