こんにちは、看護師の志村です。
しばらく更新出来ていない間に今年も残り10日ほどになってしまいましたね(>_<)
さて、今回はハリーくんに最近ある変化があったのでハリーくんのファンでいてくださる飼い主様のためにもご報告させていただきます。
以前に書かせていただいた通り夏ごろから元々なっていた白内障が急速に進行してしまい、10月頃には15センチ以内の距離のものでないと全く見えなくなってしまいました。
いつも目が合うとすぐ嬉しそうに寄って来てくれていたハリーくんですが、見えないせいか一か所にたたずんで下ばかり向いている性格になってしまいました(;_;)
白内障になった時はお年寄りだしなとスタッフみんな様子をみていたのですがあまりにも性格が暗くなってしまったので話し合い、前向きに白内障の手術を考えることにしました。
手術は当院ではなく、眼科の先生にお願いすることになりました。
多くの方がご存知かと思いますが、白内障は角膜の奥にある水晶体(カメラでいうレンズの役割)が白く濁ってしまいまるで、もやがかかったかのように物が見えづらくなってしまう病気になります。
なら、水晶体の白い部分を取り除けばまた見えるようになるとお考えの方もいらっしゃるかと思います。
決して間違いではないのですが、水晶体の白い部分を取り除けば全ての子が見えるようになるという訳ではありません。
手術を行う上で重要なのが網膜が正常に機能しているかになります。
網膜とはカメラで例えるとフィルムにあたり、明るさや色、形を感じ取り脳に送るという重要な役割を担っているのです。
そのため白内障の手術を行う前に網膜電図という検査を行い、その検査で問題なければ手術適用になります。
ハリーくんはその検査で問題無かったため手術をして頂くことになりました!!
12月10日に手術を行い、12月13日に無事に退院しました(^○^)
帰ってきた日はわたしたちも、もちろん嬉しかったですが、久しぶりに見えるようになったハリーくんが一番はしゃいでいました(笑)
*手術前
お目目も真っ白ですし、カメラを向けても見えないので全く違う方向を見ています。
*手術後
真っ黒のお目目に戻りました\(^o^)/
少し上を向いているのはわたしがフードを持っているからです(笑)
見えづらくなってからはしゃがんでも寄って来れなかったのですが、今では以前と同じように目が合うとすかさず来てくれるようになりました(/_;)
白内障の手術後はブドウ膜炎になってしまうのを予防するためハリーくんは抗生剤、消炎剤(ステロイド入りと非ステロイド)、角膜保護剤の目薬を時間を決めて1日4回、点眼しています。
(ブドウ膜炎とは…ブドウ膜という眼球の中の血液が通う部分をいい、
その部分が炎症を起こした状態のこと。)
それと合わせて抗生剤、消炎剤、ステロイド、胃酸分泌抑制剤の4種類を飲み薬で与えています。
(元々、胆のうのお薬やサプリメントを複数与えていたので中々大変(^_^;))
この様に術後管理は大変ですが、また見えるようになりいつもの明るくて無邪気なハリーくんに戻ってくれたのことが何よりとても嬉しいのでスタッフみんなで頑張りたいと思います!!!
見えるようになったことでまた時々、診察室に入ってきてしまうことがあるかもしれませんがお許しください(._.)(頭をなでるととても喜びます(笑))
長くなってしまいましたが最後まで読んで頂きありがとうございました♪
来年もよろしくお願いいたします。
※11月より配布しておりました来年のカレンダーのわんちゃん用は終了致しました。
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