勉強会 記事一覧
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尿検査
先日は日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの腎臓病の講義を聴講しました。今回は尿検査についてお話し致します。

【尿検査】
①比重
屈折計を用いて比重を測定します。

*正常値
犬:1.030以上 猫:1.035以上②尿スティック検査
尿糖、ケトン体、ビリルビン、潜血、蛋白の有無、pHなどを調べます。

③尿沈渣
白血球、赤血球、細菌、結晶、細胞、円柱の有無などを顕微鏡で調べます。

④尿蛋白クレアチニン比(UPC)(外注検査)
蛋白の量はスティック検査で正確な値がわからないため、尿蛋白クレアチニン比を測定することをお勧めしています。

⑤尿培養・抗生物質感受性検査(外注検査)
主に細菌性膀胱炎を疑う時にお勧めしています。

特に腎臓病や膀胱炎の診断を行う際は尿検査をお勧めしています。その他様々な情報を得ることができるため、健康診断としても非常に有用な検査になります。
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外用薬
先日はアトピー・アレルギーの勉強会に行ってきました。
今回は皮膚病の治療で使用することの多い外用薬についてお話し致します。

【外用薬】
<用量>
ローションでは1円玉サイズの量で、手のひら2枚分の発疹を治療する

<頻度>
導入期 1日1~2回
維持期 間隔延長
塗布のタイミング:食事前・遊びや散歩の前・就寝前

外用薬は患部のみに作用するため、一般的に内服治療に比べ副作用を抑えることができます。ただ動物の場合、外用薬を塗布したところを余計気にしてなめたり掻いたりしてしまうことがありますので、注意が必要です。

ハリー君もお鼻の脱毛部に発疹ができやすく血が出るまで掻いてしまうため、つい最近まで外用薬を塗っていました。今では発疹もなくなり順調です。 -
リンパ腫
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神経学的検査
昨日は日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの神経病の講義に参加してまいりました。
今回は神経学的検査についてお話し致します。【神経学的検査】
神経疾患と他の疾患を鑑別するためには、神経学的検査が極めて有効です。鉗子、ライト、打診槌などがあれば簡単に行うことができます。<打診槌>
黒いところはゴムになっており、ここでたたいて刺激を与えます。

神経学的検査表に沿って検査を行います。
①視診
精神状態、意識の状態、行動、姿勢、不随意運動の有無などを中心に評価します。②歩様検査
特徴的な姿勢や歩様を示すことが多いので、それらを注意深く観察します。③姿勢反応
固有位置感覚、踏み直り反応、跳び直り反応、立ち直り反応、手押し車反応、姿勢性伸筋突伸反応を行います。④脊髄反射
膝蓋腱反射、前脛骨筋反射、腓腹筋反射、橈側手根伸筋反射、ニ頭筋反射、三頭筋反射、屈曲反射、交叉伸展反射、会陰反射、皮筋反射を行います。⑤脳神経検査
顔面の対称性、眼瞼反射、角膜反射、威嚇まばたき反応、瞳孔の対称性、斜視、眼振、生理的眼振、対光反射、知覚、開口時の筋緊張、舌の動き・位置・対称性、飲み込み、僧帽筋・胸骨上腕頭筋の対称性、綿球落下テスト、嗅覚を観察します。⑥知覚検査
表在痛覚、深部痛覚、知覚過敏を観察します。⑦排尿機能
自然排尿の有無、膀胱の状態を確認します。以上の検査を行った後、病変がどこにあるのかを予測します。
神経学的検査は特殊な器具や器材を必要としないため神経疾患を疑う子においては実施するようにしています。全ての項目を検査すると時間がかかるため、お預かりしてから検査するようにしています。
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肉芽腫性脂腺炎
先月の出来事になりますが、日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの皮膚病の講義に参加してまいりました。今回は「肉芽腫性脂腺炎」という珍しい皮膚病についてご説明致します。
【肉芽腫性脂腺炎】
脂腺の消失と炎症性細胞の浸潤により発生する疾患で、その原因には免疫介在性の脂腺破壊、角化異常に伴う脂腺導管の閉塞による脂腺炎、脂腺代謝異常に伴う角化および皮脂の産生異常など様々な可能性が推測されています。<症状>
大量の大型で光沢のある落屑とびまん性の鱗屑、脱毛<好発犬種>
秋田犬・スタンダードプードル(どの犬種にも起きる可能性)<初発年齢>
中齢(若齢でも老齢でもない)<予後>
治癒は期待できず徐々に悪化することが多い。<治療>
ビタミンA
シクロスポリン
シャンプー(角質溶解性シャンプー)
保湿剤この皮膚病は私も院長も大学病院では診たことがあるのですが、当院ではまだ診たことがありません。珍しい病気で、かつ好発犬種である秋田犬を飼っていらっしゃる方が少ないからでしょうか。
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ビスフォスフォネート
先日はオンラインセミナーで骨吸収抑制剤である「ビスフォスフォネート」についての講義をうけました。

【ビスフォスフォネート】
<作用>
骨破壊を抑制し、骨塩量を増進する作用があります。
また、直接的抗腫瘍作用(転移の抑制・癌細胞の浸潤抑制・血管新生抑制など)もあるといわれています。<適応>
原発または転移性骨腫瘍による痛みの軽減
高カルシウム血症

論文を検索してみるとヒトで使用した報告は多数でてくるのですが、動物ではまだわずかしか報告がありません。すごく高価なお薬ですが、動物においても効果があったという報告が徐々にでてきています。
ビスフォスフォネート製剤は何種類かでておりますが、「ゾメタ」という商品(成分:ゾレドロン酸)を使用したことがあります。

全く治療反応がみられない子もいましたが、症状が顕著に改善した子もいましたので、原発性骨腫瘍・転転移性骨腫瘍の症例や他の治療に反応しない高カルシウム血症の症例に対して使用する価値はあると思います。
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ピモベンダン(僧帽弁閉鎖不全症)
先週も日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの心臓病の講義に参加してまいりました。今回も「僧帽弁閉鎖不全症の診断・治療」についての講義でした。
今回は主にわんちゃんの僧帽弁閉鎖不全症の時に使用するお薬の1つである「ピモベンダン」についてご説明致します。

【ピモベンダン(商品名:ベトメディン)】
ピモベンダンとは主に僧帽弁閉鎖不全症などの心臓病の症例に処方するお薬です。
投与によって血管拡張作用、強心作用、心拍数の適正化、抗不整脈作用などがみられます。

以前お話しした、ISACHC分類(心不全の機能分類)でクラスⅢa(重症心不全:安静時に咳)の症例において適応になります。
他の大体の心臓病薬との併用が可能で、副作用はほとんど認められません。私が獣医になったばかりの頃、ピモベンダンは人体薬で販売されていましたが高価で、動物用のものは販売されていませんでした。今は動物用のピモベンダンが販売されるようになり、気軽に処方できるようになりました。

今までは僧帽弁閉鎖不全症によって一度肺水腫(心不全により肺に水が貯まってしまう病態)になった症例は利尿剤を使い続けないと肺水腫をうまくコントロールできないことが多かったのですが、この薬が販売されるようになってからは多くの症例で利尿剤を休薬もしくは漸減できるようになりました。
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VHS(Vertebral Heart Size):胸骨心臓サイズ
先月末も院長と日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの心臓病の講義に参加してまいりました。今回は「僧帽弁閉鎖不全症の診断・治療」についての講義でした。
「僧帽弁閉鎖不全症」とは中高齢のわんちゃんに非常に多い心臓病の1つです。よって、至る所で頻繁に「僧帽弁閉鎖不全症」についてのセミナーが開催されています。知識をアップデートするためにできるだけ参加するよう心がけています。
この病気は進行するとX線検査や心臓エコー検査で心臓の拡大が認められます。今回はX線検査での心臓の拡大の評価方法の1つである「VHS」についてご説明致します。
【VHS(Vertebral Heart Size):胸骨心臓サイズ】
VHSとは胸部X線検査で心臓の拡大の程度を簡単に評価する方法です。
まず、心臓の長軸(赤線:L)を測定し、第4胸椎から椎骨何個分に相当するか測定します。次に心臓の短軸(青線:S)を測定し、第4胸椎から椎骨何個分に相当するか測定します。一般的にVHSが10.5以上であった場合は心臓の拡大が疑われ、さらに11.5以上であった場合は気道を圧迫している可能性が高いといわれています。
文章だけではわかりにくいですので、実際のX線をみながらご説明致します。
【症例1】
健康診断で来院したわんちゃんです。
この子は特に心雑音がなく、心臓病の症状は一切みられません。X線検査にて心臓の長軸を測定したところ椎骨6個分に相当し、短軸を測定したところ椎骨4個分に相当しました。よってVHSは6+4=10になります。
10.5以下であるため、X線検査では心臓の拡大は認められないということになります。念のため、心臓エコー検査をしたところ、やはり心臓の拡大は認められませんでした。【症例2】
心雑音があり、心臓病の症状(咳・呼吸速拍)がみられる症例のX線です。X線検査にて心臓の長軸を測定したところ椎骨6個分に相当し、短軸を測定したところ椎骨5.5個分に相当しました。よって、VHSは6+5.5=11.5になります。
10.5以上であるため、心臓の拡大が疑われます。また11.5以上であるため、気道を圧迫し咳がでている可能性が高いです。念のため、心臓エコー検査をしたところ、やはり心臓の拡大が認められました。VHSを測定することによって客観的に心臓の拡大の進行を判断することができるため、私は毎回測定するよう心がけております。さらにその後、心臓エコー検査にて心臓内腔の状態を観察することをお勧めしております。
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犬の甲状腺機能低下症
先日は院長と一緒に都内で開催された犬の甲状腺機能低下症の講習会に参加してまいりました。
【犬の甲状腺機能低下症】
甲状腺機能低下症は成犬において最も多い内分泌疾患です。犬の甲状腺機能低下症の多くは、絶対的な甲状腺ホルモンの不足または欠乏によりおこり、自己免疫性甲状腺炎および特発的(原因不明)な甲状腺機能低下症に分類されています。<発生率>
欧米における発生率は0.2~0.8%と報告されており、日本では0.1%前後と低値ではありますが、近年は増加傾向にあります。その理由として、犬の甲状腺機能低下症に対する認識が深まったこと、および甲状腺ホルモンを測定することが可能な検査機関が増加し、診断が比較的容易になったことがあります。また、犬の寿命が長くなってきていることも理由の1つであると考えられます。<症状>
下記のように、症状は多岐にわたります。
①代謝性(無気力・不活発・体重増加・肥満・寒さに弱いなど)
②皮膚被毛(内分泌性脱毛・被毛粗剛・色素沈着・落屑亢進・慢性再発性外耳道炎・皮膚易感染症・粘液水腫など)
③循環器系(徐脈など)
④生殖機能(不妊症・無発情など)
⑤その他(神経症状・粘液水腫性昏睡・巨大食道症・喉頭麻痺など)
「悲劇的顔貌」といって、悲しい顔をしているようにみえることがあります。<好発犬種>
ビーグル・ゴールデンレトリーバー・シェルティー・柴犬など<血液検査>
軽度の正球性正色素性貧血・高コレステロール血症などが認められることがある。<診断>
甲状腺ホルモンの測定<治療>
甲状腺製剤の投与ここ10年で犬の甲状腺機能低下症の発生率は5倍に増加しているそうです。確かに、現在、院長も私も各々甲状腺機能低下症の症例を治療しており、そんなに少ない病気ではないように思えます。
甲状腺機能低下症はシェルティーに多い病気であるといわれているので、今後ハリー君も気を付けなければならないなと思います。上記のような症状がありましたら、まずはご相談頂ければと思います。
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脾臓の血管肉腫
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心臓病の講習会に行ってきました(僧帽弁閉鎖不全症)
先日は都内で開催された心臓病の講習会に参加してまいりました。
わんちゃんに多くみられる病気である「僧帽弁閉鎖不全症」の診断・治療のガイドラインについてのお話でした。診断後、どのくらい病気が進んでいるかステージ分類を行い、それに基づいて薬を処方するという内容でした。初めて聞く内容もあり勉強になりました。
【ピョンピョン(ミニウサギ)・去勢雄・10歳】
10歳のおじいさんウサギですが、動きはとても若々しいです。
ウサギは年をとってもみためはさほど老けないな~と思います。うらやましいです。
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腸鉗子
先週は東京都内で開催されているハイパージョイントセミナーの「腸の手術」についての講義に参加してまいりました。
セミナーの途中で「腸鉗子」という器具が紹介されました。腸鉗子とは腸を切除する際に消化管内容物が外にもれないようにおさえる器具になります。
【腸鉗子】
腸を切除する際は2本の腸鉗子で腸をはさんでから行います。当院にも腸鉗子はありましたが、さらに良さそうだったので購入しました。
1時間指をはさみ続けても痛くない腸鉗子がよいそうで、腸をやさしくとめることができます。指をはさんでもあまり痛くありません。
手術器具は高価なものが多いですが、良い買い物ができました。
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先天性心疾患
9月29日(木)は以前、告知しましたように、診察を午後5時半までに短縮して日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの「先天性心疾患」についての講義に参加してまいりました。
【わんちゃんの代表的な先天性心疾患】
①動脈管開存症(PDA)
わんちゃんで最も多発する心疾患です。出生後に動脈管の閉鎖が起こらず、下行大動脈と主肺動脈の間に血液の短絡を生じます。病態は初期・中期・末期にわけられ、初期には症状がみられませんが、最終的に両心不全に移行します。
②大動脈弁狭窄症(AS)
一般的に大型犬にみられる先天性心疾患です。三大徴候は低血圧・失神・突然死であるといわれています。
③肺動脈弁狭窄症(PS)
動脈管開存症に次いで犬に多発する先天性心疾患で、頻呼吸など肺炎に類似した症状が認められるともいわれています。
上記の先天性心疾患は初期のうちは症状がほとんど認められないため、ワクチンなどで病院に来院された時にたまたまみつかることが多いです。特に動脈管開存症においては早期に発見出来れば手術適応になりますが、末期では手術不適応となります。心臓病を早期に発見できるように、診察時は聴診するよう心がけております。
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鎮痛剤
先週は都内で開催された「疼痛管理」についての講義に参加してまいりました。
本日は鎮痛剤の1つである非ステロイド性消炎鎮痛剤についてお話しいたします。
【非ステロイド性消炎鎮痛剤】
非ステロイド性消炎鎮痛剤はNSAIDs(エヌセイド)と呼ばれ、ステロイドではない抗炎症剤で、鎮痛・消炎・解熱作用があります。
<特徴>
術後の痛みや外傷のような急性の痛みと、関節炎のような慢性の痛みのいずれにも使用でき、ある程度作用時間が長いため1日1回の投与で鎮痛効果が得られます。また単独でコントロールできない痛みに対しても、他の鎮痛剤と併用することにより相乗的に作用し、痛みを抑えることができます。NSAIDsは様々な痛みに対して有効かつ手軽に使うことができる鎮痛剤になります。
剤型は注射薬と経口薬の2種類があり、特に経口薬の種類は豊富でチュアブルや液剤タイプがあります。
<副作用・禁忌>
まれに消化器症状(食欲不振・嘔吐・下痢・胃潰瘍など)がみられるため、空腹時の投与を避け食事とともにまたは食後に与えるようにします。
【当院で使用している非ステロイド性消炎鎮痛剤】
他にもたくさんの種類の薬があります。
私は12歳の時からしばしば偏頭痛があり、非ステロイド性消炎鎮痛剤には大変お世話になっています。頭が痛いと何もする気がなくなり夜も眠れなくなりますが、鎮痛剤を内服することによって痛みがとれ楽になります。
ここ数年間で動物用の非ステロイド性消炎鎮痛剤が新たに販売されており、動物医療においても鎮痛剤は重要視されてきているのだなと感じています。
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骨のX線検査
先日は東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズ の「骨・関節のX線検査」についての講義に参加してまいりました。
X線写真は以下の5種類の物質の濃淡の差によって読影します。
①が一番白くみえ、⑤にいくにつれ黒くうつります。
①金属
②骨または鉱質
③液体
④脂肪
⑤ガス(空気)
【わんちゃんの胸部X線】
①金属(マイクロチップと首輪の金属)が一番白くうつっています。
②骨→③液体(心臓)→⑤空気(肺)の順に黒くうつります。
【太ったねこちゃんの腹部X線検査】
太ったねこちゃんでは肝臓の下に④脂肪がよくみえます。
今回の講義でも知らないことが多々あり、とても勉強になりました。
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リンパ形質細胞性鼻炎
先週はオンラインセミナーでミニチュア・ダックスフンドに多い病気である「リンパ形質細胞性鼻炎」についての講義をうけました。
【リンパ形質細胞性鼻炎】
<病因>
吸引性の刺激物質・アレルゲン・免疫介在性などが疑われていますが、明確な原因は不明。
<好発>
若齢から中年齢の小型動物。猫よりも犬が多い。ウィペットやダックスフンドに多い。
<臨床症状>
くしゃみ・逆くしゃみ・鼻をならす
透明な漿液性または粘液性の鼻汁(主に両側性)
二次感染が起こると膿瘍粘液性
ひどい鼻出血はみられないが、鼻汁が血様になることはある
過度の後鼻漏があると誤嚥して咳や肺炎をおこすことがある
<診断>
CT・MRI検査にて他疾患の除外
確定診断は内視鏡検査にて鼻腔粘膜の生検
<治療>
内科療法(ステロイド・免疫抑制剤・抗生物質・ネブライザーなど)
今回講義をされた先生が経験している症例のうち99%がロングヘアーのミニチュア・ダックスフンドだそうです。特に7歳以上のロングヘアーのミニチュアダックスフンドの子でなかなか鼻汁がとまらない場合はこの病気である可能性も考えられます。まずは他疾患の除外が必要になりますのでお早めにご来院ください。
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皮膚糸状菌症(カビ)
先日は東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズ の「皮膚糸状菌症」についての講義に参加してまいりました。
【皮膚糸状菌症】
<原因>
犬・猫で皮膚糸状菌症の原因となる病原体は、主に以下の3つの菌種になります。
①Microsporum canis
犬で70%・猫で90%の原因菌。ヒトにも感染することが多いです。
②Microsporum gypseum
犬で20%の原因菌。土壌生息菌のため、口・肢端などに好発します。
③Trichophyton mentagrophytes
<症状>
多様な病変を示します。
好発部位は顔面・耳介・前肢・頚部・背側・尾・後肢など幅広いです。
紅斑・丘疹・膿疱・脱毛はみられますが、痒みは少ないか全くありません。
<診断・検査>
①ウッドライト試験:M.canisの50%が陽性になります。
②被毛・角質の直接鏡検
③培養
④DTM培地
毛を抜いて培地に置きます。糸状菌に感染していた場合、黄色い培地が赤色に変わり、白綿毛状のコロニーがでてきます。
<治療>
①患者への治療
(1) 抗真菌剤(ケトコナゾール・イトラコナゾールなど)の投与
(2) 毛刈り(特に長毛種)
(3) 外用療法(マラセブシャンプーなど)
②同居動物・人間の治療
ヒトにもうつることがあるため、注意が必要です。
③環境の改善
動物の寝具の廃棄・消毒
【実際の症例】
子猫ちゃんです。
両耳が脱毛しているとの主訴で来院されました。
診察台の上では皮膚が痒いのか、ずっと掻いたりなめたりしていました。
毛を培養したところ、培地が赤くなり白綿毛状のコロニーがはえてきました。
顕微鏡で検査したところ大分生子がみられたため、皮膚糸状菌症と診断し治療を開始いたしました。
<治療後>
だいぶ毛が生えてきました。
皮膚糸状菌症は典型的な皮膚症状がないため、見逃されがちです。皮膚炎がみられた場合、一度は除外しておくべきだと思われます。
生後半年がたちました。
大きくなりました。小顔で、顔がシャープできりっとしてます。男らしいです。
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学会発表 in 相模原 (2011年がん学会)
7月9日(土)・10日(日)はお休みを頂き、母校の麻布大学で開催された「第5回日本獣医がん学会」に参加してまいりました。がん学会は年に2回、東京と大阪で開催されますが、東京の学会には卒業してから毎年かかさず参加しています。
今回のシンポジウムのテーマは「肺腫瘍」でした。同級生2人がシンポジウムで発表し、アドバイザーをしていました。何百人もの聴講者の前で自分の意見をはっきり言っていて、2人ともすごいな~と思いました。
1日目に私も発表してきました。「上顎下顎に発生した悪性黒色腫に対し外科療法・放射線療法・化学療法を行った犬の1例」と、今回も長い題名をつけてしまいました。聴講者が少ないせいか、あまり緊張しなくてよかったです。
今回は春から少しずつ発表の準備をしていました。発表することによって、再度カルテを見直したり、論文を読んだりしてこの病気に対する知識が増えました。
機会があったら、また学会発表したいです。
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ヘルニア
6月23日は診察が終わってから東京農工大学のセミナーに参加してまいりました。
今回は「ヘルニア」についての講義でした。
【ヘルニアとは?】
臓器やその一部分が体腔壁の欠損を介して突出することをいいます。
できる場所によって、鼠径ヘルニア、臍ヘルニア、腹壁ヘルニア、陰嚢ヘルニア、横隔膜ヘルニア、会陰ヘルニアなど様々な名前で呼ばれています。
わんちゃんは、特に鼠径ヘルニアと臍ヘルニアが多いです。
【臍ヘルニア(=でべそ)】
臍から腹腔内の臓器の一部(脂肪や内臓)が外へ飛び出してしまっている状態を「臍ヘルニア」といいます。臍ヘルニアは生後6ヵ月までに自然となくなってしまうこともありますが、なくならない場合は避妊手術などの時に一緒に手術することをお勧めしております。
【実家のゴンちゃん】
もうすぐ14歳になりますが、すごく元気です。
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オンラインセミナー(心臓病・腎臓病の勉強会)
この前の日曜日は、当院で院長とオンラインセミナーを聴講しました。
入院患者がいたり、忙しい時にはVMNという獣医のサイトなどで勉強しています。セミナーや手術の動画をネットで配信しているすごく便利なサイトです。
オンラインセミナーは会場まで行く必要がなく、自宅や病院でのんびり受講できますが、勉強会のような緊張感が全くありません。
しかし、自分のペースで勉強することができ、眠くなってしまった時には声をかけあったり、お菓子を食べながら聴くことができるので、なかなかよいです。便利な世の中になったな~と思います。
ちなみにオンラインセミナーの時は毎回ポテトチップスのり塩味を食べています。今回もいけないと思いつつ、1人1袋食べてしまいました。
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聴診
5月26日(木)は以前、告知しましたように、診察を午後6時までに短縮して院長と二人で日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズの「聴診」についての講義に参加してまいりました。
【聴診】
私たちは診察時必ずといっていいほど聴診器で聴診しますが、主に心音と呼吸音を聴いています。
心音は特に①心拍数②リズム(不整脈の有無)③雑音の有無に注意して聴診します。
呼吸音は特に呼吸数とラッセル音(肺炎や肺水腫など呼吸器疾患の時にでる音)に注意して聴診します。
当院にある聴診器をいろいろ集めてみましたのでご紹介致します。
【リットマンクラシックⅡ S.E.(一般診療用聴診器)】
最も一般的な聴診器で、私が学生の時に購入しました。
学生や新人獣医師はまずこの聴診器を購入する人が多いです。
「リットマン」とは獣医の中で最も人気がある海外メーカーの名前になります。
チューブには様々な色があります。
【リットマンカーディオロジーS.T.C.】
こちらは心臓病診療に特化した聴診器です。
【ステレオ・フォネット】
国産のステレオ聴診器になります。私が勤務医3年目の時に購入しました。当初、聴診に自信がなく悩んでいたところ、この聴診器を勧められました。驚くほど心雑音や呼吸音が大きく立体的に聴こえる素晴らしい聴診器です。
チェストピース(動物の体にあてる部分)が2つにわかれていることによって、音をステレオで聴取でき、左右の耳に別々に聞こえるのです。
今回、講演した先生の大学病院に、心雑音を主訴に紹介された症例の8割は心雑音がないそうです。すなわち、心雑音がないにも関わらず、心雑音があると誤診してしまう獣医が非常に多いそうです。このような誤診をしないように、日々聴診を鍛えなければならないなと思いました。
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感染性下痢におけるPCR検査(遺伝子検査)
本日は東京都内で開催されている日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズ の「消化器病」についての講義に参加してまいりました。
本日は感染性下痢におけるPCR検査(遺伝子検査)についてご説明致します。
【感染性下痢におけるPCR検査(遺伝子検査)】
下痢の原因は、感染性(細菌・原虫・寄生虫・ウィルスなど)・食事性・炎症性腸疾患・腫瘍性・膵外分泌不全・ストレスなど多岐にわたります。
なかでも感染性下痢はよくみられますが、今まで迅速かつ正確性が高くお手頃な料金で利用できる検査はありませんでした。
IDEXX RealPCRの下痢パネルはリアルタイムPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)(遺伝子検査)を利用しており、ひとつの検体から犬で7種類、猫では8種類のもっともよく見られる病原体を検出することができます。ウイルス・細菌・原虫など異なる種類の病原体を一度に検査できることも大きなメリットです。
<以下の症状がでている子にお勧めします>
①頻回の水様便が認められる
②下痢・嘔吐
③便に血液や粘液,未消化のフードが混ざっている
犬下痢パネルを実施した検体では、7種類のうち1つ以上の病原体が陽性だったものは62%,猫下痢パネルを実施した検体では、8種類のうち1つ以上の病原体が陽性だったものは63%でした。
以下の表は、IDEXX RealPCRにおける発生頻度を示したものです。 (IDEXX Laboratories Inc.で8週間の間に受けつけた検体で、それぞれの病原体について発生頻度を算出)
<犬下痢パネル>
1. C. perfringens Enterotoxin A(クロストリジウム・エンテロトキシン) 44.7%
2. 犬腸管コロナウイルス 14.4%
3. Giardia sp.(ジアルジア) 9.1%
4. Cryptosporidium sp.(クリプトスポリジウム) 8.7%
5. 犬パルボウイルス 26.3%
6. 犬ジステンパーウイルス 2.9%
7. Salmonella sp.(サルモネラ) 0.5%
<猫下痢パネル>
1. 猫コロナウイルス 46.2%
2. C. perfringens Enterotoxin A(クロストリジウム・エンテロトキシン) 31.6%
3. Tritrichomonas foetus(トリコモナス) 12.0%
4. 猫汎白血球減少症ウイルス 6.0%
5. Cryptosporidium sp.(クリプトスポリジウム) 5.1%
6. Giardia sp.(ジアルジア) 4.3%
7. Toxoplasma gondii (トキソプラズマ) 1.7%
8. Salmonella sp.(サルモネラ) 0.5%
この検査がでる前までは、各々の感染症を別々に検査しなければならなかったため、全部調べるとなると相当手間と時間がかかりました。
感染性下痢の原因をまとめて・正確に・比較的安価に調べることができ、便利になったなと思います。

































































































