2009年11月の記事一覧
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しつけ2 食糞について
こんにちは。看護師の大澤です。
第2回目は仔犬の時に多く見られる【食糞】についてのしつけをご紹介させていただきたいと思います。まず【食糞とは何か?】
これは文字通り自分の排泄物を食べてしまうことを言います。この行動を異常なのではないかと心配される飼い主さまが多くいらっしゃいますが、わんちゃんにとっては正常な行動です。
この食糞はわんちゃんにとっては栄養補助食品的なもので仔犬や若犬に多く見られます。
その他にも食べる理由として退屈だというサインともいわれています。だいたいのわんちゃんは、成犬になるにつれて食べることをしなくなりますが稀に大きくなっても食べ続ける子もいます。しかし、いくら正常な行動と言われても見てる方は嫌悪感を感じてしまいますし、この食糞を許してしまうと自分のだけではなく外でお散歩している時などに他の子の排泄物まで食べてしまう可能性があります。
もし他のわんちゃんの排泄物を食べてしまって1番恐いのは【寄生虫に感染してしまうこと】です。
そういったことを予防するためにも食糞行動が見られたときにきちんとしつけておくことが大切です。なので食糞行動を止めるようにしつけていきたいと思うのですが、この行動を止めさせるのは他のしつけより少し難しいと言われていますので根気よく続けていただきたいと思います。《対処法》
1.排便したらわんちゃんの見ていない間に片付ける→見ている前で片付けてしまうと、取られたと思い込み次から隠したりひどい時は排便を我慢してしまう子もいるのでフードなどで気をそらせておいてその間に片付けてしまいましょう。2.刺激物・苦味成分の商品を使用→排泄物が食べたフードの味がするから食べるということもいわれています。なのでわさび・七味・水で薄めたお酢などの刺激物(少量)を排泄物につけて学習させます。
※刺激物は長く使いたくはありませんので数回試していただいて効果が見られなければ別の方法を試してみてください。
3.遊んであげる→わんちゃんが食糞行動をする理由として上記でもあげましたが【退屈】していておもちゃ感覚で食べる子もいます。なので退屈することがないよう・ストレスが溜まらない為にもたくさん遊んであげることも対処法の1つです。以上が食糞についてのしつけ方になります。
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シャッターに病院情報を書きました
こんにちは。獣医師の萩原です。本日昼休み、私の大学時代の先輩が病院情報(病院名・診察時間・休診日・電話番号)を表示するカッティングシートをシャッターに貼りに来てくれました。開業当初から、業者さんに頼まなければと思っていたのですが、ついつい後回しになっていました。どうしようかなと考えていたところ、私の先輩が貼ってくださることになりました。先輩は日曜大工が趣味でいろいろな物を作ることができて、いつも驚かされています。
【2.まずカッティングシートを仮止めします】
先輩が家でカッティングシートを作ってきてくれました。
カッターで切ったそうです。本当に器用ですよね!
本当に素敵なシャッターになりました。
これで病院が閉まっている時も、電話番号、休診日、診療時間がわかるようになりました。2009年11月21日(土) 投稿者 hagiwara | できごと, 友人・知人, 立川市マミー動物病院・設備
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アニマルスタッフ・ハリー君
こんにちは。看護士の大澤です。
今日はマミー動物病院のアニマルスタッフをご紹介させていただきます。名前:ハリー
犬種:シェットランド・シープドッグ(シェルティー)
性別:男の子(去勢済み)
誕生日:2007年2月10日生まれ
好きなこと:遊ぶこと・ひざに乗ること・わんちゃん・ねこちゃん
出来ること:おすわり・待て・ふせ・お手・おかわり・あご・ハイタッチ・くるっとおまわり♪・
名前呼ぶと戻ってきます。ハリーは生後2~3ヵ月の時に来て今年の8月までペットショップにいました。
もともとお店で売られる子だったのですが【家族性皮膚筋炎】という皮膚の病気であることが判明しました。
鼻の頭・耳の先・手足の毛がはげてしまいしっぽの先は壊死して取れてしまってます。
それからはペットショップ・病院スタッフにたくさん可愛がられて育ちました。
性格は温厚で小心者で落ち着きがなく、遊びが大好きでネコのような動きをして遊んでいます。
ペットショップにいたためかわんちゃん・ねこちゃんが大好きです。
しかし今までペットショップ内で人の目に触れることなく生活してきたのでスタッフ以外の人を知りません。
なのでユニフォームや白衣を着ていない私服の人にはものすごく吠えてしまいます。(未だに病院でも私服に着替えると吠えます;)
小さい頃は皮膚のこともあり外にすらでたことがないので今ヒト・乗り物・音に慣れさせるための訓練中です。
外を散歩しているのですが見るもの全てにビックリしながら歩いています。
わんちゃんには【社会化期】というものがあります。
生後3~8週齢の間にヒト・生き物・乗り物・音などに慣れさせる時期があり少なくとも1才くらいまでにその経験がないとなかなか慣れるものではありません。ハリーはその社会化期を経験してこなかったので今頑張って訓練しています。。
今自分たち以外のヒトに慣れさせる訓練を兼ねて病院内をうろうろしていることがあります。
病院に入ってきた方に対して吠えたりうなったりすることがありますがでも決して噛みついたり
襲ったりすることはありませんのでおうちのわんちゃん・ねこちゃんとお友達になっていただけたらいいなと思います。
6時くらいには外をお散歩していますので挙動不審なシェルティを見かけたらその際もぜひ声をかけてあげてください。
皮膚も見た目は他のシェルティとは少し違いますがヒトや動物にうつることはなく、今現在は皮膚の状態も落ち着いていて普通の子たちと変わらない生活を送っています。
病院にご来院いただいた際にはぜひハリーもよろしくお願い致します。【家族性皮膚筋炎とはこんな病気です】
病因不明の遺伝的な皮膚と筋の炎症性の病気です。
主な犬種としてシェルティ、ウェルッシュ・コーギー、ジャーマン・シェパードなどがあげられているそうです。
この病気は通常6ヵ月までに発症し、症状として顔・手足・しっぽの先の毛がなくなります。
急性期はフケを伴う淡い紅斑ができ、慢性期では脱毛を伴う萎縮性の黒褐色色素斑が特徴です。
家族性皮膚筋炎の診断は臨床像や外部の検査センターに送って診断され、治療方法は確立されていません。
予後は比較的良いと考えられていますが重症の筋症状で死亡例や突然死の可能性もあります。
また成犬になってから再び再発することもあるそうです。 -
しつけについて 1
こんにちは。動物看護師の大澤です。
今週から躾(しつけ)について書かせていただくことになりました。
わんちゃんにとっては正常な行動でもおうちの方にとっては困る行動が問題行動になります。
ここではいろいろな問題行動(噛みつき・ムダ吠え・食糞・マウンティングなど)の対処方法や
おうちで出来るケア(歯みがき・爪きり・耳掃除など)の方法をご紹介させていただきたいと思います。始めに《なぜ、しつけが必要なのか》
わんちゃんの祖先は狼です。狼は群れをつくって行動し、その群れには必ずリーダーがいます。
家庭で飼われているわんちゃんも家族を群れとして見ていますのでしつけをしていないと、自分がリーダーと思い込んで問題行動を起こして飼い主さんを困らせる結果になってしまいます。これを権勢症候群(アルファーシンドローム)と言います。
リーダーは自分より下と見た仲間を守るために常に周りを警戒しているのでとても疲れてしまう役割です。
家庭のわんちゃんも同じです。なので飼い主さまがリーダーとなりその必要がないことを教えてあげているとわんちゃんは安心して生活することができます。
わんちゃんのしつけは楽しく時間をかけてのんびり教えていくこと・普段の生活でわんちゃんに飼い主さまが上であると教えていっていただくこと・お散歩や遊び(有酸素運動)を十分に行うことで
しつけはずっと楽なものになります。《誉め方と叱り方》
割合→誉め9:叱り1と考えてしつけをしていきます。
わんちゃんを誉める時と叱るとき注意していただきたいのがタイミングです。
・2~3秒以内→理解することができる
・10秒以上→何を叱られているのか分からないいろいろな方法がありますのでその中で一番効果があるものを見つけて固定してください。
誉) 声 ・・・ 明るく高い声+楽しそうな表情
なでる ・・・胸の辺りをなでる
(※注意※興奮しやすいわんちゃんを撫ですぎると逆効果になるので、その場は声のみでほめてあげてください。)
食べ物・・・指示に従ったらごほうびとして。普段食べているフード・おやつ(与えすぎなように注意が必要です)
最終的には食べ物がなくてもできるようにしていきたいので、徐々に与える回数を減らしてください。叱) 声 ・・・低い声(あ゛・NO・いけない)+険しい表情 ※「あ゛」は母犬が子犬を怒るときに出す声です。
天罰 ・・・①わんちゃんの見えないところで大きな音を立てる
空き缶に砂利を入れる→金属音が嫌い・スローチェーン(床に滑らせて壁に当てて音を出す商品)
②いたずら中に、水鉄砲で後ろから水をかける
③お酢と水を5:5の割合で混ぜて霧吹きに入れて空中にまく
無視 ・・・悪いことをしたら、何も言わずにゲージに戻して一切無視をする→1番効果があると思います。
無視することでわんちゃんは自分のしたことは悪い=これをすると楽しくないと覚えていきます。
リードショック・・・主に外で使う方法で、リードを自分のほうに一瞬だけ引いて戻すことで
わんちゃんの首が一瞬絞まり飼い主さんに気を向かせることができます。この方法はお散歩中の引っ張り行動にも使います。第1回目は、【ムダ吠え】の対処方法についてご説明させていただきます。
まず、なぜ吠えるのか原因を考えてみます→その原因によって対処法は変わってきます。原因①ヒト・生き物(他のわんちゃん・ねこちゃんなど)・乗り物に対して吠える
対処法:見せたり触ってもらうことで吠えるものに対しての慣れる訓練をします。
どうしても吠えてしまう場合:リードショック+声での制止。
原因②ヒトに対しての要求
対処法:徹底的に無視をする(触らない・目線をあわせない)→言うことを聞いてしまうとわんちゃんは吠えればいいと学習します。
声での制止
天罰・・・大きな音を出すとびっくりするので吠えるのを止めたら誉めてあげます。原因③チャイムなどの音に吠える
対処法:音に慣れさせる
チャイムがなって吠えたらゲージに入れておとなしくなった時に出して誉めてあげます。
→それでも変わらなければゲージにタオルをかけて大きな音を出す方法もあります。
天罰・・・玄関マットを引いて驚かせる以上がムダ吠えのしつけ方になります。