hagiwara の記事一覧
-
猫の腹部超音波セミナー&実習に参加してまいりました
先日はアメリカの放射線専門医である宮林先生が開催された猫の腹部超音波セミナー&実習に参加してまいりました。
1日目は3時間半かけて猫の肝臓、腎臓、膀胱、胃腸、膵臓、副腎などの超音波診断についてセミナーを聴講しました。
2日目は実際にねこちゃんのお腹に超音波をあてました。
わんちゃんもねこちゃんも腹腔内には以下のように様々な臓器があります。私は病気や健康診断、中高齢の子の麻酔前検査の際には、上の写真のように肝臓から時計回りに一通り腹部臓器に超音波をあてることをお勧めしております。例えば吐いている時、腸だけに超音波をあてても吐く原因がみつからないことがありますが、腹部臓器を一通り検査すると腸以外の病気がみつかることがあり、一通りみてみないと病気を見逃すことがあるためです。
正確にできるだけ短時間で超音波診断ができるように今後も努力していきたいと思います。
-
内科学アカデミーに参加してまいりました
2月16~18日は横浜で開催された内科学アカデミーに参加してまいりました。
今回は3日間、腫瘍科、内科、眼科、行動学、泌尿器、消化器などのセミナーを聴講し、知識をアップデートすることができました。
日々の診療に生かしていきたいと思います。 -
猫の眼科のセミナーに参加してまいりました
-
副院長休診のお知らせ
本日11月24日(木)は雪のため副院長の診察は休診となります。
院長は通常通り診察しております。ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願い致します。
2016年11月24日(木) 投稿者 hagiwara | お知らせ, 臨時休診日・診察時間変更
-
眼科(緑内障・全身疾患と眼症状)のセミナーに参加してまいりました
先週は院長と一緒に都内で開催された眼科のセミナーに参加してまいりました。
今回は緑内障・全身疾患と眼症状について勉強してまいりました。わんちゃんもねこちゃんも様々な全身の病気のせいで眼の病気になることがあります。
特に有名な病気は高血圧、糖尿病、血液疾患、脳炎、腫瘍、感染症などで、これらの病気になると眼に症状がでることがあります。今回の講義でも様々な症例をみることができ大変勉強になりました。
眼が主訴で来院された際も眼だけにとらわれず、まずは問診や身体検査が大切だと再認識いたしました。
-
院長が獣医皮膚科認定医試験に合格いたしました
少し前の話になりますが、当院の院長が日本獣医皮膚科学会認定医試験に合格いたしました。試験は毎年1回実施されておりますが、今年は9人合格したそうです。
日本獣医皮膚科学会認定医試験を受験するには以下の条件が必要になります。
(1)本邦の獣医師免許を有すること
(2)申請期限の日を含めて、3年以上継続して日本獣医皮膚科学会正会員であること
(3)認定医講習会研修18科目を6年以内に受講すること
(4)毎年開催される本会学術大会および他の学術事業1回以上(生涯教育セミナー、アジア獣医皮膚科専門医協会主催セミナー等)に出席して得られる修了証を6カ年以内に3カ年分取得すること
(5)海外獣医皮膚科学術会議に6年以内に1回以上参加すること
(6)過去6年以内に獣医皮膚科に関する筆頭学会発表が1報以上、さらに筆頭論文発表が1編以上あること
(7)3年以上の獣医一般診療の臨床経験を有し、過去3年間に主治医として皮膚科600症例(初診100症例含む)の診療実績を有すこと簡単にまとめると、国内・海外で開催される学会やセミナーに数多く参加し、皮膚病に関する学会+論文発表を行い、多数の皮膚科症例をみていないと試験を受けることができません。
上記条件を満たすと日本獣医皮膚科学会認定医試験を受けることができ、試験は筆記テスト+面接になります。受験資格が厳しいため、受験するまで何年もかかってしまい、難易度の高い試験になります。
院長は数年前より皮膚科認定医を目指しており、試験の数ヵ月前からは休日や仕事がある日も早朝や夜中に受験勉強をしていました。私も近くで努力している姿をみていたため晴れて合格することができてとても嬉しかったです。
認定医の更新には一定数の学会参加が必要になるため、今後も年に何回か院長が不在になることがありご迷惑をおかけいたしますが、皆様に質の高い医療を提供できるよう努力していきますのでよろしくお願いいたします。
2016年10月20日(木) 投稿者 hagiwara | お知らせ, 皮膚科, 立川市マミー動物病院スタッフ紹介, 立川市マミー動物病院ブログ
-
総胆汁酸(TBA)
先週は渋谷で開催された肝臓病と甲状腺機能亢進症のセミナーに参加してまいりました。
今回は肝機能検査である総胆汁酸(TBA)についてご説明いたします。
【総胆汁酸(TBA)】
感度・特異性に優れた(=検出率が高く精度がよい)肝機能検査です。<検査方法>
12時間絶食→採血→絶食時総胆汁酸(TBA)測定
食事を与え、2時間後に食後総胆汁酸(TBA)測定<基準値>
犬:空腹時:<20nmol/ml 食後<25nmol/ml
猫:空腹時:<15nmol/ml 食後<20nmol/ml当院においても一般的な術前検査や血液検査などで異常値がみられた場合などに総胆汁酸(TBA)の測定をお勧めすることがありますが、採血が絶食時と食後2時間後の計2回必要になりますので、お預かりして検査することが多いです。
総胆汁酸が上昇している場合、門脈シャント、原発性門脈低形成(肝微小血管異形成)、その他肝疾患など肝機能が低下するような病気である可能性が考えられるため、追加検査をするかご相談になります。
-
日本獣医がん学会に参加してまいりました
6月25~26日はお休みを頂き、日本獣医がん学会に参加してまいりました。
こちらの学会は1年に2回東京と大阪で開催され、腫瘍学に興味をもった大学6年生の時から1年に1回は参加するようにしています。
今回のメインテーマは頭頚部扁平上皮癌でした。
扁平上皮癌は犬猫の全身の様々な場所に発生しますが、頭頚部は好発部位になります。治療の第一選択は手術になるのですが、頭頚部は大きく切除しにくい場所になるため治療に苦慮することがあります。
この腫瘍の診断・治療方法について様々な先生方の講義を聴講することができて勉強になりました。
また、初日は人間のお医者さんの講義があり、人間の手術の動画をみながら説明して下さいました。動物の手術は見慣れているため目を背けてしまうことはありませんが、人間の手術をじっくりみるのは初めてだったため衝撃的で目を背けてしまいそうになりました。
その他、画像診断学、骨髄生検、リンパ腫の抗がん剤、疼痛管理など2日間かけて勉強することができました。今後の診療に役立てたいと思います。
-
日本獣医画像診断学会に参加してまいりました
6月18日(土)は病院をお休みし、院長と大宮で開催された日本獣医画像診断学会に参加してまいりました。
この学会は画像診断学会以外に麻酔外科学会、循環器学会も同時開催する大規模な学会です。
今回は主に画像診断のセミナーに参加してまいりました。
画像診断とはレントゲン・超音波診断装置(エコー)・CT・MRIなどを総合的に用いて行う診断になります。私達の病院でもレントゲンと超音波診断装置を用いて診断することが多いですが、診断能力を得るためには経験と勉強が必要になります。
画像診断の結果によってその後の治療方針が決まるため、とても大切な分野だと思っています。
今後も定期的に画像診断の研修やセミナーに参加したいと思います。 -
狂犬病予防接種の時期になりました
今年も狂犬病予防接種の季節がやってまいりました。
当院では随時、狂犬病予防接種を行っております。
御予約は必要ありませんので診察時間内に御来院下さい。
(*副院長の診察は予約優先性になりますので、お電話されてから御来院頂いた方がお待ち頂く時間が短縮されるかと思います。)
御来院の際は市から届きました狂犬病のハガキをお持ち下さい。
立川市・昭島市・武蔵村山市在住の方は済票発行手続きの代行を受け付けております。
病院で代行をさせて頂く場合は、済票代として市役所にお支払いする550円を別途お預かりいたします。
フィラリアの検査やノミ・ダニのお薬の処方も同時に行う事が出来ますのでご相談下さい。
狂犬病予防接種の料金は3100円(税込)になります。
(体温測定・簡単な健康診断(視診・触診・聴診など)が含まれた値段になります。) -
膵炎
先週は日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズに参加し、肝外胆道系疾患と膵外分泌疾患について勉強してまいりました。
本日は膵外分泌疾患の1つである膵炎についてお話しいたします。
【膵炎】
膵炎の症状は以下のようになります。<犬>
食欲不振 91% 嘔吐 90% 衰弱 79% 腹痛 58% 脱水 97% 下痢 33% 発熱 32% 黄疸 26% <猫>
元気消失 100% 食欲不振 84% 重度の脱水 77% 低体温 68% 嘔吐 35% 腹痛 25% 腹部マス 23% 下痢 15% 以上のように、病院に来院される体調が悪いわんちゃん・ねこちゃんによくある症状のため、症状だけでは診断ができません。診断には検査が必要になります。
昔は膵炎は血液検査でわかりにくかったため診断するのが難しかったのですが、今はわんちゃん・ねこちゃんにも膵炎のマーカーができたため、診断する機会が増えました。
また、膵炎のマーカーは少し前までは外注検査でしかできませんでしたが、今はある程度信頼できるマーカーが院内でも測定できるようになったため、検査しやすくなりました。
上記症状がある子では当院でも膵炎のマーカーを検査することがありますが、検査してみると膵炎に罹患している子が多いことがわかります。
ただ、膵炎だけではなく他の病気も併発している可能性もあるため、他の検査も同時にお勧めすることが多いです。
-
血管シーリングシステム「TESS」を導入し、縫合糸をできるだけ使わない手術が可能になりました
「血管シーリングシステム」とは、組織同士をくっつけることで縫合糸を使わずに安全に止血できる手術機器です。
この機器には、下記のメリットがあります。
①体内に縫合糸をなるべく残さずに手術ができるため、「縫合糸反応性肉芽腫」という病気を予防できる
②安全に止血ができる
③手術時間の短縮ができ、麻酔リスクを減らすことができる【縫合糸反応性肉芽腫について】
一般的な去勢・避妊手術・腫瘍摘出術などの手術では精巣・卵巣・子宮・腫瘍周囲の血管を縫合糸で結紮するため、縫合糸は体内に残ってしまいます。しかし、近年、体内に残った縫合糸が引き起こす「縫合糸反応性肉芽腫」という病気が多数報告されています。
「縫合糸反応性肉芽腫」とは、手術時に使った縫合糸に対して体が過剰な異物反応を起こし、術後数ヶ月から数年後に手術部位やその他の部位で炎症をおこし、大きく腫れて穴があいたり、皮膚やお腹の中にしこり(肉芽腫)が生じる病気です。
もしこのような病気になってしまった場合、再手術で縫合糸やしこり(肉芽腫)を摘出したり、ステロイドや免疫抑制剤による治療が必要となり、場合によっては生涯の投薬が必要になります。
特にミニチュア・ダックスフントでの報告が多いですが、チワワ、トイ・プードル、マルチーズ、シーズー、ヨーキー、ゴールデン・レトリバーなどでも報告されており、どんな犬種にも起きる可能性があります。
当院では血管シーリングシステム「TESS」にて去勢・避妊手術・腫瘍摘出術などの手術を行うため、縫合糸縫合糸肉芽腫をできる限り予防することができます。
去勢・避妊手術・腫瘍摘出などの手術をご希望の方は、ぜひご相談頂ければと思います。
2016年03月14日(月) 投稿者 hagiwara | 外科, 機器紹介, 立川市マミー動物病院・設備
-
肝リピドーシス
先日は日本臨床獣医学フォーラム・東京レクチャーシリーズに参加し、犬と猫の代表的な肝疾患について勉強してまいりました。
本日は肝リピドーシスについてご説明いたします。
【肝リピドーシス】
肝細胞への過剰な脂肪蓄積によりおこる肝機能障害
中年齢の肥満猫に多い肥満猫での食欲不振
↓
体脂肪を分解しエネルギーとして利用
↓
遊離脂肪酸が肝臓に運ばれ代謝
↓
肝臓に脂肪が蓄積
↓
肝リピドーシス<病歴・症状>
中年齢・肥満猫
食欲は低下~廃絶(通常は1週間以上)
体重減少(25%以上減少)
黄疸・嘔吐・逆流・嗜眠・虚弱など<診断>
血液検査・超音波検査・肝臓の針生検など<治療>
点滴・栄養補給治療しない場合、ほとんどの猫が死亡します。
治療には時間がかかり、長い場合は3ヶ月以上かかることがあります。
退院後も栄養補給や投薬が必要なため、飼い主様の努力が必要になります。
しかし合併症がなく治療を継続すれば、完治できる病気です。当院にもたまに肝リピドーシスの猫ちゃんが来院されることがあります。
点滴などである程度状態を落ち着かせてから、麻酔下にて食道にチューブをいれ、そこから流動食をいれて治療をしています。
完治するまでは時間がかかるため、ある程度状態が落ち着いたら退院して、ご自宅でチューブから流動食を与えます。
最初は「流動食をいれるなんて、お家でできるかな?」ととまどってしまう飼い主様もいらっしゃいますが、ほとんどの場合はお家でもうまく栄養補給できるようになります。特に肥満の猫ちゃんが、数日間食欲がなかった場合は肝リピドーシスの可能性もありますので、お早めに来院頂ければと思います。
-
内科学アカデミーに参加してまいりました
2月19~21日は横浜で開催された内科学アカデミーに参加してまいりました。
この学会は今年で12回目になりますが、1回目の時からできるだけ毎年参加するようにしております。
1年に1回開催され、主に内科学に関するセミナーになります。
今回の学会でも新たな知識を得ることができ、また日々の診療の疑問点に関しても質問でき頭がすっきりしました。
今後の診療に役立てていきたいと思っています。2016年02月26日(金) 投稿者 hagiwara | 勉強会, 立川市マミー動物病院ブログ
-
眼科(眼窩・眼瞼・鼻涙管・神経眼科)のセミナーに参加してまいりました
先日は眼科のセミナーに参加してまいりました。
今回は眼窩・眼瞼・鼻涙管・神経眼科について勉強してまいりました。
当院にもたまに失明を主訴に来院される患者さんがいらっしゃいます。まずは眼に異常がないかをチェックし、それと同時に神経検査も行い脳神経に異常がないかも確認いたします。
失明していると眼に異常があると思いがちですが、脳神経の腫瘍などで失明することもあるためです。
こちらの講習会は東京では3ヵ月に1回開催されるそうなので、今後も定期的に参加したいと思っております。
-
眼が白くなる病気
先週は眼科のセミナーに参加してまいりました。
本日は眼が白くなる病気についてご説明いたします。眼が白い時は、まずはペンライトとスリットランプを用いて、どこが白いかを確認いたします。
眼が白くみえる場所は、①角膜 ②前房 ③水晶体 ④硝子体 に分類されます。
どこが白いかを確認したら、何の病気かを診断していきます。【眼が白くなる病気】
①角膜
角膜結晶状混濁・角膜浮腫・角膜炎・角膜線維化・角膜瘢痕②前房
房水フレアー・脂質性房水③水晶体
白内障・核硬化症④硝子体
硝子体変性・星状硝子体当院にも「眼が白い。白内障ではないか?」と心配して来院される患者さんが多くいらっしゃいます。白内障は有名な病気のため、眼が白いとまずは疑いたくなりますが、白内障以外にも眼が白くなる病気はたくさんあります。まずは眼のどこが白いのかを確認することが大切になります。
-
画像診断(胸部腹部レントゲン)の勉強会に参加してまいりました
先週の休診日は院長と一緒に日本獣医生命科学大学で開催された日本獣医画像診断学会検定講習会に参加してまいりました。
今回は胸部腹部レントゲンに関する勉強会でした。朝から晩まで講義を受け大変勉強になりました。
画像診断とはレントゲンや超音波などを用いて行う診断になります。
一般病院にはレントゲンや超音波検査機器(エコー)がある病院が多いですが、診断能力を養うためにはトレーニングが必要になります。
画像診断は日々の診療に大変役立つため、今年から院長と一緒に毎週水曜日に専門医の施設に行ってトレーニングを受けており、今、自分たちが一番力をいれている分野の1つになります。1つ1つの科目を専門医などについて勉強し、得意分野を増やすことによって、より的確な診断・治療ができるようになると思っております。
穴のない診療ができるようにコツコツとがんばろうと思います。 -
肝毒性のある物質
先週は肝疾患の勉強会に参加してまいりました。
今回は血液検査で肝臓の値(肝酵素)が高値だった場合のアプローチ法、画像診断、血液検査、細胞診、病理検査、麻酔、外科、肝腫瘍の内科・治療について1日かけて講義を聴いてきました。
当院においても術前や体調不良時の血液検査などで肝臓の値が高いことがよくあります。肝酵素は毒物・薬物などで上昇することもありますのでよく問診をした後、まずは超音波検査をお勧めすることが多いです。その後、さらなる精査にすすむか、試験的治療を開始するかご相談させて頂いております。
肝毒性のある物質としてはキシリトールが有名ですが、アロマオイルやハーブ系のサプリメントも肝毒性があるそうです。ヒトにとっては毒物ではなくても、わんちゃん・ねこちゃんにとっては毒物であることもあるため、気をつけなければなりません。
【肝毒性のある物質】
ハーブ系サプリメント、アロマオイル、塩素化合物(洗剤など)、アフラトキシン(カビ毒)、ベニテングダケ、細菌毒素、ラン藻、ソテツの実、重金属(塗料の鉛など)、有機リン(殺虫剤、農薬)、タリウム(殺鼠剤)、キシリトールなど -
血腹とドレナージの勉強会に参加してまいりました
血腹とは外傷や腹腔内腫瘍などの破裂などにより腹腔内に血液が貯留している状態です。
当院にもお腹や胸にお水がたまっている(これらを腹水・胸水と呼びます)子が来院されることがあります。腹水や胸水はエコーやレントゲン検査で発見しますが、それが血液なのか、感染によるものか、腫瘍の転移によるものか、心臓病によるものかなど、たまる原因はエコーやレントゲンではわかりません。よって、まずは腹水や胸水を少しでも採取して検査し、液体がたまる原因を調べなければなりません。腹水・胸水がたまる原因によって治療方法が異なるため、腹水・胸水の検査により病気を診断することが重要になります。
今回のセミナーでは様々な血腹の症例をみることができ、また胸腔・腹腔へのドレナージの方法を知ることができたため勉強になりました。
-
神経病の勉強会に参加してまいりました
今回は立てないわんちゃんに関する勉強会でした。当院にも立てないわんちゃんが来院されることがあり、まずは立てない原因をみつけることになります。診断するにはまずは神経学的検査を行ってから次の検査にすすむことが多いです。全身状態が悪くて立てないこともありますので、全身精査をお勧めすることもあります。
今回はイギリスの神経専門医の先生が様々な症例の動画をみせながら説明して下さり実践的で勉強になりました。
-
眼科(角膜・強膜)の勉強会に参加してまいりました
今回は角膜・強膜の病気の診断・治療について勉強してきました。
角膜・強膜とは目の表面にある膜で、ここに異常があると見た目にわかりやすく、オーナー様はすぐに受診されることが多いため、比較的早期診断がしやすい場所になります。
当院を受診されるわんちゃん・ねこちゃんともに角膜で1番多い病気は角膜潰瘍(角膜に傷がついてしまう病気)になります。今回、特に角膜潰瘍について診断時に注意すべき点と治療法について新たな知見を得ることができたため勉強になりました。
定期的に開催されているそうなので、今後は継続して参加しようと思っております。
-
腎不全
現在、私が担当しているわんちゃん・ねこちゃんには腎臓病の子が多く、少しでも知識をアップデートしたいと思ったため、先日は腎臓病のセミナーに参加してまいりました。
【腎不全】
腎機能が低下した状態で、尿毒症徴候がある場合を「腎不全」といいます。
(尿毒症徴候がない場合は「腎機能不全」といいます。)<尿毒症徴候とは> 下記のように様々な症状があります。
*消化器系:食欲不振・嘔吐・体重低下・潰瘍
*泌尿器系:無~乏尿・多尿・腎の萎縮~肥大
*造血系:貧血・出血傾向
*心肺系:高血圧・肺水腫・肺炎
*骨格系:腎性骨異栄養症・石灰沈着(軟部組織)
*外皮系:皮膚柔軟性低下・創傷治癒遅延
*神経系:倦怠感・嗜眠・痙攣・昏睡
*眼:網膜の剥離・出血今回、セミナーを聴くことにより、今自分が担当している子たちの治療について再検討することができました。また、日々の診療の疑問を質問したところ、詳しく教えてくださり勉強になりました。
今後も定期的に勉強会に参加し、知識のアップデートに努めていきたいと思います。
-
秋の血液健康診断キャンペーンについて
去年、ご好評頂いた秋の血液健康診断キャンペーンを今年も実施いたします。
10月1日から1月31日まで検査会社がキャンペーンを行っているため、特別価格で血液健康診断を実施しております。検査結果は1週間後以降にご説明いたします。
検査項目によってお値段が異なりますので、ご希望の場合はご相談頂ければと思います。
定期的な健康診断は病気の予防・早期発見に役立ちます。
ご予約は不要ですので、絶食にてご来院ください。 -
心臓超音波実習に参加してまいりました
先日は心臓超音波実習に参加してまいりました。
現在、1ヵ月に1回、藤沢の日本大学動物病院で開催している心臓超音波実習に参加しています。この実習は3回コースなので、今回で最後になります。
今回はドプラで心臓内を流れる血液の流速を測定する実習でした。
当院は4月に新しい超音波診断装置にしたため、より正確に流速を測定できるようになりました。
心臓病を疑うわんちゃん・ねこちゃんでは、まずはX線(レントゲン)検査をお勧めしておりますが、心臓の超音波(エコー)検査も行うことにより、さらに正確な診断をくだすことができます。
今後もできるだけ正確に診断ができるように、知識・技術の習得ができるよう、積極的に実習や勉強会に参加していきたいと思います。