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ケアシリーズ4 歯みがき編

2009年12月の記事一覧

  1. ケアシリーズ4 歯みがき編

    こんにちは。看護師の大澤です。

    今回は回数を分けて、おうちで出来るわんちゃん・ねこちゃんに必要なケアについてご紹介させていただきたいと思います。
    1・ブラッシング
    2・爪きり
    3・耳掃除
    4・歯みがき

    【4.歯みがき】
    わんちゃんは自分で歯みがきをすることが出来ません。本来はわんちゃんねこちゃんの歯は真っ白ですが歯みがきをしないでいると歯に歯石に付き黄色くなり、歯茎も赤く腫れてしまいます。

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    歯の病気にかかると、おいしいものが目の前にあっても口が痛くて食べられないという状態になってしまいます。
    そうすると、体もやせていき体力もなくなり様々な病気(内臓疾患・妊娠中の母犬は流産の原因)になる危険性があります。
    ガムなどを食べさせて予防するという方法もありますが、ガムだけでは汚れや歯石は完全には取れません。逆に与えすぎて太ってしまうというデメリットがあります。
    歯みがきはヒトと同様わんちゃん・ねこちゃんにとっても大切なことなので、そうならないように、
    わんちゃんねこちゃんの歯の健康も飼い主様がしっかりとケアをしてあげましょう!

    口腔内疾患は肥満の次に多いといわれています。代表的な病気は「歯周病」です。
    主な症状として
    ・口臭がする
    ・口の中が出血している
    ・柔らかいものを好み硬い食べ物を食べなくなる
    ・アゴや頬が腫れていたり穴があいている
    などです。

    《歯磨きのやり方》

    1.口の中を触らせてくれない子は、まず口の周りから触っていきます。
    2.次に口をめくって歯茎が見えるようにします
    3.指に湿らせたコットンや布を巻き、もう片方の手に少量のごほうびを持ちます(いつも食べているフード1粒で十分です)
    4.その布を歯に1本だけ当てます
    5.ごほうび(声・フードなど)をあげます
    6.次にその歯を軽く一定の方向に磨きます(ゴシゴシこすると歯を傷つけてしまいます)
    7.出来た時はその都度ごほうびや声で誉めてあげます

    歯は触れるけど歯磨きを噛んで遊んでしまう子は3番の方法で歯に物が当たることに慣れさせます。
    これを長い時間かけて繰り返していき最終的には、ごほうびがなくても磨かせてくれるようにします。
    以上が歯みがきの方法になります。

    【歯磨きの商品】

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    歯磨き粉です。これを指につけて磨いていただいても大丈夫です。

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    【協力犬:今日も可愛いハリーくん】

    2009年12月26日(土) 投稿者 osawa | 日常のケア, 歯科

  2. わんちゃんのシャンプー

    本日は製薬会社の方にシャンプーの院内セミナーを開催して頂きました。今回はシャンプーのお話をさせて頂こうと思います。

    よくわんちゃんを人間用のシャンプーで洗ってもよいのでしょうかという質問をうけます。まずは人間とわんちゃんの皮膚の違いについてご説明させて頂きます。
    人間の皮膚は弱酸性ですが、わんちゃんの皮膚は弱アルカリ性だといわれています。また、表皮(皮膚の一番上の層)は人間では10~15細胞層あるのですが、わんちゃんは3~5細胞層であり、人間に比べたら1/3しか厚みがないといわれています。
    よく弱酸性のシャンプーやボディソープが宣伝されていますが、わんちゃんの皮膚は弱アルカリ性なので、人間用のシャンプーはわんちゃんに適しているとはいえません。わんちゃん専用のシャンプーや保湿剤を使用されることをお勧めします。

    現在、わんちゃんのシャンプーはたくさんの種類が販売されているため、どのシャンプーを使えばよいのか迷われてしまうかと思います。
    まず、皮膚の状態が良いわんちゃんはペットショップ又は病院で市販されているシャンプーで問題がないかと思います。
    しかし、皮膚のトラブルがおきやすい、もしくは今現在皮膚のトラブルがおこっているわんちゃんは一度受診されることをお勧めしています。
    皮膚病は主にアレルギー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、感染性皮膚炎に分けられ、その症状にあったシャンプーを処方させて頂きます。

    【当院で使用しているシャンプー】

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    例えば、フケの多いわんちゃんには、まずフケがでる原因を調べます。フケがでる原因がみつかった場合はそちらの治療を行いつつ、過剰な角質や脂質を除去し、皮膚のターンオーバーを正常化させる効果があるシャンプーを使用します。
    このように、シャンプーには人間と同様、洗浄を目的に使用する場合もありますが、皮膚病の外用療法として用いることがあります。
    どのシャンプーを使用すれば良いか悩んでいらっしゃる方は、ぜひ一度ご相談くださいね。

    2009年12月21日(月) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 皮膚科

  3. ケアシリーズ3 耳そうじ編

    こんにちは。看護師の大澤です。

    今回は回数を分けて、おうちで出来るわんちゃん・ねこちゃんに必要なケアについてご紹介させていただきたいと思います。
    1・ブラッシング
    2・爪きり
    3・耳掃除
    4・歯みがき

    【3・耳掃除】

    わんちゃんの耳はL字型に曲がっていて汚れをベルトコンベアのように外に出す働きをしてくれます。
    犬種によっては耳の中に毛が生えているわんちゃんもいるので、(トイプードル・シュナウザー・シーズー・マルチーズなど)その際は抜いてあげる必要があります。

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    《用意するもの》

    ・イヤーローション
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    ・コットン

    ・カンシ
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    ・イヤーパウダー(耳毛が生えている子に使います)

    《耳掃除のやり方》

    1.イヤーローション(耳の洗浄液)を液体が見えるまで耳の中に直接入れます
    ※わんちゃんは嫌がって頭を振ろうとするので振らせないようにしてください。

    2.耳の付け根の部分をマッサージするように横→縦→汚れを上に押し出すといった流れで掃除をします(赤丸のあたり)

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    3.わんちゃんは頭を振りますので、遠心力で汚れが外に出てくるので出てきた汚れを湿らせたコットンでふき取ります。
    ※耳はとても敏感で傷つきやすいので乾いたコットンでは拭かないでください。

    4.表面のひだの間も汚れやすいのでココも綺麗にします。

    《耳毛が生えている場合》

    1.耳掃除をする前に耳毛を抜きます

    2.イヤーパウダーもしくは指でも簡単に抜けます

    3.奥に生えている毛はカンシを使って頂くと綺麗に取ることが出来ます

    《注意点》

    ・どんなに洗っても黒や茶色の汚れが出てきてしまう場合、マラセチアというカビやミミダニなど耳の疾患の可能性がありますので1度病院で診てもらうことをおすすめします。

    ・耳から膿が出ている場合も中耳炎の可能性がありわんちゃんも痛がりますので洗浄液は使うことは避けていただき、病院で診てもらってください。

    ・汚れを取る際に、綿棒は耳を傷つけてしまい、汚れも中に押し込んでしまいますので使用しないでください。

    以上が耳掃除の方法になります。

    2009年12月15日(火) 投稿者 osawa | 日常のケア

  4. 椎間板ヘルニア

    本日は午前診療終了後、新宿で開催された「神経学的検査・脊髄疾患」の勉強会に参加してまいりました。今回は脊髄疾患の1つである「椎間板ヘルニア」についてご説明させて頂こうと思います。
    背骨と背骨の間には椎間板といわれる物質が存在します。また、背骨の中には脊髄(神経)が存在します。椎間板ヘルニアとは椎間板の変性が生じ、椎間板が突出することによって脊髄を圧迫・傷害し、様々な神経症状を引き起こす疾患です。ダックスフンド(圧倒的に多いので要注意です!)、ビーグル、ウェルッシュ・コーギー、シーズー、プードルなどに多いといわれています。

    【背骨の縦断図】
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    【背骨の横断図】
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    通常は頚部や背中に痛みが生じ、より重度になると歩行不全、排尿・排便困難、完全麻痺へと進行します。3~6%の症例では進行性脊髄軟化症(脊髄が尾側から頭側に向かって壊死し呼吸が停止してしまいます)を発症し、死亡してしまうこともあります。
    診断はまず神経学的検査を行い、病気の進行度、病変の大まかな位置などを確認します。単純レントゲン検査では診断率は50%といわれており、確定診断には全身麻酔下での脊髄造影検査(脊髄に造影剤を流してからレントゲン撮影をする検査)、CT、MRI検査などが必要になります。症状によってグレード1~5に分類します。

    【椎間板ヘルニアのグレード分類】
    グレードI:疼痛のみで神経症状がない
    グレードII不全麻痺だが歩行可能
    グレードIII:重度の不全麻痺(歩行・起立不可)
    グレードIV:完全麻痺
    グレードV:深部痛覚のない完全麻痺

    グレードが低い症例では内科療法(痛み止めのお薬などを内服し絶対安静)によって良くなることが多いといわれていますが、グレードが高くなるにつれて、特に4以上では内科療法では反応しないことが多く、その場合、手術で椎間板物質を摘出しなければなりません。しかし、手術をすれば絶対に治るというわけではなく、神経の炎症がひどい場合には良くならないこともあります。
    突然発症することが多いので、驚いて来院される方が多い病気です。上記のような症状がみられましたら、お早めにご相談ください。

    2009年12月13日(日) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 脳・神経科

  5. 腹部超音波研修3回目~腎臓・副腎の超音波検査~」

    12月10日(水)休診日、昼から院長と二人で、横浜で開催されているiVEAT 超音波研修に参加してまいりました。本日は腎臓と副腎についての研修でした。

    【腎臓】
    腎臓は腹腔内に左右1つずつある臓器で、レントゲン検査では大きさ・形・位置・腎結石の有無(*レントゲン検査で診断できない腎結石もあります)などはわかりますが内部構造はわかりません。しかし、超音波検査では内部構造・形・血流なども詳細に評価することができ、超音波検査に非常に適した臓器になります。

    【腎臓の超音波検査画像】

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    腎臓は皮質(超音波検査で白くみえる部分(高エコーといいます))と髄質(黒くみえる部分(低エコーといいます))があり、皮質と髄質の高さの比は通常1:1になります。皮質が高エコーの時は、糸球体腎炎・間質性腎炎・猫伝染性腹膜炎(FIP)・リンパ腫などが疑われます。他、水腎症、結石、嚢胞、腫瘤なども超音波検査で診断できます。

    【副腎について】
    副腎は腎臓の頭側に左右1つずつある臓器です。厚さは正常で6mm以下しかなく、レントゲン検査では評価ができません。副腎のサイズと形状の評価は主に副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)を診断する際に重要になり、診断には超音波検査が必須になります。
    両側性に肥大している場合は下垂体性のクッシング症候群が疑われ、片側性に腫大し、形態が変化している時には副腎腫瘍が疑われます。

    【副腎の超音波検査画像】

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    超音波検査は体に負担がなく、安全に腹部臓器(肝臓・脾臓・腎臓・膀胱・腸など)や心臓の様子を診断できますので、病気の時はもちろん、健康診断にも優れている検査です。もし興味がございましたら、一度ご相談ください。

    2009年12月10日(木) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 実習, 画像診断

  6. 乳腺腫瘍

    本日は夜から東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズに参加してまいりました。今回は先月受講した腫瘍学の続きで、肥満細胞腫、リンパ腫、慢性リンパ球性白血病、乳腺腫瘍についての講義でした。今回は乳腺腫瘍についてご説明させて頂こうと思います。
    乳腺腫瘍はわんちゃんとねこちゃんで全く挙動が違いますので別々にご説明させて頂きます。

    【わんちゃんの乳腺腫瘍について】
    わんちゃんの乳腺腫瘍はメスの腫瘍としては最も多く(52%)、良性が50%、悪性が50%であり、約50%は多発性であるといわれています。ホルモン依存性腫瘍であり、早期に避妊手術することで予防する事ができる腫瘍です。

    【避妊手術による乳腺腫瘍の予防効果(犬)】

    避妊手術の時期

    予防効果

    初回発情前

    95.5%

    1回発情後

    92%

    2回発情後

    74%

    2歳半以降

    0%

    治療は主に外科手術になり、悪性腫瘍で脈管内に腫瘍細胞が浸潤していた場合、切除辺縁に腫瘍細胞が存在していた場合、悪性度が高い場合などは化学療法を併用することがあります。

    【ねこちゃんの乳腺腫瘍について】
    ねこちゃんの乳腺腫瘍は10万頭中25頭にみられ、99%は未避妊雌であるといわれています。わんちゃんの乳腺腫瘍とは異なり、悪性が約90%であり、遠隔転移をしやすい腫瘍であるといわれています。

    【避妊手術による乳腺腫瘍の予防効果(猫)】

    避妊手術の時期

    予防効果

    6ヵ月まで

    91%

    7~12ヵ月まで

    86%

    13~24ヵ月まで

    11%

    24ヵ月以上

    0%

    *よって1歳以内に避妊手術をすると、将来、乳腺腫瘍になるリスクが低くなります。

    猫ちゃんの乳腺腫瘍はほとんどが悪性であるため、治療は原則、片側乳腺摘出術(片側の第1~4乳腺を全て摘出する手術)になります。ただし、年齢・全身状態などを考慮して、違う術式をご提案させて頂くこともあります。

    わんちゃん・ねこちゃん共に早期に避妊手術をすることによって乳腺腫瘍をある程度予防することができます。私自身、今まで乳腺腫瘍になったわんちゃん・ねこちゃんを何頭も診させて頂いているため、すごく多い腫瘍だという認識があります。しかし、今回の講義で「アメリカではほとんどのわんちゃん・ねこちゃんは早期に避妊手術をしているため、乳腺腫瘍はなくなりつつある」と聞き、大変驚きました。

    避妊手術は早期にすれば乳腺腫瘍の発生率を低下させる事ができ、また卵巣と子宮を摘出するので、今後、卵巣の病気(卵巣腫瘍・卵胞嚢腫など)や子宮の病気(子宮蓄膿症・子宮水腫など)にならない、発情がなくなり、管理が楽になるというメリットはありますが、麻酔リスク・太りやすくなるなどのデメリットもございます。避妊手術を考えていらっしゃる方はお気軽にご相談ください。

    2009年12月09日(水) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 腫瘍科

  7. ケアシリーズ2.爪きり

    こんにちは。看護師の大澤です。

    今回は回数を分けて、おうちで出来るわんちゃん・ねこちゃんに必要なケアについてご紹介させていただきたいと思います。
    1.ブラッシング
    2.爪きり
    3.耳掃除
    4.歯みがき

    【2.爪きり】
    わんちゃんの爪は切らずにいると足の裏方向へ伸び続けてしまいます。
    最悪な場合では爪が肉球に刺さってしまう事もあります。
    硬い地面(コンクリートなど)を歩いたりすると爪が自然に削られることもありますがほんの数ミリなので定期的に切ってあげることをおすすめします。
    特におうちの中で飼われている子はそういった機会がないので特に必要になります。
    同時にわんちゃんには《狼爪(ろうそう)》というヒトでいう親指があります。狼爪は両前足についていることが多いのですが後ろ足についている子もいます。これは地面につくことがないので切らなければ伸び続けていきます。
    またわんちゃんの爪は真ん中に血管が通っていてその周りを神経で覆っています。
    爪を伸ばしすぎると血管も伸びていき伸びれば伸びるほど切れる部分が少なくなります。
    床を歩いた時に音がする・爪を直接見ていただいて爪が内側に丸くなってきている時が切り時です。
    わんちゃんよって爪の伸びるペースは違いますが目安として1ヵ月に1回切っていただければよいかと思います。

    《爪きりの種類》
    爪切りにはギロチンタイプ・ニッパータイプがあります。
    ☆小型犬にはギロチンタイプ↓

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    ☆大型犬は爪が大きいのでニッパー方のほうが切りやすいです↓
    ☆もちろん大型犬にもギロチンタイプは使えます。

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    これはウサギに使ったりもできます↓

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    《切り方》
    1.爪の先を横に切ります→爪の断面の中心部にゼラチン状のものが見えてきます。(指で触ると分かります)それが見えてきたら切れる限界です。それ以上切ると血管を切ってしまいます。

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    2.左右の角を切ります→両端はヤスリで削っても大丈夫です。

    《保定法》

    1.まず、わんちゃんの頭がおうちの方の背中側にくるようにして、左手でわんちゃんを脇に抱(かか)えます。
     この時、脇でしっかりとわんちゃんの腰を挟みます。(腰が弱い子は注意してください)
    2.抱えた左手で内側からわんちゃんの右後ろ足を持ち肉球が見えるように持ち上げます

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    3.1番大きい肉球に左親指を置き、順番に切っていきます。
    ☆後ろ足はこの方法で切ることが出来ます(暴れてしまう時は前を押さえてもらい2人がかりで切ります)
    4.次に右前足を切ります。同じく脇に挟んだまま今度は足の甲側から足を持ち上と同様肉球が見えるようにします。
    ⑤最後に左前足です。これは少し保定方法が変わり、わんちゃんの胴体を横から両手で脇に抱えます。
      (わんちゃんの爪を覗き込むような体勢になります)あとは4.番と同じ方法で切っていきます。

    ※爪が白い子は血管が見えますが爪が黒い子は見えないので少しずつ切っていってください。
      わんちゃんに爪きりが見えないように作業すると怖がらせずに行えます。

    以上がつめきりの方法になります。

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    2009年12月08日(火) 投稿者 osawa | 日常のケア

  8. ケアシリーズ ブラッシング編

    こんにちは。看護師の大澤です。

    今回は回数を分けて、おうちで出来るわんちゃん・ねこちゃんに必要なケアについてご紹介させていただきたいと思います。
    1.ブラッシング
    2.爪きり
    3.耳掃除
    4.歯みがき

    【1.ブラッシング】
    ブラッシングは病気の発見と予防・コミュニケーションのために行います。
    おうちで毎日ブラッシングすることで皮膚の状態を観察し、できものや赤み・脱毛などがないか何か変わったことはないかの健康チェックにもなります。

    「用意するもの」
    1つ目はブラシです。ブラシといってもわんちゃんの種類によって使うブラシはそれぞれ違いますが毛が長い子に使うのは《スリッカーブラシ》・・・細いピンのようなものがたくさんささっている物になります。

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    毛の短い子に使うのは《柔毛ブラシ》・・・こちらは、柔らかい毛がついてる物です。

    2つ目はコームブラシです。これは毛の長い子やねこちゃんに使います

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    スリッカーブラシで毛をといたあと整える為と毛玉がないかの確認のために使用します。(スリッカーのみでも大丈夫です)

    「ブラッシング方法と注意点」
    方法:毛をめくって中からスリッカーで少しずつ、といていきます

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    注意点:
    1.耳は皮膚が薄く切れやすいので力を入れないように注意します
    2.毛玉を見つけたらスリッカーで少しずつといていきます。毛玉が大きい場合には引っ張って切ると一緒に皮膚も切ってしまうのでその時はプロの方にお任せして取ってもらいましょう。

    「ブラッシングを嫌がる・スリッカーを怖がる」
    これはしつけの話になってしまうのですが、まずはブラシに慣れさせます。
    1.とく方の裏側の部分をわんちゃんの体のいろんな部分に当てて1回ごほうびをあげる

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    2.軽く毛並みに沿ってブラシを移動させ、怖くないことを教えてあげます。

    3.とく方を体に当てる

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    4.毛並みに沿って少しとく

    とても地道な作業ではありますがこれを繰り返すことによって慣れていくとおもいますので試してみてください。

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    協力犬:ハリー☆(シェルティ)
    ありがとうございました!

    2009年12月07日(月) 投稿者 osawa | 日常のケア

  9. 年末年始のフードのご注文について

    年末年始の時期は商品の流通が止まる為、12月17日(木)頃までにご注文頂くようにお願いいたします。年始は1月12日(月)頃から流通が再開します。
    ご迷惑をおかけ致しますがよろしくお願い致します。

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    2009年12月06日(日) 投稿者 hagiwara | お知らせ

  10. 年末年始のお休みについて

    年末年始の診察時間は以下のようになります。

    12月31日(木) 午前診療(9:00~12:00)(午後は休診)
    1月1日(金) 休診
    1月2日(土) 休診
    1月3日(日) 休診
    1月4日(月) 通常診療(9:00~12:00/16:00~19:00)

    ご迷惑をおかけ致しますがよろしくお願い致します。

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    2009年12月06日(日) 投稿者 hagiwara | お知らせ

  11. ハリーの1日

    こんにちは。看護師の大澤です。
    今日は、病院スタッフのハリーの1日をご紹介したいと思います。

    【朝】
    病院スタッフが出勤すると吠えます。これが朝のあいさつなのか、ただ私服でいるので警戒して
    吠えているのかは分かりませんがとにかく吠えてます。。。(最近あいさつなのだろうと思うようにしています)
    あいさつが終わったら今度はトイレタイムです。
    ハリーは犬舎の中ではしないので、犬舎から出してある程度遊ぶとしてくれます。
    (変わった子ですね☆)

    【一旦帰宅&朝ご飯】
    トイレタイムが終わったら病院内の清掃タイムになるので犬舎に戻して、病院内の清掃が終了したら今度はお楽しみの朝ごはんです。お手・おすわり・タッチなどハリーができる芸をランダムに出題してクリアしたら『よし』の合図で食べます。この時、必ず犬舎の扉を閉めないと食べないんです;
    人が見てると食べずに閉めるまで待ってるんです!(取りませんから;)

    【自由時間】
    お腹を少し休めた後、自由時間です!
    扉を開けると嬉しさを全身で表しながら出てきます。病院内をうろうろしたり先生たちに遊んでもらったり♪
    お気に入りのおもちゃはプーさんの大きなぬいぐるみ・かぼちゃのおもちゃ・音のなるイチゴ・・・と人の手でも遊びます!(まるでネコ!)
    構ってもらえるだけで満足みたいです☆
    特にヒザの上に乗るのが好きで見ると誰かのヒザの上にいたりします。(いつも安定せず・・・)

    【お昼休み】
    病院がお昼休みになるとハリーはお昼寝タイムで犬舎に戻ります。
    時々、爪きり・足裏の毛刈り・ブラッシングなど綺麗にしたりもしますが本人は全てが嫌そうです・・・

    【午後再び!】
    ご出勤です♪何をするでもなく午前と同じように遊んだりうろうろしたりしてます。

    【夕方の日課】
    雨の日以外は毎日お散歩に行ってます☆
    嬉しそうにお座りもしてリードをつけてもらうのを待ってますが、1歩外に出ると『もう帰る!』とUターンしてしまいます;
    少し歩くと意外とアッサリ諦めてくれますが♪
    コースは2通りあって最近はハリーの人慣れ・物慣れ・音慣れの訓練を兼ねて車の通りが多いところを散歩してますが、おっかなびっくりの連続でキョロキョロしながら歩くのでストレスを感じてそうに感じたときは、気分転換に静かなコースを散歩してます。

    【夜ご飯】
    お散歩から帰ってきてからご飯を食べて犬舎の中でゆっくりしています。

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    これがハリーの1日です。
    毎日のんびり幸せそうに暮らしています!病院もとても癒されています♪

    2009年12月03日(木) 投稿者 osawa | ハリー君日記

  12. 湿潤療法

    本日は夜から東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズに参加してまいりました。
    最近、創傷の治癒には湿潤環境が適しているとわかってきて、薬局にも傷を乾かさないための絆創膏が置かれるようになってきました。少し前までは傷は消毒して乾燥させ、ガーゼを当てて包帯で固定するのが一般的な治療法でしたが、創面を乾燥させると真皮や肉芽が乾燥・壊死し、創面を覆っている浸出液も乾燥して痂皮となり、壊死組織と共に細菌繁殖の培地になります。壊死組織や痂皮により上皮化も遅れるため、乾燥環境下では創傷の治癒が遅れることが明らかになってきました。

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    2009年12月02日(水) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 形成外科