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CRP(炎症マーカー)が院内で測定できるようになりました

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  1. CRP(炎症マーカー)が院内で測定できるようになりました

    昨日は午後の診療を17時半までにさせて頂いて六本木で開催されたCRP(炎症マーカー)のセミナーに行ってきました。皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。本日はCRPについてお話し致します。
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    CRPC反応性蛋白)(炎症マーカー)】
    CRPとは体内に炎症・感染・組織障害などのストレスが加わった際に上昇する蛋白になります。CRPは犬の血液で測定することができますが、猫では使用できません。

    CRPを測定することにより炎症の有無・程度を知ることができ、診断の補助となることもあります。
    また、経時的変化をとらえることで、治療反応性や病態悪化を知ることができます。
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    CRPの変化や他のマーカーとの組み合わせによって予後をある程度予測することもできます。
    よって日々の臨床検査でCRP測定を行う意義は極めて大きいです。
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    様々な疾患で増加しますが、特に感染性・免疫介在性・腫瘍性疾患での上昇が顕著です。循環器・神経・内分泌疾患ではあまり上昇しません。
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    CRPの捉え方】
    正常:0.7以下
    軽度:0.73
    中等度:37
    重度:7以上
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    当院にも今CRPを定期的にモニターしている患者さんがいますが、今まで院内で検査ができず外注検査にだしていため結果がでるまで数日かかっていました。最近、院内の機械でCRPを測定できるようになったためその場で結果をお伝えすることができ、非常に便利になりました。

    2013年01月25日(金) 投稿者 hagiwara | 免疫疾患, 勉強会, 感染症科