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猫のフィラリア症

呼吸器疾患 記事一覧

  1. 猫のフィラリア症

    本日は猫のフィラリア症についての院内セミナーを開きました。

    フィラリアはわんちゃんの病気としてよく知られていますが、猫ちゃんにも感染します。呼吸困難、咳や嘔吐が主な症状で、放置すると突然死を引き起こすこともあります。わんちゃんのように診断や治療が確立されていないので、予防が重要です。蚊が媒介するので、室内飼いの猫ちゃんも油断できません。

    今回のセミナーで一番驚いたことは、1997年の報告では日本の猫ちゃんの12%がフィラリアに感染しているそうです。

    一番の予防方法は蚊に刺されないことですが、ふつうの生活で全く蚊に刺されないことは困難です。当院では猫ちゃんのフィラリア予防薬を揃えておりますので、猫ちゃんを飼われている方は、ぜひご相談ください。

    予防期間は毎年5月~12月になります。

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    2010年03月01日(月) 投稿者 hagiwara | 予防, 勉強会, 呼吸器疾患, 循環器疾患

  2. 短頭種症候群(軟口蓋過長症+外鼻孔狭窄)

    こんにちは。獣医師の萩原です。今回は短頭種症候群についてご説明させて頂きます。

    パグ、フレンチブルドック、キャバリア、シーズー、チワワなどの鼻が短くつぶれたような顔をした犬種を「短頭種」と呼びます。短頭種は先天的に、軟口蓋過長(軟口蓋が長すぎる)、外鼻孔狭窄(鼻の穴が狭い)、喉頭小嚢の反転脱出、声門裂狭窄、喉頭虚脱、喉頭・咽頭の炎症、気管虚脱などがおこりやすいといわれています。これらの症状をまとめて「短頭種症候群」と呼びます。

    主な症状は、呼吸音、努力性呼吸、呼吸促迫、チアノーゼ、運動不耐性、咳、いびき、虚脱などになります。重症になると嚥下困難や吸引性(誤嚥性)肺炎を引き起こすこともあります。

    ちなみにマミー動物病院のアニマルスタッフ・ハリー君(シェルティー・去勢オス・3歳齢)は鼻が長く「長頭種」です。

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    次に、短頭種症候群の中の一つ、軟口蓋過長症についてご説明いたします。
    正常な子は軟口蓋の先端が喉頭蓋の先端部を超えませんが、短頭種では下図のように軟口蓋が喉頭蓋を超えて肥厚し気道を塞いでいることが多いです。これを軟口蓋過長症といいます。

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    【実際の症例】
    パグ メス 5歳齢
    主訴:睡眠時いびきをかき熟睡できない。鼻で息を吸うのが苦しそうで開口呼吸している。最近では日中も息が苦しそう。避妊手術希望。

    上記のハリー君の鼻と比べてみるとわかりやすいのですが、鼻の穴がとても狭いです。

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    この子は鼻の穴が狭い事の他に、レントゲン検査にて軟口蓋過長を確認(ただしレントゲン検査でわかりにくい事もあり、麻酔下で直接目視することが確定診断になります)したため、飼い主様と相談した結果、避妊手術と同時に鼻の穴を広げる手術と軟口蓋切除術を行うことにしました。

    麻酔下にて喉をのぞくと、軟口蓋(鉗子でつまんでいる所)が長くなっているのがわかります。

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    軟口蓋を切除し、縫合しました。

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    切除した軟口蓋。これが気道を塞いでいました。

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    術後の写真です。鼻孔周囲の鼻鏡の一部を切除、縫合し、鼻の穴を広くしました。

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    切除した鼻鏡。これが鼻での呼吸を妨げていた原因の1つになります。

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    術後、呼吸は楽になり、いびきもほとんどなくなり夜眠れるようになりました。

    パグ、フレンチブルドック、キャバリア、チワワ、シーズーなどの短頭種で、ハーハー・ゼーゼーして呼吸が苦しそうだったり(特に興奮時、暑い時などに症状がひどくなる事が多いです)、いびきをかくような事があったら、短頭種症候群かもしれません。早期に治療すれば軟口蓋切除術や鼻孔矯正術により治癒することが多いですが、進行してしまってからではこのような手術だけで治らなくなってしまう事もあります。このような症状がみられた場合にはお早めにご相談下さい。

    2010年02月15日(月) 投稿者 hagiwara | 呼吸器疾患, 外科, 治療例