外科 記事一覧
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血管シーリングシステム「TESS」を導入し、縫合糸をできるだけ使わない手術が可能になりました
「血管シーリングシステム」とは、組織同士をくっつけることで縫合糸を使わずに安全に止血できる手術機器です。
この機器には、下記のメリットがあります。
①体内に縫合糸をなるべく残さずに手術ができるため、「縫合糸反応性肉芽腫」という病気を予防できる
②安全に止血ができる
③手術時間の短縮ができ、麻酔リスクを減らすことができる【縫合糸反応性肉芽腫について】
一般的な去勢・避妊手術・腫瘍摘出術などの手術では精巣・卵巣・子宮・腫瘍周囲の血管を縫合糸で結紮するため、縫合糸は体内に残ってしまいます。しかし、近年、体内に残った縫合糸が引き起こす「縫合糸反応性肉芽腫」という病気が多数報告されています。
「縫合糸反応性肉芽腫」とは、手術時に使った縫合糸に対して体が過剰な異物反応を起こし、術後数ヶ月から数年後に手術部位やその他の部位で炎症をおこし、大きく腫れて穴があいたり、皮膚やお腹の中にしこり(肉芽腫)が生じる病気です。
もしこのような病気になってしまった場合、再手術で縫合糸やしこり(肉芽腫)を摘出したり、ステロイドや免疫抑制剤による治療が必要となり、場合によっては生涯の投薬が必要になります。
特にミニチュア・ダックスフントでの報告が多いですが、チワワ、トイ・プードル、マルチーズ、シーズー、ヨーキー、ゴールデン・レトリバーなどでも報告されており、どんな犬種にも起きる可能性があります。
当院では血管シーリングシステム「TESS」にて去勢・避妊手術・腫瘍摘出術などの手術を行うため、縫合糸縫合糸肉芽腫をできる限り予防することができます。
去勢・避妊手術・腫瘍摘出などの手術をご希望の方は、ぜひご相談頂ければと思います。
2016年03月14日(月) 投稿者 hagiwara | 外科, 機器紹介, 立川市マミー動物病院・設備
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海外の外科研修に参加してまいりました
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外科研修に参加してまいりました。
明けましておめでとうございます。
先月に1週間程お休みをいただきラスベガスのオクエンドセンターにて
外科研修に参加してまいりました。今までの知識の復習にもなり、また新たな知見も学ぶ事が
出来て大変勉強になりました。これらの事を日々の診療に
生かせればと思います。 -
脾臓摘出術
先月はハイパージョイントセミナーの脾臓摘出術についてのセミナーに行ってきました。
<脾臓摘出術>
脾臓とは左上腹部に存在する臓器です。重度の脾腫、腫瘍、膿瘍、損傷、うっ血、脾臓捻転などで脾臓摘出術が適応となります。
今回のセミナーでは脾臓摘出術時に注意しなければならない点について詳しく聴くことができてよかったです。
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腎臓摘出術
先日はハイパージョイントセミナーの腎臓摘出術についてのセミナーに行ってきました。
【腎臓摘出術】
腎臓摘出術の適応疾患は腎腫瘍、重度の外傷、回復不能の疾患、水腎症、腎嚢胞などになります。
このセミナーは毎回手術の動画をみながら講義を受けることができるため非常に勉強になります。
【ブラッシングされているハリー君】
最近石黒さんが毎日入念にブラッシングしてくれるので、毛がサラサラです。
ハリー君もすごく嬉しそうです。
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下顎歯肉に発生した悪性エナメル上皮腫(下顎骨部分切除術)
6歳齢のラブラドール・レトリーバーの女の子が、10日前に気づいた左下顎のしこりを主訴に来院されました。
しこりは左下顎第2切歯~犬歯の歯肉にみられました。
周囲の歯はぐらついており、歯列異常が認められました。
わんちゃんの口腔内腫瘍は一般的に良性は約40%、悪性は約60%であるといわれています。
腫瘍の種類によって治療方法が異なるため、まずはしこりの一部を採材し、病理組織検査を行ったところ「悪性エナメル上皮腫」と診断されました。
「悪性エナメル上皮腫」はわんちゃんにまれにみられる悪性腫瘍で、以前ご紹介した口腔メラノーマに比べ遠隔転移性が低く、腫瘍が完全に切除できれば根治できる可能性もあります。しかし悪性腫瘍であるため、下顎骨を含めて切除しないとすぐに再発してしまう可能性が高いです。各治療法のメリット・デメリットを飼い主様にお話しし、ご相談の結果、腫瘍とともに下顎骨を切除することになりました(下顎骨部分切除術)。
【摘出した下顎骨】
病理組織検査に提出したところ、腫瘍は完全に切除できていると診断されました。
現在、術後1年3ヵ月が経過しておりますが、再発・転移は認められず、根治する可能性も十分考えられます。
口腔内腫瘍は早期発見・早期治療ができれば根治する可能性があります。しかし口腔内腫瘍は発見が遅れがちで、腫瘍が大きくなり奥方向や舌根部にまで浸潤してしまっている場合には、根治できる腫瘍も根治できなくなってしまいます。今回は、前方にできた腫瘍のため発見しやすかったのと、飼い主様が口腔内を定期的に観察して下さっていたのでこのような良い結果になったのだと思います。
口腔内にしこりがみられた場合にはお早めにご来院頂ければと思います。
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腸鉗子
先週は東京都内で開催されているハイパージョイントセミナーの「腸の手術」についての講義に参加してまいりました。
セミナーの途中で「腸鉗子」という器具が紹介されました。腸鉗子とは腸を切除する際に消化管内容物が外にもれないようにおさえる器具になります。
【腸鉗子】
腸を切除する際は2本の腸鉗子で腸をはさんでから行います。当院にも腸鉗子はありましたが、さらに良さそうだったので購入しました。
1時間指をはさみ続けても痛くない腸鉗子がよいそうで、腸をやさしくとめることができます。指をはさんでもあまり痛くありません。
手術器具は高価なものが多いですが、良い買い物ができました。
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ヘルニア
6月23日は診察が終わってから東京農工大学のセミナーに参加してまいりました。
今回は「ヘルニア」についての講義でした。
【ヘルニアとは?】
臓器やその一部分が体腔壁の欠損を介して突出することをいいます。
できる場所によって、鼠径ヘルニア、臍ヘルニア、腹壁ヘルニア、陰嚢ヘルニア、横隔膜ヘルニア、会陰ヘルニアなど様々な名前で呼ばれています。
わんちゃんは、特に鼠径ヘルニアと臍ヘルニアが多いです。
【臍ヘルニア(=でべそ)】
臍から腹腔内の臓器の一部(脂肪や内臓)が外へ飛び出してしまっている状態を「臍ヘルニア」といいます。臍ヘルニアは生後6ヵ月までに自然となくなってしまうこともありますが、なくならない場合は避妊手術などの時に一緒に手術することをお勧めしております。
【実家のゴンちゃん】
もうすぐ14歳になりますが、すごく元気です。
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猫のエーラス・ダンロス症候群(皮膚無力症)
11ヵ月齢のチンチラの女の子が、肩部の皮膚の毛を噛んでひっぱってしまい皮膚がめくれてしまったとの主訴で来院されました。2ヵ月前と3ヵ月前にも同じようなことがあったとのことです。
こちらが患部になります。広範囲に傷がみられ、皮膚がめくれてしまっています。
お家に仲の悪い同居猫がいたり、お外で飼育されている猫ちゃんではケンカなどによって膿が貯留した後破裂しこのような病変がみられることがありますが、この子は室内で単頭飼育です。また膿が貯留していた様子もなかったとのことです。ここ以外の場所には皮膚病変は見当たりません。なお寄生虫・真菌検査は陰性です。
前回までは消毒で治ったそうですが、今回は病変部が広範囲で内科治療では治癒が難しいと思われます。飼い主様とご相談し、全身麻酔をかけて手術を行うことにしました。
バリカンで周囲の毛をかったところ皮膚が容易に傷つき、非常にもろく、異様に皮膚が伸びることがわかりました。皮膚はめくれて、傷口は直径8cm大にも及んでおり、皮下脂肪と筋肉は感染をおこしています。
ここで「エーラス・ダンロス症候群」という病気を疑い、めくれた皮膚を切除し病理組織検査に提出しました。
感染はより広範囲に及んでいることがわかりました。
この子の皮膚は前述したように驚くほどよく伸びます。飼い主様もこの事には以前からお気づきになられていたそうです。
皮膚の病理組織検査によって「エーラス・ダンロス症候群(皮膚無力症)」と診断されました。【エーラス・ダンロス症候群(皮膚無力症)とは】
コラーゲンの合成または線維形成の異常によって皮膚の異常な伸展性と脆弱性を示すのが特徴的な遺伝性の病気です。簡単にいうと、皮膚がよく伸び、もろくて容易にさけてしまう病気です。犬・猫では非常にまれであるといわれています。
臨床徴候・皮膚伸展指数の測定・病理組織検査結果に基づき診断します。
特異的な治療はありません。屋内飼育し、他の動物から隔離することにより、外傷を避けるようにします。動物の扱いや保定は皮膚を傷つけないように細心の注意を払います。
この子は皮膚がさけたのは今回で3回目だったのですが、今までなぜ簡単に皮膚がさけてしまったのかわからなかったそうです。今回の診察によってこの子はエーラス・ダンロス症候群で皮膚がうすくてもろいため、自分で少し毛をひっぱっただけで容易に皮膚がさけてしまったことが判明しました。エーラス・ダンロス症候群は決して治る病気ではありませんが、今回診断がついたことによって、より皮膚を扱う際には注意が必要であることがわかりました。
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柴犬の上顎下顎に発生した口腔メラノーマ(悪性黒色腫)
11歳齢の柴犬の男の子が、1ヵ月前に気づいた左上顎のしこりが急速に大きくなっているとのことで来院されました。
しこりは左上顎歯肉に存在し、表面は自潰、出血しています。
わんちゃんの口腔内腫瘍は一般的に良性は約40%、悪性は約60%であるといわれています。
この子の場合もしこりが良性か悪性か、悪性であったらどんな腫瘍なのかを診断するために、まずはしこりの一部を採材し、病理組織検査を行ったところ「非上皮性悪性腫瘍(メラノーマ疑い)」と診断されました。非常に悪性度が強い腫瘍であるため、下の骨まで一緒に切除しないとすぐに再発してしまいます。そのため腫瘍とともに上顎骨を切除しました(上顎骨部分切除術)。
術後の病理組織検査では「メラノーマ(悪性黒色腫)」と診断されました。メラノーマはわんちゃんの口腔内悪性腫瘍の中でも最も悪性度が高く、周囲組織や骨への浸潤性が非常に強く、転移性の高い悪性腫瘍です。
術後、再発・転移を抑えるため、抗癌剤を開始しました。こちらも病理組織検査を行ったところ、上顎のしこりと同様、メラノーマでした。メラノーマは通常1箇所に発生する腫瘍であり、別の場所にできてしまうことはまれです。こちらも腫瘍とともに下顎骨を切除しました。(下顎骨部分切除術)
「上顎も下顎も摘出してしまって、ご飯を食べることはできるのだろうか?」と疑問に持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、ほとんどのわんちゃん、ねこちゃんでは顎がなくても上手にごはんを食べ、水を飲むことができるようになります。
その後、再発・転移ともになく、順調だったのですが、上顎骨部分切除術から3ヵ月半後に再発してしまいました。私の出身校で腫瘍の研修先でもあった麻布大学附属動物病院にご紹介し、CT撮影をしてもらいました。
CT撮影後、放射線療法を行いました。わんちゃんの場合、CT撮影、放射線療法ともに全身麻酔下で行います。
メラノーマは放射線療法への反応が良い腫瘍の1つです。現在、放射線療法後1ヵ月たちますが、腫瘍は縮小しています。
口腔メラノーマは無治療での中央生存期間が約2ヵ月といわれており、予後が非常に悪い悪性腫瘍ですが、この子は治療を開始してから半年が経過しています。オーナー様が非常に献身的で、この子も治療によく耐えてがんばっているので、このような良い結果に結びついているのだと思います。
口腔内にできた腫瘍は早期発見・早期治療ができれば根治できる腫瘍もありますが、発見が遅れがちです。気づいた時には手術もできないくらい大きくなってしまっているケースも少なくありません。定期的に口の中を観察し、しこりがないか確認してあげることが大切です。少しでも異常がみられた場合はお早めにご相談ください。
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回盲結腸部に発生した猫の小腸腺癌
猫 メス 11歳齢
主訴:半年前から2日に1回~1日2回位吐いている。体重減少。腹部触診にて右上腹部にマス(しこり)を触知しました。精査のため一通りの検査を行ったところ、超音波検査にて右上腹部の腸壁が8.2mmと肥厚していることがわかりました。(正常な回腸の壁は3mm以下です)
その後、マス(しこり)の場所をより詳細に調べるために、バリウム造影検査を行いました。食べ物は口→食道→胃→小腸(十二指腸→空腸→回腸)→大腸(盲腸→結腸→直腸)→肛門を通過し、便になります。この子の場合は小腸(回腸)末端までバリウムはスムーズに通過していくのですが、小腸(回腸)末端~大腸にかけての通過性が悪いため、マス(しこり)はその近辺にある可能性が示唆されました。
飼い主さんと相談し、後日試験開腹を行うことになりました。マス(しこり)は回腸末端に存在しました。回盲結腸部を切除し、腸を縫い合わせ、閉腹しました。
摘出した腸(回腸末端~盲腸~結腸)です
腸をあけると、回腸末端にはビニル袋などの異物がたくさん詰まっていました。
それらを取り除くと回腸粘膜にマス(しこり)があるのがわかりました。病理組織検査で「小腸腺癌」と診断されました。
回腸末端に癌ができたことによって通過しにくくなり、癌ができた前方の回腸に異物が詰まりやすくなり、不完全閉塞をおこし、連日のように吐いていたのだろうと思われます。
術後2週間経過し全抜糸しました。術後嘔吐は一度もみられず、体重も増えてきています。非常に順調です。
わんちゃん・ねこちゃん共に「高齢になってからよく吐くようになった」と相談をうけることがあります。そのような場合、まずは腎不全・肝不全・甲状腺機能亢進症など血液検査でわかる病気を除外して、レントゲン検査・超音波検査などによって腹腔内を精査します。「毛玉を吐いているのだから大丈夫だろう」と思い、来院が遅れて気づいた時には手遅れになってしまうケースがあります。お腹の中のしこりは外からみえないため発見が遅れがちです。吐いたり体重が減るには何か原因があるはずです。このような症状がみられましたらお早めにご相談ください。【小腸腺癌とは】
小腸にできた悪性腫瘍です。シャム猫に多く、ほとんどは回腸に発生するといわれています。食欲不振・嘔吐・体重減少・下痢・メレナ・しぶりなどの症状がみられます。転移(腸間膜リンパ節・肝臓・肺転移など)が高率にみられますが、手術で通過障害がある部分を切除することによって長期生存が得られることがあるといわれています。 -
試験開腹
本日は昼から東京都内で開催された試験開腹についての講義に参加してまいりました。試験開腹とは診断や治療を目的に行う開腹手術です。
【試験開腹の手順】
術前に出来る限り多くの情報を集めて手術の計画をたてるよう努めなければならないため、視診・触診・血液検査(CBC+生化学検査)・超音波検査・レントゲン検査・造影レントゲン検査・尿検査・便検査などの一通りの術前検査をおこないます。しこりがあった場合、その大きさ・位置・形・(可能ならしこりの種類)などを把握します。また同時に転移所見がないか、切除不能な所見はないか、手術に耐えられる体力があるかどうかを把握します。腹腔内臓器には胃・小腸(十二指腸・空腸・回腸)・大腸(盲腸・結腸・直腸)・肝臓・胆嚢・膵臓・副腎・腎臓・膀胱・卵巣/子宮(メス)などがあり、試験開腹によってこれら全ての臓器を確認します。臓器を視診や触診によって詳細に観察し、得られた所見に基づいて手術又は診断目的の生検をおこないます。
術前検査で大体病変がどこにあるか、どんな術式になるか予想はできますが、おなかの中は開腹してからではないと目視はできないため、絶対にそこだけに病変があると断言するのは危険です。予想していた場所とは異なる場所に病変があったり、病変が2箇所以上あることも考えられるからです。よって「病変が腸でこんな病変だったらこの術式。」「病変が肝臓だったら・・・」「病変が脾臓だったら・・・」とあらゆる腹腔内臓器に病変があっても対応ができるようイメージしておかなければいけません。
今回の講義は腹腔内臓器の正常像、手術の写真などたくさんみることができて勉強になりました。当院でもつい先日試験開腹をした症例がいたため、講義終了後に講義内容に関しての質問と症例の相談をさせて頂いたところ、詳しく答えてくださり大変ためになりました。
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鼠径ヘルニア
症例・・・M・ダックスフンド メス 3歳齢
主訴・・・2ヵ月前に発情出血があり、その頃から足の付け根が腫れている。
現症・・・左右共に鼠径部が腫大し、左は6.5cm大、右は2.5cm大。両側とも環納性。両側環納性鼠径ヘルニアと診断。飼い主さんと相談し、整復手術をすることにしました。
左右共に鼠径部の皮下には腹腔内の脂肪がでてきており、左鼠径部からは子宮もでていました。卵巣・子宮摘出術を行い、鼠径部にでている脂肪を腹腔内に戻し、ヘルニア孔を閉鎖しました。
2週間後、無事抜糸しました。【鼠径ヘルニアとは】
鼠径ヘルニアとは鼠径管から腹腔内臓器(大網、脂肪、子宮、小腸、大腸、膀胱、脾臓など)が突出し、鼠径部に膨隆部を形成している状態です。両側性に発生することもあります。雄より雌での発生が多く、特に不妊手術をしていない中年の雌犬に多いといわれています。雌犬では妊娠中の腹圧上昇や発情中に突然発症することがあります。ダックスフンド、ゴールデン・レトリーバー、ペキニーズ、ウェスティー、コッカースパニエルなどに多いといわれています。
鼠径ヘルニアは大きく分けて2種類にわけられます。外からヘルニア内容物をおすと腹腔内に戻すことができるヘルニアを環納性ヘルニア、戻すことができないヘルニアを非環納性ヘルニアと呼びます。環納性ヘルニアであれば緊急手術の即時適応ではありませんが、非環納性ヘルニアではヘルニア内容の循環障害によって嵌頓が生じる危険性があり、早急に手術を実施する必要があります。例えば、ヘルニア内容物が腸管で嵌頓している場合は腸閉塞になってしまうことがありますし、前立腺や膀胱であった場合には排尿困難を引き起こすことがあります。ヘルニアの内容の種類と嵌頓の有無が手術の緊急性や予後を左右する重要な要因となります。
治療は手術によってヘルニア内容を腹腔内に戻し、再発しないように鼠径輪を閉鎖します。